夏を前に旅に出たくなる本~1冊目『「青春18きっぷ」ポスター紀行』~

本日は関東では今年初めての真夏日。気温が上がってきて、青から白っぽい空を見ると夏休みが近づいてきている子どもの頃の感覚が懐かしく思います。中学生くらいからウロウロするのが好きだったのです。当然お金も大して持っていないので遠くに行く旅行ではないのですが、電車に乗って知らない街に行くだけでもワクワクしていたあの頃。今はお金もそこそこあり、海外にも何度か行きましたが、あの頃の何も知らなくて何でも吸収できた感覚はもう無いのが寂しいような。でも暑い中のだらだらした旅には無性に出たくなるのです。

目的もあまり無いような旅に出たくなる本を書棚から何冊か紹介したいと思います。(個人的には「どくとるマンボウ航海記」「深夜特急」辺りが旅の名著だと思うのですが、これらは長期の海外旅行の話なので、あの頃の感覚とはちょっと違うのであえて今回は出しません。)

やはりお金の無い学生旅。お世話になるのは”あの切符でしょう”ということでまずはこの本。

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fauraのバックナンバーセール(8/23まで)

fauraという北海道の雑誌があります。 ジャンルは自然、しかし美しかったり珍妙だったりするする生き物を中心に組み立てるでもなく、かといってエコでロハスでオーガニックでマクロビアンで、、、といったような人間側の視点からの切り口で自然に切り込むでもなく、素の北海道の自然が伝わってくるような内容です。 バカ売れするような内容ではないかもしれませんが(失礼、、、)、寄稿している人も雑誌を作っている人も、北海道の自然が大好きで、何かしら想うところや伝えたいところがあり、その想いが溢れてきてきている、、、毎号テーマは異なるけど、北海道の自然を軸としていろいろな切り口の自然観が迫ってくるような雑誌です。 大仰ですがこのような雑誌の発刊が続くことも、北海道の文化を維持することなのかな、、、と思うのです。 私が雑誌「faura」の内容を聞かれたら、↑なことを思います。fauraについては過去に何度かここでも書いていますが、 …この続きを読む

「作家の住まい」を拝見

北海道旅行の記録が続いておりますが、一方で私の日常生活では細々と続いている我が家のリノベーション。この連休に大型の生活家電を入れるので、生活の中心は新居に移り、旧居は撤退方向に向かう予定です。長かった旧居と新居の往復生活もそろそろ終わりが見えてきました。

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本棚と北杜夫さんの本

連休中、育った実家に久しぶりに帰省。特に何があるわけではないのですが、小学生~大学院生まで入手した本を片づけず私の部屋に適当に放っておいてくれているのはありがたいものです。広い家で暮らしている人が少なくなったからこそできるのでしょうが、一方で若干寂しい。 部屋の棚からは文庫本があふれていました。実に懐かしい本。働いてからは仕事に関係あるような本くらいしか読む時間がなく、頭が固くなったような気がします。大学時代くらいまでは全くいろいろな本を読んでいたような。本棚を見ればその人の中身や性格、嗜好が判るような気がしますが、↓の私の乳臭い本棚は中島らも、海音時潮五郎、宮脇俊三、沢木耕太郎、、、今ではなかなか読めないような知里幸恵の「アイヌ神謡集」やプラトンの「饗宴」なんかもあり、これらを覚えていれば私は相当な博学なはずですが、ほぼ忘れきっているのが無念・・・。  …この続きを読む

生きていくことで大切なことは

賢人たちがすでに述べています。 臭い臭いと罵倒されてもそれでも生きなければならないのです。 北杜夫 マンボウ恐妻記より一節。  …この続きを読む

どくとるマンボウ 北杜夫氏逝去

10月24日、作家の北杜夫氏が亡くなりました。84歳とのことで最晩年はさすがに著作も少なく、氏の動向を伺う機会が減っていたものの、娘さんのエッセイや、友人の阿川弘之さんの娘さんの阿川佐和子さんとの対談などでお姿を見かけることがありました。

私は北さんの本が好きで数十冊の氏の本が実家に置いてあります。どくとるマンボウ航海記、青春記、楡家に輝ける碧き空の下で、天井裏の子供たち、さびしい王様、高みの見物、幽霊、木霊、白きたおやかな峰。。。印象深い作品はたくさんあります。そういえば松本の松高記念館にも行きました。氏の作品は私に大きな影響を与えてくれました。

引っ越しを繰り返していたので本は溜まった側から実家に置いてきていますが、中学の頃に買った新潮文庫の「どくとるマンボウ航海記」はよれよれになっていますが、ずっと手元にあります。北氏が「航海記」を出したのは昭和30年代ですから50年前の古い話。しかし全く古さを感じない文体。幾度となく読み返しましたが、久しぶりに、作中に出てくる「船が日本を離れる辺りに出てくる海の詩」が読みたくなりました。

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