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富士登山その2~山小屋泊について~

富士登山の続きです。「ものすごく狭い」と噂に聞いていた富士山の小屋の布団は確かに狭く一つの布団で二人。基本的に男女相部屋ですが、女性の隣は同じグループの男性か女性、といったような配慮はされているようでした。(ただかなり雑駁な感じだったので例外があるかもしれませんし、小屋によっては事情が違うかもしれません)私の隣は親近感を覚えるおっさんでした。妻と一緒だったので、妻と一緒の布団に放り込まれると思いきや、、、↓のような配置です。
|(布団①)女性客・妻||私・おっさん客(布団②)|
ご飯は16時~18時くらいで、東洋館のご飯はハンバーグ定食。ご飯はお代わり自由。その後は仮眠をとるなり、山の星や夕陽を見るなりおやつを食べるなり酒を飲むなりは個人の自由となります。(写真は東洋館のハンバーグ定食)
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ここで、夕飯後をどのように過ごすかが富士登山の一つの分かれ目です。というのは、富士山登山と言えば大きな目的の一つがご来光。これをどこから見るかですが、やはり人気があるのは頂上から見るもの。頂上からご来光を見るには7合目の場合、22時~24時くらいに小屋を出る必要があるようです。事実小屋番の方に伺ったところ、頂上でご来光を見るツアーの方は夕飯後仮眠をとり、このくらいの時間に出る方が多いとのこと。
ただですね、上述した通り、激混みの山小屋の布団な上に、隣は誰が来るかわからない状態。また普段は騒いでいる時間帯での仮眠。熟睡はほぼ無理でしょう。となると、睡眠不足となり、結果としての疲労の蓄積は高山病の要因。さらに日が暮れると気温は下がる一方で、22時に出発したら日の出までの長時間を酷寒の中、頂上を目指して歩くことになり、極めつけはみんな頂上でご来光を見たがるため頂上付近の登山道は大渋滞となります。(結局ご来光までに頂上にたどり着けない場合もあり。)富士山は七合目より上は基本的に溶岩だらけの丸坊主の山なので、頂上ではなくてもご来光自体は小屋の前からでも見ることができます。
というわけで私は頂上のご来光にはこだわらず小屋発を午前3時にして夕方~夜の風景を見たり、ゆっくり休んだりすることにしました。
この日の東洋館は雲の上、さらに天気は回復傾向なので、小屋の前からは夕暮れ・満天の星空・近くは河口湖町や富士吉田市の、遠くには湘南・東京方面の夜景が見ることができました。小屋の上には北斗七星が輝いていました。関東にいるとなかなか夕焼けや空をのんびり見ることも無いですから、のんびり空の様子を見て寝床に戻ります。
夕暮れ。変な筋上の雲が出ていました。赤い夕暮れが雲に反射してすこぶる美しかったです。
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下の小屋にも明かりが灯り、街の明かりもだんだんと増えてきます。
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ほぼ夜。下界は雲の下なので暗そうですが、雲の上にある富士山は遅くまで夕焼けの赤みが残り雲海には荘厳さすら漂っていました。
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山小屋の夜。夏の富士山は24時間誰かが登っている山で、夕方~夜でもヘッドライトを灯した登山者が山小屋前を通過し上を目指していく姿がひっきりなしに見られます。山小屋は事故時の最前線として登山者を見守る役目もあります。さらにその小屋を見守るように北斗七星が輝いていました。
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上記した通り、非常に狭い寝床でなかなか寝付けず。。。結局よく眠れたのはツアーの方が出て行って寝床が空いた22時以降でした。ツアー客が出た後は布団2枚に一人くらいのスペースになったので。。。これにて初日は終了です。
(続く)

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