パラオの海へ・ウーロン島方面~パラオダイビング旅行記2~

自分でもおやおやと思っているうちに到着したパラオ共和国。

パラオは北緯5度の熱帯の島。12月でも気温は30度で、ダイビング三昧の3日間が始まります。

深夜に着いたので周りの様子もよく分からないままに寝てしまいましたが、明くる朝、ダイビング船に乗り込み海に出ると、こんな海!

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この海の色にはやはり疼くものがありますし、どんな海が広がっているのかわくわくです。

本日はウーロン島方面。コロール市街からボートで30~40分の距離です。

一本目はグラスランドと呼ばれる穏やかなポイント。私たちのような今日から参加の人もいるので、馴れ・テクニカルチェックも兼ねているようです。

パラオの海に飛び込んだ第一印象は、、、サンゴでかっ、魚もでかっ、そして数が多い!

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このポイントの卓状ミドリイシは粒揃い。直径2m近くありそうなのがごろごろいるんですもん。サンゴマニアにはたまりません。魚も一個体一個体が大きめです。

こいつは歯向かってきたアカモンガラ。多分繁殖期かなんかなのでしょう。

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私に向かってきた後、次は後ろにいた妻を襲っていました。

よく見ると何か腹立たしい顔をしているホウセキキントキ(の群れ)

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この上向きの完全に閉じない口や縦線の模様が付いた大きな目を正面から見ると、なんか馬鹿にされているような気分になる不思議な表情の魚です。彼らは普段は赤っぽい体色をしているそうですが、ストレスを感じると↑のように白っぽくなるそうな。すっとぼけた顔をしていますが、この時は私が正面から彼らの表情を捉えようと正面への回りこみをしていたのにくわえサメもウロウロしていましたし、彼らもいろいろ大変だったのかもしれません。

1本目はまだまだパラオの海はこんなもんじゃないぜ感はあったものの、と今後のパラオダイビングに期待するには十分な海でした。特に1本目は大きなサンゴが印象に残ったダイビングでした。

2本目は同じくウーロン島近くのシアスコーナーだったのですが、インストラクターさんやパラオに何度も来ているお客さんによると、パラオにしては珍しいくらいの空振りダイビングだったとのこと・・・。しかし、オオメカマスの小さな群れが出てきて、これをじっくり見れてそれなりに面白かったです。

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オオメカマスは中~大きめサイズのカマスです。このくらいの群れはパラオではたくさん見られるようです。

 

3本目はウーロンチャネル。名前のとおり、上の航空写真で水路状になっているあたり。潮が早く大物が出るポイントのようです。

大きいアジの仲間のカスミアジ。青みがかった体色や鰭が美しい大型のアジです。たくさんウロウロしていました。

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グルクンのような魚の群れの中を漂うクラゲがいたり、、、

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サメもたくさん。こっちを見ているネムリブカ(ホワイトチップリーフシャーク)。背びれの先っぽが白いのが特徴です。

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パラオの海はサメが多かったです。このネムリブカとオグロメジロザメ(グレイリーフシャーク)は本当によく見かけました。ネムリブカはこんな目つきをしていますがダイバーを襲う気配はありません。これまでサメをダイビングで見たことがなかったので新鮮です。

↑の写真たちに白い点やらしみのようなものが写っていますがこれは海中の浮遊物。この日は濁りが強い海でのダイビングでした。今シーズンはどういうわけか濁りが強い日が続いているとのことで、透明度はせいぜい15~20m程度かな。パラオの海となるとものすごい透明度なのかと思いましたが、むしろこの間の八重山の海のほうが透明度は高かったと思います。

 

↓これもパラオならではの生き物かもしれません。日本には(多分)いない巨大なオオシャコガイ。

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日本のシャコガイは人間が近づくとパッと貝を閉じてしまいますが、コイツは大きすぎるせいか口は閉じないのでした。貝殻にソフトコーラルやそこそこのサイズのサンゴがくっついているので、長い間ここに鎮座しているのでしょうね。動かざること山の如し、といった態です。

どのくらい巨大かというと、、。

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ダイバーを入れて写真を撮ってみました。人間の上半身くらいの大きさは余裕であります。

最後にサンゴの合間でぼんやりしていたタイマイを見て、

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この日のダイビングは終わり。海面へ浮上します。昨夜は寝たんだか寝ていないんだかよく分からないまま、パラオに来たハイテンションのままダイビングをしていたので、心地よい疲労感を感じながら港に戻ります。

 

さてダイビングショップに戻ってからは、機材を洗って、シャワーを浴びてから、着替えて、ダイビングのログ(記録)付けをして、あとはホテルに送ってもらって、、、というのが普通のパターンですが、お店の中に気になるものが貼られていました。

それは太平洋戦争時にパラオの海で沈んだ旧日本海軍船や飛行機のダイビングポイント。

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パラオは太平洋戦争時、日本軍と米軍の激しい戦火にさらされた地です。2015年4月には天皇・皇后両陛下が慰霊のためパラオをご訪問されました。パラオには島の上に戦跡はたくさんあるのですが、当然海の中にも多くの艦船や飛行機が眠っているようです。大平洋戦争の戦史には詳しくないのですが、出来ることならば日本人としても、こういったポイントにも潜ってみたい。パラオならではのダイビングポイントですし、戦後70年を過ぎ、海の中の艦船・飛行機の劣化も進んでいると思いますので、見られるうちに見ておきたいです。

そこでスタッフさんに艦船、戦闘機が沈んでいるポイントについて、明日以降のダイビングで行くか、またリクエストが可能かお尋ねしたところ、これらのポイントはかなりのマニアックなポイントらしく、通常の昼間のダイビングでは行くことはほぼ無い、とのこと・・・。パラオに来るダイバーは大物であれ小物であれ生き物を見に来る方が大半なので、沈船ポイントは、、、まぁそこまで人気は無いのは納得です。

同じダイビングといっても、沈船を見に行くダイビングと生きものを見に行くダイビングでは全く志向が違います。私はどちらも惹かれるものがありますが、やっぱり生物系を見に行く通常のダイビングと沈船ダイビングは心構えが全く違います。水の上で元気に走っていた船が沈んで朽ちて二度と走ることが無い沈船というのはやはり死者に通ずる雰囲気があります。生き物を見に行くのは文字通り「生」の躍動を楽しみに行くものです。
沈船でも、それが戦争の遺構となると、それこそ”死”に直結した遺構であり、さらに日本人にも深く関わる太平洋戦争の遺構となると、日系のダイビングショップのお客さんが潜りに行くところとしては、なかなか難しいものがあるのは想像できます。私も物見遊山的な感覚は全くなく、行きたけど心は重い複雑な気分です。先の大戦には私の二人の祖父も従軍しており、二人とも生きて帰ってきたから自分がいるわけですが、ちょっと何かの弾みで狂っていたならわからない。日本人・他の国の方も含め、戦死された方には頭を垂れる気持ちです。パラオにやってきたからには少なからずそういった歴史面にも触れてみたいと思います。それに艦船の沈船ポイント、アジの大群からモンツキカエルウオまでいるのがパラオの海でしょうから、できることなら多くのものを見てみたいと思います。

 

、、、話を戻します。沈船ポイントには我々の滞在中の通常のダイビングで行く可能性はほぼ無い、、、が、行けないわけではないとのこと。どういうことかというと、早朝に沈船で一本潜ってから、通常の日中のダイビングに合流するというオプション選択が可能とのこと。

”せっかくパラオまで来たし、、、”ということで、明朝、つまり滞在2日目の早朝に旧日本海軍の沈船でダイビングすることにしました。 パラオには旧軍の沈船が何ヵ所かあるようですが、今回の行き先はミクロネシア海域最大の沈船ポイントで旧日本海軍の油槽船”あまつ丸”をリクエストしました。70年前の日本海軍に所属した船(海軍の徴用船のようですが)が海底でどんな姿で表れるのかドキドキです。

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