五台山国立公園と月精寺:韓国その③

韓国に来て、食っちゃ寝しているだけというのももったいないので、五台山国立公園とその中にある古刹・月精寺に行くバスツアーに申し込みました。
バスに乗り込んで移動です。道の脇には大根畑。キムチに使うのでしょうかね。しかし、せっかく収穫した大根が畑にそのまま放置されているのはなぜ。。。乾燥しているのかな?
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場所によっては刈り取りの終わっていない稲も。季節は10月の中旬で、日本の感覚からは一ヶ月くらい遅い。高地だからというのもあるのかも?
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窓から見える韓国の農村。日本の1980年代の農村の雰囲気に近い。素朴です。
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目的地の月精寺がある五台山国立公園。現地の解説は殆どがハングルだったので何がなにやらですが、現在はインターネットで簡単に日本語の解説がある。ありがたいものです。例えばこちらこちらでこの国立公園の様子が日本語で分かる。
しかし、現地に訪れたときは五台山国立公園の中に古い寺があり、その中に韓国の国宝の塔があるということくらいの予備知識です。
月精寺近くでバスを降り、森の中を歩いて月精寺に向かいます。このエリアは北アルプスや大雪山、知床のような原生的な自然の国立公園ではなく、伊勢神宮、出羽三山のような歴史的な建築物を中心に成立しているような趣旨の国立公園に近いエリアのようです。
参道を歩いていると森の中でフォークギターを引いて歌っているお坊さんが。なかなかアクティブな寺院のようです。良い笑顔!
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その前ではしっかりCDを売ってお金を稼いでいました。
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境内に着くと目に入るのが、韓国国宝48号の石塔。wikipediaによると高麗時代のもののようです。
境内ではなにやらイベントが。高そうな袈裟を着たお坊さんがずらっと並んで信者の方々と行事中。
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石塔の麓にあった石の仏像。日本とは変わったスタイルの座り方で片膝立ち。
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石塔の正面にある「寂光殿」。日本でいえば本堂に当たる建物のよう。正確な意味は分からないですが漢字は微妙に判別できる。石塔以外の建物は残念ながら朝鮮戦争の戦火で焼失したそうで、今建っているものは再建したもの。
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上の写真にもあるようにお寺はなにやら行事のようで、境内に店が出たりなにやら賑やかです。
一つのテントの中では尼さんがキムチを振舞っていました。
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こちらでは整体の体操のようなものを指導している。もう何がなにやら分かりませんが、活気があります。
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餅つきも行われていました。杵の様子も日本と違いますが、そもそも臼は使わず、板の上で餅をついていました。
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境内の片隅では、外国人向けに韓国の茶道?の茶会が開催されていました。せっかくなので参加してみます。
日本の茶道というと織田信長や千利休の時代からの古い文化というイメージですが、韓国の茶道はいたるところで近代化?されて合理的でした。
本日は屋外でお茶を点てる、いわゆる日本でいうところの野点なので、その分、合理化されていたのかな・・・。私は韓国のティーセレモニーの文化背景を知らないので見た目の表面的な印象しかわからないので片手落ちな気もします。
こちらの写真。入れているお茶は日本でいう煎茶のようなお茶です。
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器と急須がガラス。多分現代の日本茶道にもガラスの茶器があるような気がしないでもないですが、ここは韓国の茶会に始めて臨席する外国人が多いので、トラディショナルな焼き物の器を使わないのかな?と思いました。ガラスで涼しげな感じを演出するには寒すぎる季節ですし。韓国の茶道はそのような器や茶器にはこだわらず、むしろ茶器が戦功の褒美になっていた文化を持つ日本の方が変なのかもしれませんが、茶器に違和感を覚えてしまう辺り、私も日本人です。
こちらでいれているお茶はパウダーティーと言っていたので日本でいう抹茶のような茶を飲ませてくれる。
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湯を注ぐのにおば様が取り出したのは、、、T-○ALっぽい電気ケトル!!!!合理的なんだけど何か納得できないようなもやもや。おば様のお膝元に炉のようなものがあるし。でも汚れていない綺麗な、まるで新品のような炉だったので、実際には使うことは無いのかもしれません。どう考えても電気ケトルのほうがお湯を沸かすのは楽でしょうし、合理的だと思うのですが、そこは雰囲気重視で炉を使って欲しかった。。。
抹茶をそれぞれの茶碗に入れていただきます。日本のように一杯一杯点てるのではなく、大きなどんぶりのような器に点てて、各茶碗に注いでいく方式。
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この辺の考え方も一期一会に重きを置き、一杯ずつ点てる日本に比して、大きなものからみんなで分けるという意図なのでしょうか。ある意味韓国の方が合理的ではあるのですが、やはり日本の茶道は合理性では割りきれないものがあると思います。
どちらが優秀というつもりは全く無いと思いますが、日本と韓国、¥は西洋から見ればやってることは似てい印象かもしれませんが、考え方はやっぱり全く違うのかもしれません。
ティーセレモニーで出てきた茶菓。干菓子でした。
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日も大分傾いてきました。石塔の前のステージでは静かに少女が歌っています。賑やかだった月精寺の秋の行事ももう終わり。歌は静かで物憂げで秋の夕暮れによく合います。
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本日の月精寺の賑やかさはこちらが開催されてたかもしれません。境内に張られていた一枚のポスター。
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Odaesan Culture Festival 五台山文化祭だったわけです。
韓国の寺社、国宝、茶会、庶民のお祭り。私もなかなか韓国の分課に触れられた日でした。
次はソウルに戻って、日本に帰国です。