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アザラシファン御一行様のとっかりセンター 2006年8月26日

 8月26日、約半年振りのとっかりセンターに行って参りました。天気は快晴、とても暑い日でした。

 今回はお世話になっているゴマスケさんがアザラシ好きな方に声をかけてオフ会を開催されるそうなのでそちらに参加するのも紋別行きの大きな目的の一つです。私はいわゆるオフ会という ものに参加するのは初めてなのですが、開催場所が何度も行ったことのあるとっかりセンターですし、センターで数回お会いしているpramonさんや職員さん、また拙サイトの掲示板等で お世話になっている方も参加されますし、紋別のとっかりセンターまでアザラシを見に来る同好の好事家の方とお会いしてみたいという好奇心もありまして参加しました。
 8月26日のお昼過ぎに皆さんと合流、挨拶を交わし、とっかりセンターに向かいます。参加された方の中では私が一番の若輩者でしたので若干ながら緊張します。センターの職員さんにもご挨拶。

 久しぶりのとっかりセンターでまず目に入ったのはふくふくと幸せそうに肥えたワモンアザラシのもんちゃんの転がっている姿。もんちゃんは夏の日差し の下、プールの縁に転がりふかふかになっていました。
 また細かい展示も変えられたようでメスゴマフの名簿リスト等が一新されていました。

 アザラシファンの皆様もほんとにアザラシが好きなのだなという反応でして、見ているこちらも嬉しくなります。柵に鈴生りになって(私も一緒に)アザラシを眺めます。


動画(1.32MB)

転がってふかふかになっているワモンアザラシのふくふくもんちゃん。寝転がってあくびばかりしていました。
この動画はいつもより無駄に高画質編集です。


なにやら口周りから液体をたらし、
もうあっちの世界へいっているもんちゃん。
(この写真をブログに掲載した際は「よだれをたらしている」と表現しましたが左下の解説板に「鼻炎症で鼻水を垂らしている」とあるのでこの液体は鼻水かもしれません。)


もんちゃんの解説板も設置されていました。
もんちゃんのプールには今年の春に保護された個体も一緒に入っていて隣には彼らの解説も。


一新されたメスゴマフの解説板。
コムケが左上の良い位置にいて嬉しいです。


こちらはアゴヒゲアザラシの解説板。
先回の訪問ではバックヤードにいた子供ワモンアザラシのコムすびも移住して一緒に掲載されていました。
従来からの同居人のアタックも一緒に掲載。
コムすびは名前の前半がカタカナだったのですね。


アザラシ広場の看板。「ざ」が取れちゃったみたいです。
使われている写真には私が一年以上も前のセンターの写真展に応募したやつもあります。このように写真を大切に実際に使っていただき、嬉しいです。

 

 

給餌解説
  そうこうしているうちにオスの給餌解説が近づき、アザラシ広場(給餌解説を行うスペース)に入します。久しぶりのこの感触。
 その後も断続的に給餌解 説を拝見します。アザラシファンの皆さんもアザラシの写真を撮ったり職員さんと話したりと思い思いに過ごします。私も給餌解説に参加したり、バックヤードを覗いたり とうろうろしていました。写真も撮影順に適当に乗せていくので一枚一枚解説を入れていきます。
 

毛が乾いているメスのゴマフ。
ナオミだったかな?

 


アタックの後姿
この後姿を見ないとセンターに来た気になりません。


このアザラシは今年保護された子アザラシ。
海に帰るための訓練をしているとのことです。

 


「センターの門番」と私が勝手に呼んでいるこの像は
センター内部の芝生の上に置かれていました。


冷凍庫に貼られていたパネル。初めて見ました。
以前来たときに気づかなかっただけかもしれない…。


裏にいたワモンアザラシ・みにらの段腹。


日向ぼっこをしていたメスゴマフの顔。


アタック。目のところに藻が引っかかり仁侠映画の片目を失った方の傷みたいになっていました。実際に「あのアザラシは目が悪いのですか?」とおっしゃるお客さんもいました。

 


頭をかくメスゴマフ。いつもと違う暑いマニアなお客さんたちに
参っていたのでしょうか?かき方が人間ぽくていいです。

 


オスの給餌解説風景。
ぶーぶーうるさいのもいます。


動画(747KB)

オスの給餌中に軽いけんかをするアザラシたち。
手が短いのに手で喧嘩するそうです。
さらに激しくなったら噛みあうそうです

 

 

そして続いてはメスゴマフアザラシの給餌。私は過去に数回以上見て、ある程度慣れていたはずのメスゴマフの給餌に異変が!!


このサイトでとっかりセンターのメスゴマフの給餌といえばコムケ
本日も彼女は餌入りバケツの前に陣取ります。


コムケ。いつ見ても顔はいかついです。
暑さのせいなのか、しまりもやる気も無さそうな顔をしていました。
これでは人気が少ないのも当然かもしれませんが…。


コムケはマニアな皆様には人気者になっていました!
コムケ(中央)と記念撮影をされるアザラシファンの皆さん。
中には「このサイトのコムケのコーナーを見てセンターに行ったらぜひともコムケと…」という方もいらっしゃっいました。
管理人としては嬉しい限りですが、自サイトをご覧頂いている方とお会いするのは、ちと照れくさかったです(^^;

 


当のコムケ本人は「人気」に関してはまったく気にしないようで、給餌解説や記念撮影が終っても「もっと餌くれ~」とでも言いたげに餌入れバケツの前から離れません。コムケらしいといえばらしいのですが。


バインバインと跳ねてプールに戻るコムケ。


プールに戻ってからも職員さんが近くにいるうちは
プールの縁から「餌は無いの?」とでも言いたげに顔を出していました。それにしてもこの一枚は私の撮影したコムケの写真の中でも一際イカツイ彼女の写真です。


動画(509KB)

オスゴマフたちに餌を投げて与える風景。
一斉に口をあけて浮いているアザラシたち。


動画(3.04MB)

子供ワモンアザラシのコムすびの給餌風景。彼女は頭が良いのか餌が欲しいのか、多分両方だと思いますが、非常に芸達者なアザラシになっていました。センタークリスマスでもトナカイになっていましたし。上の写真は職員さんに合わせて前肢を広げたり閉じたりしているところ。

 

みにらの給餌

  メスの給餌が終った後、裏に廻るとメスワモンアザラシの子供のみにらが暑い日ざしにほっこりと毛が乾いて転がっていました。ちょうど給餌のために職員さん がいらっしゃいましたが、みにらは食べませんでした。毛が乾いているときはあまり餌を食べないそうです。可愛い顔をしていますが気分屋なところもあり職員 さんを困らせます。


一つ上の写真で紹介したコムすびに比べ、
みにらは正反対の用心深い性格。
まだ大きなプールには移れないそうです。


動画(504KB)

餌から逃げるみにら。私が覗いたり職員さんと話したりしていたので、彼女を警戒させたのかもしれません。


みにら。毛が乾いてほこほこな毛になっていました。
大プールに移ったコムすびに比べ綺麗な模様が見られました。

 

とっかりセンターのプールの水

 写真や動画にも写っていますが、この日のセンターのプールの水は濁っています。(実際に見ると写真以上に色が付いているのです。写真は光を反射して、ごまかしたような絵になっています。)
 職員さんと話してみると、そこにはいろいろな事情があるようでした。まずとっかりセンターは周辺の海から海水を引いているのですが、今年は海水温が非常 に高いそうです。ですからプールの水温も高めになります。プールの水温が高ければ、藻も発生しやすい。加えて、夏は太陽がさんさんと降りつづけ、アザラシ のウンコ共は栄養となり、藻がガンガン増殖するには最高の条件になります。このようにプールでは藻が増殖し濁りの一因となっています。このプールの水の状 態はアザラシの健康(特に眼のような部分)にもマイナスになるようです。濁るならプールの水を入れ替えるなどの掃除をすればと思いますが、真夏に水を抜いてプール掃除をするのはアザラシに負担が大きく、回数を増やすのも難しいそうです。
 職員さんは去年よりプールの水が濁るのが早く、水替えのペースに苦心しているとおっしゃっていました。

 今年の紋別周辺の海水温の上昇がいわゆる温暖化の影響なのか、今年はたまたま高くなったのかはわかりません。気温や水温の上昇をなんでもかんでも温暖化のせいにするのは気に食わないのですが、もし温暖化の影響だとしたら、野生アザラシだけではな くセンターのアザラシにも人間の産業活動の末の温暖化の負担を負わせているわけです。と言っている私自身も自家用車で二酸化炭素を吐き出しながら紋別に 行っているわけなので、偉そうな事はいえません。
 人間の技術と努力のおかげか、フロンによるオゾン層破壊の問題は解決に向かい、南極上空のオゾンホールはあと数十年後には再生する見込みです。(この部分、細かくは正確な表現ではないですが、わかりやすくするためかなりぶっちゃけた表現をしています。)同じように二酸化炭素でもなんとかしていきたいもの です。とっかりセンターのアザラシのためにも、おじさんはがんばりますよ。


動画(665KB)

今年の春に保護された子供アザラシ。


動画(654KB)

再びオスゴマフの給餌見学。
餌が欲しくて職員さんの周りにまとわりつく中、
おっとりと待つ大吉丸(奥)、さらにその柵の奥にはアタック。


ゴマまたゴマの山。


職員さんから餌をもらうオスゴマフ共です。
ほんとに餌が好きなんですね、君たちは。

 この日はセンターはここまで。夜は参加者の皆さん達と懇親を深めます。南ははるばる九州から参加された方もいらっしゃったのでそれはそれはマニアな会です。内容をここに書くと限が無いので省略しますが、マニアな談義が 繰り広げられました。私もアザラシ話を肴に美味しいお酒を飲ませていただきました。参加された方の中には私の大学でのお世話になっている方と、知り合いの方 (私の知り合いの知り合いというわけですね)もいらっしゃってこの世界は狭いなぁと改めて実感。またアザラシに関するサイトを運営されている方が数名いらっ しゃって、運営 の仕方やアプローチの仕方等いろいろなお話をして、一口にアザラシのサイトといっても様々な切り口から切っているのだなぁと実感しました。得る物が多い会でした。
 
 0時頃宿泊先に戻り、1時頃就寝。翌日もとっかりセンターに行く予定です。

2006年9月1日作成

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