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厚岸・大黒島の野生アザラシウォッチングツアーに行ったのですが… 2006年9月16日

 北海道東部にある厚岸町では地元の漁師さんの船に乗って野生ゼニガタアザラシ生息地に行くウォッチングツアーが開催されています。このツアーはこちらで 紹介したとおり5月~10月のみの開催で、さらに最小催行人4人(*注 最小催行人4人とありますが、一人5000円の参加費×最小催行人4人分、つまり 2万円払えば、一人でも船は出してくれるみたいです。)という、孤高のトッカリストにとって参加するのはかなり厳しい条件。それでも今年 は8月頃からこのツアーに参加すべくいろいろ計画はしておりました。

 私の周りにはこのツアーのために厚岸まで行くことのできるアザラシ好きな人は4人もいないので、一般のお客さんが乗船する日に一緒に参加させてもらうつ もりでした。最初に書いておきますが、私自身はツアーに申し込んだもののまだツアーには参加しておりません。このツアーに参加するにはかなりの紆余曲折が ありそうでしたので、その辺から紹介していきましょうか。

 


管理人の訪問を何度も退けている恨みの大黒島(奥)
手前の島は小島と呼ばれ人が住んでいます。大黒島は現在は無人島ですが、季節により漁師さんが漁のため滞在しているようです。

 


大黒島は無人島ですが、人為的な施設がたくさんあるようでした。海岸から山の上まで電柱が伸びていました。灯台や電波関係の施設でもあるのかな?
 まず私が一番最初に計画したのは、8月13~15日のお盆の頃。受付の「厚岸味覚ターミナル・コンキリエ」に電話すると「お盆期間は漁師さんが休みなので ツアーは開催されません」とのこと。

 

  次に計画したのが今回、9月16日です。今回はですね、私のほかに5名の方が申し込みされており、ツアーが開催される予定でした。で、13時に現地集合で したので私は朝の5時頃札幌を出発したわけですよ。(札幌~厚岸は約370km。) そして厚岸の手前120km付近、時刻にして10時頃だったと思いま すが、コンキリエから電話が入り「波が高いため本日のツアーは取り止めになりました」との事。いやはや参りました。
 ちなみに気象庁のサイトでこの日の厚岸付近(太田)を調べてみると天気は晴れ、風速は3~5mとそれほど荒れている天気ではなかったようです。波の高さ はわかりませんが、どの程度の波の高さで中止になるのでしょうか。このツアーは普通の漁船に素人の客を乗せて行くので、多少天気が荒れただけでも安全のた め出航できないのかもしれません。
 となると、このアザラシツアーに参加するのは運も必要です。私はまだ北海道内からの参加なので中止になってもそれほど痛くはありませんが、道外から飛行機を使い、厚岸に行ってみたら急きょ中止…となる場合がありえますから。

 実は私は9月16日以降もツアーに参加するべく機会を伺っていたのです。10月の7~9日の三連休も参加しようと問い合わせたのですが、この期間は「厚岸牡 蠣祭りで漁師さん(船を運航する人?)が手伝いに行くのでツアーは開催されない」とのこと。ちなみに牡蠣祭の期間は10/1~9日なので10月初旬は ツアーは開催されないのかもしれません。

 今年のツアーの開催は10/25までとのこと。管理人は来年から東京への移住が決まっているので今月中になんとかしないと大黒島のアザラシを見ない で生涯を終えてしまうかもしれません。そこで急きょ2006年10月21日(or22日)の午後13:00~(22日の場合、午前10:00~)のツアーを申し 込むつもりです。現在この日のツアーに参加してくださる素敵な方を募集しております。
↑のようなことを考えていたのですが、本日(10月11日)に厚岸味覚ターミナル・コンキリエに予約の電話をしたところ「漁師さんの都合により、今年度の アザラシウォッチングツアーは全て中止になりました」というサプライズ宣言が出ました。なんというか、ここまで来ると笑うしかないです。

 ツアー参加への道の厳しさはこのくらいにして厚岸のアザラシに関連する事柄に移ります。まずはアザラシウォッチングツアーの申し込み先・集合場所でもある厚岸味覚ターミナル・コンキリエのアザラシツアーに関する案内が新しくなっていたのでその辺から。


コンキリエに掲示してあったアザラシツアーの案内
上は別寒辺牛湿原のカヌー体験・下は厚岸湾でのアサリ堀りの体験ツアー。


アザラシウォッチングツアーの様子(上二枚・中央左一枚)
ご覧の通り普通の漁船でライフジャケットを着用していくみたいです。このような形で素人を連れて行くのは確かに危険が伴いそうなのでツアー自体が中止になりやすいのでしょう。


「ウォッチングツアーに参加するときに知っておいて欲しいこと」パネル。ツアー参加に関しての注意書きです。


コンキリエ全景。
コンキリエとはフランス語で牡蠣の意味。
建物も牡蠣の形です。もちろん内部のレストランで牡蠣を食べることもできます。

 

 今回は厚岸町愛冠岬の近くにある北海道大学の愛冠自然史博物館にも行ってきました。アザラシの剥製や展示物があったので紹介しておきます。


大黒島の自然を紹介するパネル。
かなり年季の入ったパネルでしたがゼニガタアザラシの大きな写真がありました。


左のパネルの右下部分なのですが、ゴマフアザラシの写真がありました。
大黒島=ゼニガタアザラシのイメージだったのですがゴマフもいるのかな?
マニア的には興味深い写真です。


クジラの背骨も転がっているのです。


ゼニガタアザラシに関する研究紹介です。
北海道大学の学生さんの学会発表用ポスターかな?


アザラシの剥製。左がゴマフ。右がクラカケの幼獣。


クラカケアザラシの幼獣の剥製。


ゼニガタアザラシの剥製。目が怖かったです。


アゴヒゲアザラシの剥製。アゴヒゲの剥製は初めて見ました。おたる水族館やとっかりセンターの生体とはずいぶん印象が違いました。


博物館内部。動物の剥製・昆虫の標本等がずいぶんありました。北海道の動物のメジャー所はほとんど抑えていました。


これは厚岸町の電気屋さんの看板。アザラシがヘッドホンをしていました。体のぶちぶち模様がポイント高し。ぶちぶちが無かったらサイトに載せませんでした。


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