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大荒れ抜海港の野生アザラシとノシャップ寒流水族館 2008年2月23日

(雪 気温-8.7℃ 風速14.1m/s: 稚内2月23日15時現在)

? さてアザラシシーズンも真っ盛りの2008年冬。2/11に知床や紋別を攻めたばかりですが、10日後の2/23からは今度は日本海側のアザラシたちに挨拶をしに行きます。まぁ一ヶ月前にも日本海側をうろうろしたばかりなのですが。。。
 ではでは早速北海道へ。今回の最大の目的は冬の焼尻島に上陸すること。ですが、焼尻には東京から直接上陸できませんので一回北海道内の空港に飛びそこから陸路と海路の移動となります。羽田空港から北海道へは各空港に向かう便がありますが、今回は旭川空港行きに乗ることにしました。
 焼尻へは羽幌港からのフェリーでしか島へ渡る手段はありません。それも冬期間は羽幌から島へ向かうフェリーは朝9時発の便が一日一便のみ。よって前日に羽幌入りするか、 できるだけ羽幌に近い場所まで移動する必要があります。この季節、なるべく夜間や早朝の移動は避けたいという思いもあります。そこで今回は羽幌にも比較的 近い旭川に降りて、羽幌にも近くて安宿もある留萌市に宿泊し、翌朝羽幌町を目指すことにしました。
 なお、羽幌~焼尻島のフェリーは私が訪れる前の一週間くらいは風雪波浪により欠航の模様、さすが冬の日本海。今回の旅行の前に天候も調べてきましたが、しばらくこの荒れた天気も続くようで、焼尻行きにはだいぶ暗雲が垂れ込めている中での出発です。


この日の旭川行きは17時頃の出発です。雲の上ではこのようにきれいな夕日が見られました。明日もこんな天気だったらいいのですが、、、

 

 


飛行機は無事に旭川に到着し、計画どおり留萌市に移動し宿泊。朝、フェリー乗り場の羽幌町に向かいます。
時間どおり羽幌のフェリーターミナルに到着します。
ターミナルは冬の日本海らしく暗雲に包まれていました。


港にはいつもの焼尻・天売行きフェリーが待っていました。しかし天気は写真の通り曇天です。写真には写りませんが風も強いですし、船が出るのはかなり厳しそうです。

 

フェリーターミナルにドキドキしながらそそくさと向かいます。
フェリーが出るか出ないのか、なにか中学生時代の定期テストを返してもらう時のような変な緊張を感じつつ
チケット売り場に向かいます。。。

 


チケット売り場に張り出されていたのは上記の通り。_| ̄|○


数日間ずっとフェリーは欠航しているとのこと。
冬の日本海は仕方ないですね。
この写真はフェリーの待合室内に積み上げられたダンボールの山。これらはですね、天売島と焼尻島にフェリーで送られる物資なのです。お酒や新聞からいろん な物があります。ちなみに左が焼尻島行き、右が天売島行き。天売島のほうが物資は多目です。確かに人口も天売島のほうがわずかながら多い。この辺にも地元 の方の暮らしや地域性なんかも見ることができて面白いですね。

 

 さてフェリーも欠航ですので、この後どうしようかなーと思案しながらターミナルを後にします。天気はこれからせいぜい横ばいか下り坂の様子。特に札幌などの北海道南~中央部の日本海側の天気がよろしくないようです。
 と、なると、私が向かうのは北か東かになるなのですが、羽幌から東側に向かうとするとアザラシを見るなら紋別網走知床方面のオホーツク海側になります。こちらは10日前に行ったばかりなのでさすがに遠慮したい。よって北側の抜海稚内利尻礼文宗谷岬方面に向かいます。


動画(502KB)

羽幌からは国道232号線で北上し、天塩町から道道106号線でさらに抜海港を目指します。
道道106号は1年前に親父と旅行中にホワイトアウトの憂き目にあった道。


抜海の手前20km付近。
道はがちがちに凍っていますが、降雪は少なく道が見えなくなることはありませんでした。それでも冬道ですし運転は慎重に神経を使いながら進みます。

 


羽幌を出て約3時間。ゆっくり走って11時半頃抜海港に到着します。本日の朝の観測では上記の写真の通りの数字。


砂浜に転がるアザラシたち。


動画(1.81MB)

強い雪が降り風が吹いていますがアザラシたちは元気です。水の中でじゃれあうのもいれば勢いよく転がるのもいます。


水の中に勢いよく飛び込んでいく個体も。。。


アザラシを眺めていると雪の中訪れてくる人間が珍しいのか、時々向こうもこっちを見ているようでした。


こういった風や雪が強く、人が来ない日にじ~っと静かに見ていると、アザラシも結構近くまで寄って来ることもあります。


ひげをもしゃもしゃしたい。


海坊主トライアングル。


時折降る強い雪にカメラのピントも持っていかれます。
撮影にはなかなか厳しい。

 

 

 雪も止む気配はなく、お腹もすいたので抜海を後にします。
 ひとまず稚内市街に向かいますが、車の中でどうすっかなーという気分です。ここまで来たら利尻か礼文に向かいたいところですが、この天気では船が出るか わからないし、島に渡ることができても帰ってくるのが無理になるかもしれないし。。また今回は焼尻島に矢のように向かって帰ってくる日程(金の夜に旭川に到着し、日曜の千歳発最終便で帰京します)ですので、実質一泊二日です。さらにこの天気だと稚内から新千歳までの移動にかなりの余裕を見越したいところです。ですから 日曜の昼くらいには稚内を発ちたい、となるとますます島行きは苦しくなるわけで。。。
 といったことを悶々と車の中で考えているわけです。

 

 考えても天候が回復するわけもないので、利尻・礼文島は諦め抜海港やノシャップ寒流水族館などの稚内近辺を一回りして帰ることに決めました。昼食を食べすっかりご無沙汰をしている稚内市立ノシャップ寒流水族館に向かいます。


実に久しぶりの稚内市立ノシャップ寒流水族館。
広尾町のひろお水族館や網走市のオホーツク水族館が無くなる中、人口4万人程度の稚内市が運営を続けるノシャップ寒流水族館。がんばってほしいものです(といいつつ稚内に来ても寄らないときもありました。ごめんなさい。これからはなるべく寄りたいと思います。)


アザラシプールも前と変わらぬ姿でありました。


ペンギン君ととアザラシ君の顔ハメ写真も健在。潮混ざり強烈な風が吹き付ける岬に立地する水族館ですが、この看板の耐久性はなかなかのようですね、前回来たときにも設置してありましたし(前回のレポートには掲載しておりませんが、、、)


アザラシプール前にて。猛烈な風が吹き抜ける吹雪の日ですからお客さんもほとんどいません。特にアザラシプールは外にあるのであまり人も来ませんでした。


動画(940KB)

3年前の同時期に行った時は水を抜かれて雪のプールにアザラシたちが転がっておりましたが今日は水の張ってあるプール。


ノシャップ寒流水族館の主力アザラシはゴマフアザラシです。屋外で己とアザラシの間に仕切りが無くアザラシを見ることができるので好きです。


右前足で水中の仲間を殴った後、、、


素知らぬ顔。


ペンギンプールには小さなワモンアザラシがいました。
先回の訪問時にはいたクシャ顔のアザラシはいませんでした。


動画(654KB)

きれいなワモン模様です。Ringed seal の名のとおり立派な模様です。

 


まだ小さいアザラシでした。子供のワモンアザラシでしょう。同居のペンギンはプールに入っておらず、独占しておりました。


水族館内部の電気ウナギの発電すると稲妻型ランプが点灯する装置は「水槽整備中」の表示で稼動しておりませんでした。残念。この装置、雰囲気からしても私の中ではノシャップ寒流水族館の白眉と位置付けていた装置だけに残念です。

?ノシャップでアザラシを見たり中のオホーツク海や日本海の魚や貝や蟹を見たりし ていると時刻は既に4時を回っていました。なかなか夢中にさせてくれる水族館です。
 イトウを海水に順化させ海水魚と一緒に展示するあたり、只者じゃないで すよね。アザラシ以外にもなかなか面白い水族館です。ミズダコの吸盤やカレイのひらひら泳ぐ様子、タラバガニの緩慢な動作などをぼーーっと見ているうちに すっかり閉館時。お客さんが少ないのでゆっくり見られるのもいいです。施設の運営的にお客さんが少ないのはいいのかなぁとおもいますが。。。

?本日はこれにて打ち止め。水族館を離れ南稚内駅に程近い安宿に泊まります。確か一泊3000円くらいだったような。安宿のサウナコーナーとかちょっとしたところにロシア語の注意書き?があるのがロシアとの国境の町であることを実感させてくれます。
 上のほうにも書きましたが明日は新千歳発最終の飛行機で帰京です。天気も悪く外は相変わらず吹雪のようです。明日は無理をしないで抜海でアザラシを眺めた後、帰路につく予定です。

 翌日の抜海港の記事はこちらからどうぞ。

 

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