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8年ぶりの円山動物園 2012年11月18日

(雪 気温3.3℃ 風速 9.9m/s:11月18日11時札幌)

 昨日のおたるに続いて、本日は札幌市円山動物園に向かいます。円山は2004年以来、8年ぶりの訪問。8年といったら小学3年生が高校1年生になってしまうくらいの歳月、と思うとずいぶんご無沙汰ですね。私自身も大学生から社会人になっていますし。

 円山動物園自体は北海道最大の都市、札幌市が運営するだけあって北海道内でも最大級の動物園です。旭山動物園の成功を受け道内各地の動物園・水族館が息 を吹き返している感があり、円山もなかなか元気な動きがあるようで、アザラシ以外でも期待して行きます。札幌市街から車で20分程度の非常に便利な動物園。

  駐車場に車を止め、早速、入場門に向かいますが、この日は前日に増して悪天候。みぞれのような雨のようなものが断続的に降っています。ちなみにこの日の朝のニュースでは2012年冬の初雪の予報が出ていました。2012年の札幌の初雪は遅くまだ初雪が降っていないとのこと。
 おぼろげな記憶では確かアザラシのいるプールは相当歩いた動物園の奥のほうにあった気がします。入園しますがどうなることやら。。。行けるところまで行くことにして腹をくくります。


動物園正門。空模様は秋というより冬。冷たい雨も降っており、寒いことこの上なしです。


入口近くの熱帯動物館、熱帯だけあって中はとても暖かいです。キリンとかライオンとかハイエナとかその類のがいます。真冬に入るにはいいですね(ただし肉食獣も多いので臭いもきついです)


熱帯動物間を出てしばらく行くと。。。来ました、札幌の2012初雪がモサモサ降ってきます!わざわざ今日降らな くて もてもいいのに。。。アザラシのいる海獣舎は動物園のかなり奥のほうなので一度屋内施設に避難です。


避難したのは爬虫類・両生類館。この建物はすばらしく新しく、私が以前来たときはなかったような。ハイズリもんを 真 冬でも飼うわけですから適度に暖かく、やつらは水槽の中にいるので匂いもなく、悪天候時の避難先には申し分ないです。


両生類爬虫類館は避難目的ではいった割にはなかなか面白く、長居してしまいました。最近の展示はすごいですね、生 きている葉っぱを 生かしたまま水槽に入れて、その上にちゃんと動物がいるような作りになっています。これはニホンカナヘビ。


ニホントカゲ。カナヘビよりぬめぬめしています。前足が可愛い。


こいつは日本では北海道の北部の極限られた地域にしかいないコモチカナヘビ。こいつは爬虫類なのに胎生の変なカナヘビ。


北海道在来のカエル。エゾアカガエル。北海道にいたときはあまり見ませんでいた。

 

さて天気を見て動物園奥の海獣舎に向かって進みます。

 


円山動物園は動物園の奥に向かって登り傾斜。ようやく見えてきます。このプールはまったく以前の姿のままで古いままでした。昭和の頃から変わったなさそう なトラディショナルスタイルのプール(^^; 円山は新しい展示を続々建設中のようですからこのプールもいずれリニューアルされるかもしれません。

 


ゼニガタアザラシプールには小さくて活発なアザラシがいました。


ゼニガタ模様もまだ綺麗でピカピカしています。大人のアザラシは客の事なんか放っておいて、半分寝ているか同じ場 所を行ったり来たり泳いでいるのが多いですが、こいつは泳いだり陸に上がったり活発です。


プールに張ってあった看板によると、今年産まれの子供のようです。赤子の肌が綺麗なのは人間もアザラシも一緒です ね。
おたるでもそうでしたが、やっぱり4月下旬頃が北海道在住のアザラシの出産シーズン。


なかなか愛らしい顔をしています。お客さんが来るとしっかり気にしていました。


若くて可愛い女の子の真っ黒な大きい瞳で見られると、おじさんドキッとしちゃう。


ゼニガタプールの隣はゴマフプール。こちらはおっさんアザラシが泳いでいました。ゼニガタはやっぱり華があったけ どこっちはいかつさに満ちています。下の写真にある解説板によるとエフ。当年29歳、なかなかのおっさんぶりです。目が白いから眼の病気もあるかもしれませんね。


こちらはメスのギョロ。この日はちゃんと横になって泳いでいましたがのんびりした様子で漂っていました。


ギョロ。女の子、、、というには年を食ってますが、さすがに落ち着いた様子で貫禄十分。ひどい天気にもかかわらず、こんな顔でのっそりおっとりマイペース でプールで漂っています。


解説版。「可愛いでしょ!」という写真ではないのですが、二頭の性格がよく出ている写真を使われています。 作られた職員さんはよく二頭のことを見ているんだろうなぁ、というのが伝わる写真と解説だと思いました。

 若い小娘ゼニガタアザラシとおっさんゴマフアザラシの相手をしますが、ますます雪は強くなる一方で、借りた円山動物園の傘の骨が折れるくらい風が強 くなってきました。いやー、この悪天候ですから、吹きさらしのアザラシプールでアザラシをのんびり見るアホな客は私くらいなのでゆっくり見られるのはあり がたいですが、さすがに辛くなってきます。

 一度、至近にあったオオカミ・エゾシカ舎に避難します。ここは屋根があるのでありがたい。

 


動物園裏の山も雪で白くなってきました。


退避したオオカミ舎にいたシンリンオオカミ。さっきまで見ていた 丸っこい寸胴な生物たちに比べると凛々しすぎ。同じ食肉目に属する生き物のはずですが…。


うーん、適当に写真を撮ってもこのかっこよさ。


振り返ってアザラシプールを眺めたらちはるが名残惜しげにお客さんを見送っていました。悪天候なのでほとんどアザ ラシプールに留まるお客さんがいないのがまた哀愁を漂わせています…。


プールに戻ったらゼニガタアザラシのちはるがタイヤと擬岩の間に挟まっていました。


挟まりながらどや顔。何考えているんでしょうか。

 


タイヤがお気に入りなのか、くぐったり寄りかかったり遊んでいました。こういうのをするのはまだ子どものちはるだ けで、親の大人アザラシはタイヤに見向きもしません。


タイヤをくぐって自慢げに?見つめてきます。愛想があるのは子供と言うのは人間もアザラシも変わりません。親 アザラシはあまりこういう行動は取りません。人間馴れしちゃっているんでしょうね。

 


隣のゴマフプールを気にするゼニガタ親子。ゼニガタは親夫婦と娘一頭の核家族でプールを使っていました。

 


ゴマフプールではメスのギョロが隣人のゼニガタも人間も初雪も関係なさそうにプールの中で変わらず漂っていまし た。時間が止まっているかのよう。


この子、活発で愛くるしくて、愛想もよく一般受けするんですが、何かそのかわいらしさが私にとっては逆に違和感に なるのです。やっぱりアザラシは客などのオーディエンスは無視してぼんやりと寝ていたり、ふにふに泳いでいるのがスタンダードなイメージでして。


こんな可愛いわけですよ、ゼニガタのちはる。。この子は可愛いし、愛想もいいし活発だしで文句はつけようがないですが、文句つけようがないところに文句を言いたくなるアザラシマニアの心境。でもいつ かは上のギョロみたいなアザラシになっていくのでしょうかね。それはそれで寂しいような。。。

 だいぶ冷え込み、嵐の様子になってきたので名残惜しいですが、アザラシプール前から退散します。

 


正門近くのこども動物園にいたプレーリードッグ。まるまるして可愛い。この日はテレビの取材を受けていたようです。


写真はあまりよくないですが、紹介させてください。この剥製のオオワシはバーサンと呼ばれるオオワシ。2002年 没。その名の通り婆さんオオワシです。飼育記録は1951年からの51年間!オオワシの飼育記録では世界最長です。円山動 物園は伝統的に猛禽飼育のクオリティが高く、オオワシでも世界初の飼育下繁殖に成功し繁殖賞を受賞しています。
私が始めて円山に来たのは、2001年の冬で亡くなる前で、バーサンはすでに木に止まっていな かったと思いますが、実は私が始めてみたオオワシがこのバーサンやその他の円山のオオワシたちでした。圧倒的大きさとツートンカラーの優雅さ、大きな黄色 いくちばしのかっこよさに痺れてしまいました。その後、私の中では北海道の鳥といったらタンチョウでもシマフクロウでもエトピリカでもなくオオワシ。今で もこの鳥を見るとドキドキします。
公 式サイトによると円山動物園開園当初は、動物はヒグマのつがい、エゾシカ、オオワシの三種四点で、その開園当初のオオワシがバーサンです。そんな バーサンの剥製が正門近くの「動物科学館」にひっそりと置かれていました。

 

 久しぶりの円山動物園ですが、本当に施設がよく改修されていて、綺麗な施設がずいぶん増えていました。ここで扱ったオオカミ舎や両生類は虫類館も新し く、さらに2012年12月にはアジアゾーンの「寒帯館」・「高山館」・「熱帯雨林館」がオープンする様子。オリジナルの円山動物園グッズも増えており、 冒頭にも書きましたが旭山の成功を受けて相当、やる気が向上しているような実感を受けました。
 円山で一番ぼろいのはそれこそアザラシプールかもしれません。次はぜひアザラシプールの改修をお願いしたいところです!

 さてさて、札幌の初雪(の割には激しい嵐でしたが、、、)を体験し、久々の北海道滞在を終えます。もうちょっと天気がよければおたるも円山もゆっくり展 示や施設の様子を見て来ることができたと思うのですが、まったくそんな余裕がありませんでした(^^; 私自身も数年ぶりの北海道でなんとなく浮き足立っていましたし。

 まぁAirAsiaをはじめLCCがかなり安くて使えることが判ったのでまたしばしば参りましょう。あ、帰りのAirAsiaは欠航になってしまいまし た。JALやANA、Skymarkは動いていましたが。。。なんででしょう。機材繰りが付かなかったか。どうしてもはずせない仕事があったのでしょうが ないのでスカイマークで帰ってまいりました。

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