春の上野動物園④~珍妙なハダカデバネズミの生態

先回に続いてハダカデバネズミ特集。
なんとも珍妙な見た目のこの生きもの。アフリカ東部で地中にトンネルを掘って群れで暮らしているそうな。地中で暮らすことに特化した見た目なので、我々の感覚でその見た目を判断するのは間違っていると思いますが、まぁたいていのお客さんからは「きもっ」とか「ぶさいく」とか「きもちわるーい」とかそんな言葉を掛けられていました(´・ω・`)
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そんなハダカデバネズミですがその特徴は、真社会性を持つ動物であるということ。真社会性とはwikipediaに難しいことが書いてありますが、要は女王がいて兵隊がいて、雑用がいてというように役割が群れ全体で割り振られており、繁殖に携わる個体が限定されているような生物のことだそうな。哺乳類では珍しくこのハダカデバネズミともう一種のデバネズミくらいでしかも、このハダカデバネズミの社会性というか階級性は生まれつきとかではなく日々暮らしている中で移り変わっていくものだそうです。
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つまり働き次第からだの大きさ次第で雑用係から兵隊になったり繁殖オスになったり、場合によっては既存の女王を蹴落として自ら女王になったり、あるいは独立を志して巣を出るやつもいるそうな。階級にも「ふとん係」という自らの体を肉布団にして育児をする係(要するにただ寝ているだけ?)。兵隊といいつつも戦うというより実は外敵(蛇が多いそうです)が来たら真っ先に食べられにいって敵をお腹一杯にして群れを守る係があったりとなかなかバラエティーに富む役割分担があるそうです。
女王も楽ではなく、ときどき巣を見回って、サボっているやつがいたらどつきまわることも必要ですし、下克上もあるそうな。ハダカデバネズミの階級ごとのストレスホルモンを調べた研究があるそうですが女王が一番ストレスを感じていて且つ睡眠時間も一番短いそうな。
私ならふとん係として一日中ごろごろして、たまに芋の尻尾をかじって女王に怒られるくらいで暮らしたいですね。
ハダカデバネズミは強力な後足で土を掻き出してトンネルを掘るそうで。本日も後足で勢いよくウッドチップを蹴り上げていました。
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本日記載した内容は上野動物園での解説のほかに↓のハダカデバネズミの研究者が書いた本を参考に書いてあります。この本、何年か前に流行ったそうなので大きめの図書館なら多分あります。横浜は市立図書館においてありました。珍妙なハダカデバネズミの生態が紹介されています。なかなか楽しい本でした。

おまけ)
ハダカデバネズミの狭いトンネルでの折り返しシーン。右から左へ歩いてきたハダカデバネズミ。
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前方へでんぐり返しをして
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完全に仰向けにひっくり返り
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ひとしきり手足をばたばたした後、
(それにしても短い手足。アザラシに通じるものがあるかもしれません。でも結構早く動くんですよ、こいつ)
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起き上がって右側に進んでいきました。
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まぁどんくさい生き物といえばどんくさい生き物ですね(^^; アフリカの乾燥が厳しい地域の地中というなかなか厳しい環境だからこそ生き抜いてきたのかもしれません。

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