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アザラシとは?~顔や体の特徴、声やオス・メスの見分け方など~

アザラシとは鰭脚類に含まれる海棲哺乳類のグループ。アザラシ科は10属19種から構成される

ここではアザラシの顔や体の特徴を写真を交えて解説していきたいと思います。案外知られていない?オスとメスの見分け方も解説すております。

はじめに~アザラシの全体の様子~

アザラシの体は皆さんのご想像のとおり、丸っこい頭にずんぐりむっくりの紡錘形の胴体に鰭状の小さな前足(人間では手に該当)と同じく鰭状になった後足が付いている体、、、。改めて解説するまでもなく以下の写真のような感じの生物です。

細かいパーツごとにフォーカスしてみていきましょう!

アザラシの顔

アザラシの顔は、目は大きな黒目がとても印象的。この黒目が大きいのでかわいく見えるのでしょうね。目の上には、役に立つの?というレベルで目立たないまつ毛(?)が付いていて、鼻の周りにひげがもしゃもしゃ生えていて、締まりのない口をしているのが相場です。

アザラシの口の中

アザラシの口の中は犬のような感じ。案外見る機会がないかも?こんな具合です。

アザラシの耳

アザラシの表情の特徴の一つだと思いますが、アザラシには耳たぶがありません。耳は目の後ろに小さな穴が開いているだけなのです。

アザラシの脚

アザラシの脚は前脚も後脚もとても短く、指はなく、鰭状になっています。アザラシやアシカを総称して「鰭脚類」と呼ぶわけです。しかし、よく見ると5本の爪があります。これは人間や他の陸生哺乳類と一緒です。爪は施設によってかなり状態が違います。水中中心で飼う施設は爪が長くなる傾向にあるように思います。(個人的経験&見解です)

アザラシの前脚

後ろ脚に比して特に短いアザラシの前脚。泳ぐときも歩くときもあまり使っていないように思います。

アザラシの後脚・尻尾

アザラシの後脚は泳ぐときの推進力を得るので前脚に比べれば立派な大きさです。爪がついているのは前脚と同様。足の間には短い尻尾がついています。

アザラシの表面・毛皮

アザラシは毛皮を目的に狩猟がされていました。なので毛がびっしり生えています。大人のゴマフアザラシを触ってみると、湿っているときはつるつるした感じかも。乾いている場合の手触りはフワフワというよりゴワゴワという感じが近いかもしれません。

表面が濡れているとつるっとした見た目に見えますが、乾くと毛が生えていることがより分かりやすくなります。またゴマフアザラシの場合、年に一回の換毛があり、換毛後は美しいゴマフ模様になります。

アザラシの声

アザラシはあまり鳴く動物ではないように思いますが、時折鳴いています。ガーっというかア”ーッというか、ボーッというか、文字で表すのが難しい鳴き声。実際に聞いていただくのが良いと思いますので動画をアップしました。

大人のオスゴマフアザラシの声

最初は大人のゴマフアザラシの声。オホーツクとっかりセンターのオスのゴマフアザラシです。

オホーツクとっかりセンターのオスのゴマフアザラシの声

メスのゴマフアザラシの声(イレギュラーな声ですが・・・)

続いてメスのゴマフアザラシの声。オホーツクとっかりセンターのメスゴマフアザラシのハナコの声です。聞いていただくとわかるのですが、かなりイレギュラーな鳴き方。このように泣く個体はこの個体以外にはいないかもしれません。

子どものゴマフアザラシの声

↓子どものゴマフアザラシの声。”ゴマフアザラシの子ども”というと私も好きな『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』の影響で「キュー」と可愛い甲高い声で鳴くイメージがありますが、全くそんな声では鳴きません。(全身が白いのも産まれてすぐの一瞬で、すぐに大人と同じゴマフ模様になりますし。)

オホーツクとっかりセンターで保護された子供のアザラシの声です。
(この動画はオホーツクとっかりセンターの裏方を見学できる特別なイベントの際に撮影したものです。)

↑動画前半の個体は、保護して間もなく、体も痩せ気味で声も少し大人しい感じの声です。 動画後半は、撮影対象の個体は静かにしているのですが、周りから同じく保護されたゴマフアザラシの子どもたちの声が入っています。この時は保護されてからだいぶ経ち、保護個体たちも元気になっていて賑やかです。

アザラシのオス・メスの見分け方

日本近海に住むアザラシ5種(ゴマフアザラシ・ゼニガタアザラシ・ワモンアザラシ・クラカケアザラシ・アゴヒゲアザラシ)は、外見でオスとメスがすぐに見分けられるような特徴はありません。アシカの仲間であるトドや、アザラシでも南半球にいるミナミゾウアザラシなどは、大人のオスはメスに比して相当大型になる特徴がありますが、日本近海に住むアザラシは雌雄で大きさはほぼ同じです。

とはいえ、角度さえよければ、外見から雌雄の判別は可能なので、見分け方を書いておきます。

上の写真は、ゴマフアザラシのオスとメス。ひっくり返ってお腹を見せている写真ですが、お腹を観察すればオスとメスは見分けられます。もう少し特徴部分を拡大して、解説を入れると↓のとおり。

よく見るとお腹側に穴が開いていて、その数と位置で見分けるのです。真ん中に一つのへその穴があるのは共通。その下に大きめのあなが1個あるのがオス。小さめの2つの穴が二つ並んでいるのがメスです。

オスのほうは、生殖孔、簡単に言うとおちん〇んがしまわれている穴です。メスのほうは乳頭、おっぱいですね。

この特徴は、各種共通。例えばワモンアザラシのほうはこんな具合です。

春はアザラシの繁殖シーズン、生殖孔からまろび出して泳いでいる個体がたまにいて、他人事ながら心配になりますが、まぁ大丈夫なのでしょう、多分。。。

まろび出たまま泳ぐオスのゴマフアザラシ

日本近海に生息する5種類のアザラシの紹介・見分け方

日本近海には5種のアザラシがいますが、それぞれ見た目に特徴があります。それぞれの特徴は以下にまとめましたので、ご参照ください。

アザラシとアシカの違い

間違われがちなアザラシの仲間とアシカ(オットセイやトドなどを含む)の仲間。アザラシとアシカの違いについては以下のコーナーで解説しています!簡単に見分けられます。

(おまけ)アザラシもおならをする!?

これはおまけ的なところ↓動画にはアザラシのおならの音が収録されています。水の中にいる事が多いアザラシなので、そのおならの音は珍しいかもしれません。ロケ地はアザラシの聖地であるオホーツクとっかりセンター。なお、冒頭からあわあわ言っているのはメスのゴマフアザラシのハナコの鳴き声でおならではないです。

ちなみにおならをしているのは、オホーツクとっかりセンターのメスゴマフアザラシのキテ。とっかりセンターのアザラシは気ままに生きているのです。

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