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電気冷蔵庫が無いので常温で魚を保存するために干物を作ってみる

先日は電気冷蔵庫を持たない生活の話を書きました。電気冷蔵庫は持たないですが、我が家の”魚専門の貯蔵庫”から魚を取り出しに行ってきました。

連休で休日が続きます。午前中に家庭菜園の野菜の苗の手入れを行った後は、良い天気だったので、昼寝をして17時頃起きて近くの魚の貯蔵庫の海へ。夕飯を調達です。我ながら良い生活です。

海について周りを見るとエギでアオリイカを狙っている方(いわゆる”エギング”ですね)多数ですが、こっちは生活が掛かっているので手堅く夕マヅメの小アジを狙います。しかし、アオリイカを釣るのも面白そうだなぁ。。。余裕が出来たらチャレンジしてみたい釣りです。

さて私のほうは最初はサビキでアジ狙いの釣りをしていたのですが、すぐに手持ちの常温でチューブに保存可能なコマセ(値段が高い上に量が少ない!)が尽きてしまい、オキアミを一針ずつセイゴ針に刺す釣りに切り替えます。
(そうそう、電気冷蔵庫が無い生活の唯一の不便は釣り餌の安くてよく釣れる餌の冷凍オキアミを家で保存できないことです。そんなに私は釣り餌を使用しないので、一番安くて小さいサイズの冷凍オキアミを購入しても絶対余らせるんですよね。なので常温保存も出来そうな売られていたチューブ入りのオキアミ入りの餌を買ったんですが、防腐剤か何か入っているのか匂いが変で、釣った魚もその餌の匂いが着く始末。。。なんとか工夫しないとな、、と思っています。今のところコマセのブロックで買ってサビキで釣りまくるより効率は落ちますが、体積が小さくて値段も多少安い通常の冷凍オキアミを一針ずつ刺し餌にしています。体積自体が小さくそこまで匂わないです。が、これから暑くなるとこのオキアミでもちょっと心配。究極的にはルアーや疑似餌の釣りテクニックを身に付ければ、保存方法が悩ましい餌を使った釣りをしなくて済むのですが・・・。)

この日はコマセのサビキとオキアミを刺した釣りて、17時半から約2時間で以下のとおりの釣果。19:25になったらパタッと釣れなくなりました。

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結果手の平サイズのアジが27匹。釣っていたときは全部マアジかと思っていたのですが、今写真を見て一匹だけマルアジが混ざっているのに気付きました。最右列上から4匹目。背中がちょっと青いやつがマルアジです。左上の3匹はササノハベラ。アジ以外の釣れた魚は逃がしていたのですが、この3匹だけは針を深く飲み込みすぎて海に帰っても生き延びられそうにないので、ありがたく頂くことに。

 

さて、この魚たち、釣ったものの困った問題があるのです。我が家は上述のとおり電気冷蔵庫が無いので冷蔵保存は出来ない。我が家の魚の貯蔵庫(=海)は気前が良くて、ついつい釣りすぎました。こんなに一度に食べられないですし、とはいえこのまま置いておいたら腐ってしまいます。今日中に保存のための加工をしないといけません。

頭をひねります。多分、江戸時代の人たちは電気が無くてもそれなりに魚を保存していたはずですし、今の時代でも世界では電気冷蔵庫を持たない暮らしをしている人が相当いるはずです。私も彼らに習って電気冷蔵庫を使わない魚の長期保存を研究してみたくなりました。

電気を使わない魚の保存方法で思いつくものとなると、塩漬けか干物。塩漬けのほうは、北国で造る塩鮭が分かりやすい例。ただ最近は冷蔵技術が発達したのと、塩分の取りすぎが気にされるのか、そこまで多くない気がします。一方、干物は現代でもスーパーマーケットで売られていますし、これも馴染み深い。生で焼いて食べるより、むしろ干物にしてからた焼いたほうが旨くなる魚も多いです。今回釣ったアジはよく干物にされて売られている魚ですから、今回はアジの干物加工を試すことにしました。

インターネットでアジの干物の造り方を調べて、早速取りかかります。といってもやることは単純で、腹を開いて内臓を取って、綺麗に掃除して濃い目の塩を利かせて干すだけ。干し網はホームセンターで購入済。

しかし実際にやって見るとこれが難しい。。。手の平サイズのアジですし、開くまで細かな作業でした。失敗しまくりながらもなんとか形になったやつは開いて、濃い目の塩水に1時間ほど浸けて干しネットの上へ。

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干し網に載せたばかりのアジの開きたち

なんとか形になった合計16枚のアジの開きをネットの上へ。開くのに失敗したものは、、、超新鮮な刺身だー!!と言い聞かせてそのまま食べたり(真似をされて何かあっても責任は取りませんが超旨かった)、塩と片栗粉だけをまぶしてシンプルなから揚げに。

から揚げも高温の油で揚げるのできっと保存食になるはず。脂っこくなるし、家中が揚げ物くさくなるし、油の後処理が面倒で、時間が経つと油も変な臭いになるので敬遠しがちですが、、、。あ、ササノハベラも干物には向いていない身が厚く丸っこい体なので、頭を落とし内臓を出し、から揚げにしました。

 

さて、、、一昼夜干し網に置いて我が家のベランダで干したアジはこんな具合です。天気はよくて風もそこそこあ絶好の干物日和の穏やかな日でした。
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おお、干物っぽい形になっている!初めて作った干物の割りには上々だと思いました。

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アジが新鮮だからか、身が飴色の旨そうな干物に。あまりにも旨そうなので生で干物を齧ってみましたが、、、

ちょっと塩がきついけど、香ばしくて旨い!我ながら。これは売れる気がします、一匹40円くらいならいける、、、という気がします。自家製干物は思いのほか旨かったので、増産体制に持っていきたいですし、また、どのくらいの期間を常温で保存できるかも実験したい。

 

そこで、もうちょっとアジが欲しくなり翌日も貯蔵庫へ。着いたのが19:10。日の入りは18:55くらいですので、日は水平線の向こうに落ちて、アジは昨日と同様19:25にパタッと釣れなくなります。粘ってもつれないことが分かっているので10分くらいでさっさと撤収します。

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この日は体の割りには口が大きいネンブツダイ(写真右・背びれの黒い点が特徴)が掛かります。しかしこいつは邪魔くさい。針を乗り込みすぎ、海に戻しても生きていけなさそうなた二匹は回収しますが、そのほかは全てリリース。↑の写真では左上のアジは体の真ん中辺りに切れ目が見えます。これはアジの特徴で側線に入る硬いうろこのような「ゼイゴ」が干物にすると歯ざわりを損ねることが分かったので丁寧に切り取りました。から揚げなどは面倒なのでまるまる揚げていましたが。。。

この日の獲物は開きにして、塩ではなく醤油で干物にしてみることにしました。
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さて、この干物たちを晴れている日は屋外で、雨のときは屋内で干し網で干します。

初めて作った塩水の干物は作成から3日、醤油のほうは2日経ったのがこちら。
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奥が塩水3日もの、手前が醤油で2日もの。醤油の方が身が赤っぽく仕上がっています。

軽く焙って食べてみますが、、、うまい!!醤油の方が絶妙な柔らかさと塩加減です。塩のほうはちょっと乾かしすぎたのかぱさぱさしてきてしまいました。保存食としては優秀でカビが生えたり腐ったりする気配は無い。

これは量産体制に入りたいと思います。そして一週間常温保存ができれば上々なので、ちょいとこの方向で研究してみようと思います。

 

※↑に書いてある釣った魚を生のまま齧ったり、干物を熱を通さず齧ったりは、衛生的にあまり良くない気もします。ここに書いてあることを真似されてお腹が痛くなっても責任は取れませんのでご了承ください。。。

 

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