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襟裳岬のゼニガタアザラシと漁業被害について

北海道襟裳岬にはこのサイトでも紹介している通り、ゼニガタアザラシが生息しています。襟裳岬のゼニガタアザラシは毛皮や脂目的で乱獲されましたが、90年代くらいからアザラシを保護する動きがあり、現在では頭数はかなり回復しています。それに比例して起きているのが漁業被害。アザラシは魚やタコなどの魚介類を食べます。体が100kgくらいあるアザラシが毎日魚介類を食べまくるわけですから、それなりに漁業被害も起こっています。
今日の読売新聞でも、COP10特集で、現在シーズン真っ盛りの秋サケもアザラシにかじられ傷が着いたり、一部が食べられたサケなどが上がっているとの記事がありました。(ネットにはアップされていないのかな?簡単に検索しましたが。。。)
サケは不漁が続いている上にアザラシによる食害も生じて大変なようです。野生動物との共生というのは、言葉触りは良いですが、実際にはとても大変なものです。都市の中に暮らしている人にとっては実感が無いから簡単にいえますが、地方で野生動物と向き合っている人にとってはまさに死活問題にもなるものです。
さて、今回の記事を読んでひとつ解決策、というほどでもないですがアイディアが浮かびました。記事の中に「これじゃあ売り物にならん」と漁師が胴体だけ残ったサケを甲板に放り投げた、という記述がありました。
アイディアというのはこの胴体だけになったサケを売れば良いのでは?という単純なものです。
サケだって切り身にしたり加工品にしたりしてスーパーに並んでいますので、頭が無かったり皮に傷がついたりしたものは別に食べられないものではないと思うのですよ。
むしろ「アザラシが食べるほど新鮮なサケをあなたも食べてみませんか?」とか「ゼニガタアザラシと共生する海で獲れたサケです。サケの一部はアザラシと分けあっておきました」とか言い張って、あえてアザラシに齧られたり引っかかれたりしたサケをえりもブランドとして売り出してみれば、生物好きやアザラシ好き物好きが買うのではと思うのです。
特に現代はネット通販で少し傷がついただけの「訳あり食品」を市場より少し安めの値段で通販で売る時代ですし、本当に品質がよいサケならアザラシが齧られたくらいで売れなくなることは無いのではと思います。
もちろんきれいなサケを使う進物用にはつらいかもしれないですが、1kgの切り身詰め合わせとか、アラ詰め合わせとか、アザラシの齧ったサケとえりも町産の野菜で作る石狩鍋セットとか、えりも漁協で通販してみるのです。
こんな売り方なら傷物だけどとびっきり新鮮な、アザラシと分かち合ったサケを捨て無くても良さそうではありませんか?むしろ生物多様性との共生、野生動物との共生ブランドとしてただのサケより付加価値をつける可能性だってあるのです。
なんか自分でもノッテきました。えりも町にメールしてみようかな(^^)本当にアザラシに齧られたサケを捨てているのかも気になりますし。

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