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真冬の礼文島訪問 2008年1月12日

2008年1月12日 吹雪 気温-10.8℃ 風速4m/s: 船泊9時現在

冬期の稚内発礼文島行きの船は、夏期に比べかなり減らされており早朝一便と夕方一便のみ。一方、羽田発稚内行きの飛行機も一日1便のみでお昼頃に稚内に着きます。飛行機を降り夕方の 便で礼文島に渡っても島に着く頃には日が暮れていますし、離島ゆえに冬期に開いている宿泊施設も限られ、むしろ宿泊施設の多い稚内に泊まり早朝の フェリーに乗ったほうが安く済みます。そんな理由で島に渡る前日は稚内に泊まり抜海でアザラシを見てきまして、夜は一献して稚内で就寝します。(ただ、礼文島にお金を落としていきたい気持ちもあります。おそらく観光客がほとんど来ない冬期に礼文島で営業する宿 泊施設はかなりの漢気に溢れているのではと勝手に感じています。時間に余裕のあるときはぜひそんな礼文の宿泊施設でゆっくりしたいものです)
閑話休題、明けて1月12日、稚内市から礼文島に向かいます。


1月12日AM6時頃の稚内港。この季節はまだ暗いです。
しかし3連休の初日故なのか、フェリーの乗客は多かったです。なおフェリーを運航していた東日本海フェリーはハートランドフェリーという会社名に変わりました。船体名はまだ東日本海フェリーのままでしたが。そのうち塗り替えられるのかしらん。

礼文島に到着後、稚内に向けて引き返すフェリーを撮影した写真です。写真の白いのは雪です。海と空が灰色なことからもわかるように今日も前日に引き続き天気はよろしくありません。波も高くフェリーも大いに揺れました。
波が荒い際、船首は非常に揺れるので後部の方に陣取ってください。お客さんも地元の方が多くその辺の事情はわかっており、皆さん船尾に陣取り、船首は皆無 でした。揺れるほうが楽しいという方はドウゾ船首へ…。港を出るときはともかくノシャップ岬を廻って日本海上に出ると船首ではまともに立っていられません でした。

礼文島に到着後、レンタカーを借りて島を走ります。
この日は強烈な猛吹雪かと思うと時折青空が覗く不思議な天気。写真は島北部の金田の岬からスコトン岬方面を見た写真。左側は猛吹雪ですが右側は青空が覗き視界も良好です。

同じく金田の岬付近で撮影したもの。
写真をご覧いただければわかるとおり、波が大変高く海が泡立っており真っ白です。こういう海で私はアザラシを見たことはありません。浅瀬で 岩が露出している場所で波が荒いときはアザラシといえども体を岩にぶつけるような恐れがあるのかもしれません。あくまで推測ですが…。

スコトン岬から海驢島方向です。
先回の訪問では海驢島に「アザラシらしきやつが転がっている!」と盛り上がったものですが今回は海驢島にも大波が寄せているようで、双眼鏡で覗いてもそれらしき姿は皆無でした・・・。

スコトン岬から帰る道路。一瞬ふっと雲が切れ晴れ間が覗きます。太陽が差すとつるっつるに凍っている道のわだちの踏面がきらきら輝きます。風は猛烈ですし、気温も低いので太陽が出ようが出まいが体感温度は全く変わりません。
ちなみにこの写真の撮影後、3分後には猛吹雪に覆われました。

本日は岩場にアザラシが上陸できるような波の高さではないですし、まぁ真冬の日本海側は仕方ないですね。真冬の礼文島に上陸しただけでもなかなかの体験です。
とにかく先回の訪問時に10数頭ほどの群れが上がっていた岩場を目指します。


ここが先回の訪問時にアザラシがたむろしていた岩場。
岩場自体が氷に覆われており、地上の高さは岩場+氷の高さになっておりアザラシが転がるには水面からの”段差”が大きすぎるような気がします。

アザラシの姿は全く見えませんでした。
天気も悪いし波も高いし大空振りな予感がよぎります・・・。

先回アザラシが転がっていた岩場も空振りに終わり、礼文で全くアザラシを見ないという大空振りな予感がよぎり暗澹たる思いで車を走らせます。

それでも海に注意しながら走らせると、海面から怪しげな海坊主っぽい影がひょこひょこ出ているのを見つけました。かなり遠くでしたが…。早速車を止め双眼鏡デジカメ等を抱え、暴風雪吹き付ける海岸に出ます。

 


動画(644KB)

海面から顔を出すアザラシの国の人。

写真に波が写っていないことからもわかるようにアザラシがいたのは波が穏やかな入り江です。冬は強烈な西風が日本海を渡って行きますが、島の東海岸は島が風除けになるので比較的穏やか。そんなとこにアザラシはいました。

ピントが微妙ですがゴマフ模様が確認できます。
ゴマフアザラシです。

動画(1.2MB)

アザラシは数頭ひょこひょこ顔を出していました。

ゴマフアザラシ。

画像はさすがに粗いですがこんな顔をしております。

波が穏やかです。
でも天気は相変わらず猛吹雪時々晴れ。

海面から顔を出すアザラシ。
4頭写っています。

アザラシをなんとか確認し空振りにならずに済みましたので、ひとまずほっとします。続いて東海岸や島の南部に向かいます。
東海岸はアザラシのことを置いておいても、素晴らしい景色が拡がっており礼文島を訪れたからにはぜひとも向かいたい場所です。


香深から桃岩に抜ける途中にて。
写真では伝わりにくいのですが、真冬時に暴風の中どかんと座っている正面の岩の迫力には畏怖を覚えました。

厚い雲の隙間から日が差し込みます。
一瞬で辺りの景色が変わります。救われた気分になります。
太陽の偉大さを感じました。

海岸の護岸ブロックもご覧のとおり
凍りついてお化けみたいになっています。

天候が悪く10kmほどしか離れていない利尻島も見えませんでしたが、一瞬だけうっすらと見えました。利尻島は利尻富士が主峰の火山島。裾野が長く美しいです。
今夜の宿は利尻島です(後述)

礼文港近くにあった時計と温度計。
時間は三時半ですが既に夕方の気配。冬は日が短い北の島です。気温は-8度ですが、この季節としては暖かいのではないかと思います。ただ風が激しいので体感は気温以上に厳しいです。
ま、いずれにせよこの季節の北海道では
-15度くらいまでなら普通の冬です。

さてレンタカーを返し、香深港に向かいます。本日の行程はこのあと利尻島に渡り、利尻島泊です。利尻島は私自身初めて上陸する島で非常に楽しみです。

翌日の利尻島の記録はこちらからどうぞ

2008年4月27日作成

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