7月、早朝の能取岬~2014夏・北海道旅行・その2~

7月の道東の日の出は早いのです。4時には薄明るくなってきております。早朝は野生動物も活発で、フィールドも人間に荒らされていない時間帯。もう気になって仕方ないので、妻を置いて部屋を出ます。
この日の網走は快晴。ホテルを出ると快晴の空に迎えられます。
さてどこに行くかですが、アザラシ的には網走湖と能取岬が至近。しかし網走湖はあえて夏に行っても得るものがなさそうですし、外海に面している能取岬のほうがアザラシを含め「何かいそう」でもあります。
また以前、能取岬近くの岩場でアザラシが上がっているのを見ましたが、アザラシを見たポイント以外であまり周辺はうろうろしておらず、無雪期に周辺の海の様子を踏査、下見をしておきたい、と思っておりましたので、この機会に歩き回ることにします。
まずは能取岬灯台のあたりの海を見に行きます。車旅行者が簡単に海を見られるのは灯台の辺りなのと遠目でもアザラシをよく見るポイントなので。。。
早朝なのでまだ日光が寝ています。灯台もオレンジです。写真の撮影情報によると4時19分の撮影。
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能取湖、サロマ湖、紋別方面を望むと私の長い影が入ってしまう。
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まだ時間も早い平日ですので誰もいないかと思ったのですが双眼鏡を持った同業者くさい方が。言葉を交わしませんが、お互いお疲れさまです、って感じで微笑し合い、すれ違います。
海の方を見ると、すでに漁師さんは全力で操業しており、海の上を行き交っています。
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海の上を双眼鏡で眺めるとアザラシの坊主頭のようなものがたくさん浮いていますこれはブイ。ブイはサケマス漁の仕掛けにつながっているようです。
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ここまで人間の気配が濃いとアザラシはあまりいないだろうなぁ。。。という気分になります。双眼鏡を振りますが海面には坊主頭に似たブイばかり。
さて、冬になると沖合いでアザラシをよく見るオホーツクの塔の辺りまで行ってみると。。。
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冬は草が枯れきり、その上に雪が降り積もってささっと崖まで行って海を望めたのですが、今は夏草の勢いがつよくびっしりと生えていてこれを踏み越えて崖には行きにくい雰囲気です。突っ込んでいけないこともないですが、サケマス漁の仕掛けや漁船が海を行きかっているのを見るとアザラシ的には得るものは少なさそう。
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振り返ると能取岬らしい崖と灯台。次があるので駐車場まで引き返します。
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なんとなく崖下を覗いてみたら、海岸で何か動いてるものがいました。キタキツネです。
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崖をよじ登ったり、朝からお疲れさまです。
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空の低いところをウミウが羽音が聞こえるくらい近くを編隊を組んで飛んでいきます。
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崖のちょっと下先の岩の先っぽに猛禽類の気配。オオワシやオジロワシの季節じゃないし、と思って双眼鏡を見たらトビ。
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トビも絵になる能取岬。
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岩の上に咲くハマナスとトビ。あの岩にハマナスはどうやって渡ったのか。
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能取岬を後にして、むしろここからが本番。
能取岬は写真の通り岩がちな土地。何年か前に見つけたアザラシが上がる岩場のほかにも、アザラシが上がりそうな岩場がゴロゴロありそうなのです。
今回はそんな岩場を無雪期で気候も穏やかな今の季節のうちに下見をしておこうと思い早朝に起きてきたのです。
道端に車を止め運転もしやすかったスニーカーから、ちょっと大げさな気もしますが登山靴に履き替え、崖上の森をガサガサ歩いていきます。たいした起伏もないような地形ですが、道や踏みあとがないのでやはりスニーカーじゃ辛いですし、私は足首が固定していないとすぐに足を挫きがちなので・・・。
過剰なくらいの装備で森の中をうろうろすることにします。

6年ぶりの能取岬、岬の遠くを泳ぐアザラシ 2014年3月8日

(薄曇-1.4℃ 風速5.6m/s:3月9日13時網走)

 網走湖でアザラシを空振りしたあとは能取岬へ。ここの野生アザラシはお手軽な網走湖ポイントとは違って、アザラシがいたとしても相当アザラシが遠いポイントです。一方でアザラシの気配は濃密な印象があるので丹念に探せばアザラシを見ることができるだろうな、、、と期待できるポイントでもあります。

 


能取岬の駐車場から。この灯台の先が崖になって海です。


能取岬のシンボルの灯台。
中国でヒットした映画のロケ地になったようで、中国からの観光客がたくさんいました。


駐車場から海側にすぐ行けるのですが経験上、アザラシが見られやすいのは灯台の先にある彫刻家・本郷新が作成した「オホーツクの塔」の裏の辺りかと思います。多分風や波が岬の陰になって穏やかなのでしょう。
駐車場からは歩いて数分の距離ですが、能取岬は風が強い場所ですので、冬の訪問は防寒設備は万全に。
写真は駐車場から彫刻方面に歩いていく道。写真右に「オホーツクの塔」が写っています。


これが「オホーツクの塔」本郷新は幣舞橋の彫刻や氷雪の門といった道内での著名彫刻を作った方でファンも多い。この彫刻の裏あたりから海面を探します。


能取岬付近には流氷はなく海水面が出ておりました。岬の下の海水面を双眼鏡で探すと
馴染みの海坊主頭が海から出たり引っ込んだりしているのが見えました。野生のアザラシです。
よく考えたら野生のアザラシを見るのは2008年3月以来で実に6年ぶり。そんなに時間が経ってしまったかという気になります。


泳いでいるアザラシは1頭だけ。模様から判断するとゴマフアザラシですね。


このしまりの無い口も久しぶり。


画像が粗いことからも分かるとおり、アザラシまでの距離は遠いです。
撮影には望遠レンズで臨んでいますがこんなものかと。。。肉眼での観察はまず不可だと思いますので双眼鏡は必須。
肉眼では双眼鏡で見つけた後に「あの辺にいる」といわれると芥子粒のような点が見えないこともないですが、見ても何かわからない位の小ささです。
今回の旅行はアザラシ的には”堅気”の知人が同行していましたが、風が強くて寒い場所ということもあり、
彼は「アザラシがいるのか、わからない」といって早々に車に引き上げてしまいました・・・。


アザラシは波間を漂って、水の中に入って泳ぎだしたりしますので時折双眼鏡やカメラの視野から外れてしまいます。
なかなか厳しい観察条件です。


波の高さが一番下になる瞬間にアザラシが顔や上半身を水面上に出す傾向があるので、
その瞬間にシャッターを押すと、↑のように表情もある写真が撮れます。


能取岬のがけ下の海には大量の水鳥(主にカモ類)が休んでいます。これがまたアザラシを紛らわしいのです。


アップで見るともちろんアザラシとカモは全然違うのですが、遠めに見ると紛らわしい。私が見つけたアザラシも一頭だけでしたが、探せばもっといたような気がします。いずれにせよ相当遠かったと思いますが。

? 今回はアザラシ的にはお手軽旅行で、先に車に持った知人を待たせるのも悪いので、15分くらいの滞在で車に戻ります。

2014年3月16日作成

能取岬のオジロワシとゴマフアザラシの闘い 2008年3月22日

(曇り-0.5℃ 風速4.4m/s:3月22日11時網走)
  
 網走湖でアザラシを見て、次の目的地である能取岬に向 かいます。今回は岬ではなく、2007年12月にアザラシが上陸しているのを観察した岩場に 向かい ます。
 先回は初冬でしたが今回は晩冬。流氷に岩場が覆われていたらアザラシは上陸できないんじゃないかなーとか、海面が出ていれば上陸しているかも、、というようなことを考えながら現場に向かいます。

 


3月も終わりとはいえ、まだまだ森の中には雪があります。時には膝以上まで雪に埋もれながら進みます。スノーシューがあれば楽でしたね。もちろん防寒靴を 履いて防寒対策は最善を尽くしてあります。


岩場を望見できる高台に着きました。12月にたくさん上陸していた岩場は流氷の残骸なのでしょうか、氷に覆われておりました。アザラシは近づかないでしょ うねぇ。。。


とはいえ海面が見えます。なんとなくですがアザラシが「いる」気配がありました。全く自分の勘ですがなんとなく分かります。


そこで双眼鏡で周囲の海を丹念に捜索することしばし。
海面からひょっこり出ている海坊主頭を見つけました。


画像が粗くて申し訳ないですが、かなり遠かったです。
12月は一番右上の写真で説明すると、一番手前の岩場の辺りにたむろしていたのですが、今回はその岩場よりかなり先の海面ですから。良いカメラとレンズが 欲しいものです。


動画(1.08MB)

ばしゃばしゃやっているので不思議に思ったのですが、どうやら二頭でじゃれて遊んでいるような?動きをしていました。


と思ったら、ぼちゃんと海中に。
海の中ではどんなことをしているのでしょうかね(^^)
私も入ってみたいものです。


この写真では前足が写っています。

? そんなのんびり遊んでいるようなアザラシを眺めて観察すること数分。時おり彼らの表情も見えてなかなか楽しい時間でした。
 と、そんなのんびりしていたところに緊張が走りました。急に「彼ら」がやってきたのです。彼らとは本ページのタイトルにもあるオジロワシです。いやー びっくりしました。まさしく「猛禽」という飛び方で視界に入って来るんだもん。
 一応タイトルでは「闘い」と書きましたが、想像すればすぐわかると思いますが、海から出られないアザラシからオジロワシに攻撃をできるわけはなく、アザ ラシは防戦のみ、オジロワシは攻撃し放題なわけです。そんな野生動物の世界の1シーンをご覧いただきましょう。私自身、話には聞いておりましたが、実際に 海ワシがアザラシにちょっかいを出すのを目の当たりにするのは初めてでかなり興奮しました。

 


オジロワシが突然飛んできました。
海面の泡立っている辺りにアザラシがいます。


アザラシは急いで海中に避難した様子。
オジロワシの足が立派。私はアザラシ好きですが、オジロとオオワシのかっこよさは認めます。アザラシにはないかっこよさでであることを認めます。


オジロワシはその場でホバリングできませんから旋回するように飛びながら何度もアザラシの上空にやってきました。


オジロワシの下には2頭のアザラシの姿が海面に出ています。このときはアザラシもかなり焦ったのではと思います。


オジロワシがアザラシに襲い掛かろうとします。アザラシは海中に逃げなんとか難を逃れました。この写真では後ろ足が写っていますし、海面が荒れています。 このときもアザラシはかなり焦っていたのかもしれません。


オジロワシは執拗にアザラシの上を旋回し、ちょっかいを出します。ただアザラシのほうもそれなりに大きな個体だったので水中にいればそうそうオジロワシに 命を取られないのではと思います。


オジロワシも飽きたのか何回かちょっかいを出したらアザラシの上空から去っていきました。


オジロワシは近くの氷の上に止まりました。
休んでいるのかな?


一方、オジロワシの去ったあとのアザラシの様子。「びっくりしたー、危なかったー」とでも言いながら顔を見あせているのでしょうか。ただ彼らは野生動物、 きっと一瞬の油断が命を落とすことにもなりかねないことを知っているでしょうから、陸にいる人間では想像できないようなも切羽詰った会話をしているのかも しれませんね。


アザラシの表情を撮りたかったのですがだいぶ遠かったですね。。。
オジロワシが襲来した海域には少なくとも三頭のアザラシがいたようでした。左の写真では左側に二頭、右側に一頭の姿が写っております。

?野生生物の厳しさを目の当たりにしたような気分になって引き締まった心持ちで能取を後にします。今回のアザラシはそれなりに大きなアザラシ だったので、オジロワシもどれほど本気で狩ろうとしていたのか、本気を出していたのか分かりませんが、実際オジロワシがアザラシに攻撃を仕掛けた場面を見 て、やはり彼らは野生動物であることを実感しました。以前よりアザラシも猛禽もその他の生き物も含め、野生動物の素の姿を見たくなりました。
 能取の次は知床半島の付け根の羅臼に向かいます。本日の宿泊予定地ですが、宿に入る前に羅臼でアザラシの姿を追いかける予定です。

2009年11月3日作成

能取岬近くの岩場に上陸する野生ゴマフアザラシ 2007年12月24日

2007年クリスマスイブのこの日、とっかりセンターのクリスマスイベントに参加する前に前日に引き続き、能取の岩場の具合を見に行きます。再 び雪の森を歩いて崖の上から岩場を眺めます。

 


この日は波が静かで岩場に上がるアザラシの数もずいぶん増えておりました。上記写真の原画で数えたら21頭のアザラシが上がっておりました。


動画(2.42MB)

アザラシ過ぎるほどアザラシ。


岩を枕にして寝ているのもいれば岩場に乗っかってびちびちしているのもいます。右中央のアザラシは人間でいう右肩の辺りから血が出ていました。岩場でこけたのかな?


カメラ目線のが1頭いますが私に気付いているのでしょうか。私からアザラシまで100mほどはあると思いますが案外気付いているような気がします。


アザラシは岩場に転がるのが似合います。


動画(1.42MB)

みんなふくふくに肥えています。


前日よりは少なかったですが、 遊泳するアザラシもいました。

 


動画(777KB)

岩場のアザラシ全景。
前日より波は低かったのでたくさん上がったのでしょうか。
天気はうす曇りといったところです。


アザラシの岩場。
カメラの望遠を使わないとこんなもんです。
アザラシはほとんど写りません。


今回眺めた場所直下の断崖。
落っこちたくないものです。

? 能取のアザラシを眺めてから、とっかりセンターのクリスマスイベントに参加すべく紋別に向かいます。こちらのほうも頑張って作りましたのでぜひご覧いただければと思います。

 ~以下おまけ~
 能取岬から紋別へ向かう最中にサロマ湖という湖があります。こちらで撮影した白鳥とオオワシの写真です。


オオワシ。街灯の上にカラスのように止まっています。
下を通り過ぎても逃げません。


サロマ湖畔にいた白鳥の群れ。

2007年12月29日作成

能取岬周辺の泳ぐアザラシと寝転がる野生ゴマフアザラシ 2007年12月23日

前日に引き続き能取岬周辺でアザラシを探します。本日は灯台周辺から離れた場所でアザラシを探します。道路脇に車を止め、森の中を歩くこと数十分、海に面した崖の上に出ます。


ここも能取岬灯台近付近と同じくで断崖絶壁。
落ちたら大変なことになります。


程なくアザラシを見つけました。
この写真は3頭が固まって遊泳しているところ。


動画(1.76MB)

右上の1頭は仰向けで泳いでおります。
左下の1頭の模様からゴマフアザラシと判断可能です。


これは、、、右下の丸いのはアザラシの頭に良く似たブイ。左上は水鳥です。海の上にはいろいろアザラシに似た物があります。氷のきれっぱしや岩の頭、波頭などもアザラシと誤認しやすいです。


同地点でのアザラシ。頭数は10頭程度だったかと思います。


アザラシまでの距離は100~150mほどでしょうか。
昨日の能取岬灯台付近よりは近かったです。


この日もいい天気です。遠くに知床の山々が見えます。


この写真は海と反対側の森を撮った写真。もちろん人の気配はありませんが、キツネ、ウサギ、エゾシカなどの野生動物はたくさんいます。


同じく森の写真。私自身久しぶりに森に入りました。
森は膝くらいまでの雪に覆われております。
横浜東京ではなかなか味わえない、全く人の気配や人工の音が無い世界を楽しみます。遠くで野鳥の鳴き声や動物の動く気配があるので無音ではありませんが…。

 さて崖の上からひとしきりアザラシを眺めた後、次は今回の旅行の野生アザラシ部門でもっとも楽しみにしていたとある岩場に向かいます。
 実は9月の旅行の際(野付と風蓮湖はこのサイトにあげてある旅行です。)に私は能取岬も訪れており、この森を歩いて崖の上から海を眺めました。その際に冬になったらアザラシが上がりそうな岩場を見つけており、冬のアザラシシーズンになったらその岩場にアザラシが上がるか見にこようと思っ ておりました。
 時は至り、今回その岩場を見に行くことにしておりました。再び崖上の森を歩き岩場近くまで移動します。崖を歩くこと三十分ほど。岩場が見えてきます。

 


大きな写真

岩の上にはアザラシが4頭ほど転がっていました。
岩場の周囲の海にも海面から頭を出すアザラシがゴロゴロ泳いでおりました。海面の黒いのがアザラシの頭。


大きな写真

岩場のアザラシ。岩場のアザラシを海面から眺めるアザラシが岩の左上に2頭、右下に1頭写っています。羨ましいのかな?


動画(2.87MB)

もう1頭岩場に上がってきました。
またこの日は波が高く、高い波が来ると岩場の上のアザラシも頭から波をかぶっていました。おちおち昼寝もしていられない様子(^^;


動画(2.12MB)

眺めていたらさらにもう1頭上がってきました。
岩場には6頭のアザラシです。


こちらは遊泳するアザラシたち。岩場上陸組とあわせて20~30頭ほどいたようです。


岩場の上のアザラシたち。


綺麗なゴマフ模様です。


岩場周辺を泳ぐ2頭のアザラシ。


岩場をナメクジのように泳ぐ1頭のアザラシ。


アザラシまでの距離は100m程度かな?


岩場の上のアザラシはこんな表情です。


崖の上から眺めている私に気付いていないのか気付いていても関係ないのかゴロゴロ転がっていました。


海の中のアザラシ。
水面近くを泳ぐアザラシの姿が見えました。


泳いでいるアザラシ。
こいつはなかなか穏やかな表情のアザラシです。
 本日は上陸アザラシを見ることができよかったです。真冬の森をうろうろした甲斐がありました。翌日12月24日はオホーツクとっかりセンターのクリスマスイベントですが、紋別に向かう前に再びここに寄る事にして岩場を離れます。

 

 

 

 以下おまけ

 12月22日は知床に泊まり、昼過ぎに能取にやってきました。道中オオワシがたくさんいたのでその辺の写真を紹介します。


斜里~ウトロ間にいたオオワシ3羽。
国道沿いの木に止まっていました。逆光が辛い。


こちらも斜里~ウトロ間。
国道沿いに止まっていました。


網走~斜里間の国道から。電柱のところにオオワシが止まっていました。画中の道路は国道です。


左記のオオワシ。こんな顔です。
彼が止まっているのは釧網本線という
現役の鉄道のレール脇の電柱です。


ウトロ近辺にある三段滝。
凍っているように見えますが、氷の下で水は流れています。

*今回のアザラシ観察場所は、管理人判断により詳細な場所は伏せます。ほとんど道等が整備されていない場所ですし、真冬に軽装備でいかれたら洒落にならないかもしれない場所なので…。土地勘の無い冬の森をうろうろするのはかなり危険です。

2007年12月29日作成

 

 

能取岬沖、がけ下を泳ぐ野生ゴマフアザラシ 2007年12月22日

 2007年12月22日、本年の最後の連休を使って北海道に行ってきました。今回の北海道上陸の目的は紋別のとっかりセンターのクリスマスイベントに参加することと、能取岬や知床で野生のアザラシを探してくることです。

 12月22日は5時に起き、用意しておいた札幌駐留時代の防寒具とデジタルカメラを抱え、6時発の京急に乗り込み、羽田空港へ。7時45分発の女満別行 きに乗り込み北海道に向けて出発です。天候は快晴、今回の旅行はなんとなく実りが多いような予感を感じつつ、9時半頃女満別空港着。空港でレンタカーを借 りて久々に凍結路を運転しこの日の第一目的地の能取岬へ。10時半頃無事に能取岬到着。横浜から能取岬の先っぽまでわずか4時間。便利な時代です。目の 前には何回も来て見馴れている能取岬の風景が確かに広がっていますが、魂が追いついていないというか夢見心地のような気分になっているのも事実。よく考える と札幌に住んでいた時は自分で運転してくるわけで、もっと時間はかかってきましたし、それなりに自分のペースで能取に来ていたわけですが、今回はほとんど飛行機まかせ。そんな気分になるの もいた仕方ないのかもしれません。なにはともあれ車 を能取岬の駐車場に止めます。

 今回の北海道訪問では能取岬にかなりの時間を割いており3日連続で訪問する予定です(よってこの能取の訪問記録も3ページあります…。)。初日の本日は今年の2月に野生のゴマフアザラシを見た岬灯台付近でアザラシを探す予定です。
 車を降り、防寒装備を整え、カメラを背負って岬の先端へ向けて出発です。


今回は07年2月の訪問に続き2回目の訪問ですから岬周辺の様子も紹介します。写真中央は能取岬灯台。駐車場は灯台の後方。岬周辺は冬期はほぼ無人。本日も観光客の姿は見当たりません。たまに観光バスが来ても寒さと風の強さから灯台まで来る方はほとんどいません。


灯台周辺には遊歩道が整備されております。左の柵の下は断崖。
よって断崖の上からアザラシや海を眺めます。


遊歩道の最奥には本郷新の「オホーツクの塔」があります。本郷新は北海道出身の彫刻の大家。代表作として氷雪の門や無辜の民があります。釧路の幣舞橋の四季の像の一つも本郷新の作品でした。
ちなみに2月の訪問時はこの像の付近でアザラシを見ました。


今回の訪問では左記の塔よりさらに奥に進む予定です。しかし塔の奥は全く道がありません。ではどうするかというと、、、
素直に強行突破です。笹薮に突入しかき分け進みます。


足元の笹薮。能取は海が近く風が強いという立地条件のせいかかなり笹の丈は低め。とはいえ私の腰くらいの高さまで笹がありますし、膝くらいまで雪が積もっているので前進には難渋します。


笹がなくなったと思ったら背丈以上の枯れた竹のような植物に行く手を阻まれます。これもかき分け進みます。


笹や雪に阻まれ500m進むのに30分以上もかかります。
晴れていたのが幸いでした。本日は写真のとおり快晴。
風も岬にしては弱かったです。


海の彼方には知床の山々が見えています。

 

 汗を掻き掻き笹薮をかき分け、雪や笹に足をとられ進むこと数十分、この間、時おり立ち止まっては海のほうに双眼鏡を向けアザラシの姿を探すも見つかりませ ん。今まで能取岬はアザラシを探しに来ても幾度か空振りで終わった地なので嫌な記憶がよぎります。このアザラシの姿を見るまでの落ち着かない感じとアザラ シ捜索の際の醍醐味でもあります。「こんな難渋をして藪をかき分けているわけで、野生アザラシにはどMの姿勢で付き合ってないとやってらんないなー、い ない時もあるのでお姿を見られるだけでもありがたいと思わねば」などと思いつつ前進を続けます。

 それでも難渋の甲斐あってか、崖下の海で遊泳するアザラシを発見します。


能取岬付近。笹の向こうは断崖。遊歩道が切れると柵もありませんから滑落には十分の注意を!落っこちたらまず助からないでしょうから。


能取岬沖の海。
望遠無しで撮るとこんなもんです。
アザラシは全く写りません。


能取岬の野生アザラシです。
体の模様からおそらくゴマフアザラシです。


動画(1.36MB)

波間を泳いだり漂うアザラシたち。
アザラシは10頭ほど泳いでいたようです。


海の表面を泳ぐアザラシ。
斜め右上の写真の拡大。


上の写真の拡大その2。
右下のアザラシは仰向けで泳いでいました。


動画(3.16MB)
アザラシ。もっと大きく写れば良いのですが、
結構な距離があります。2月の訪問時よりは近いと思いますが、アザラシまで200m以上はあったとおもいます。


海から三角頭の海坊主みたいに浮かんでいるのがアザラシ。


頭はつるつるです。でも人間のような坊主なわけではなく、密生した毛がちゃんと生えております…。


アザラシ。

 1時間位アザラシを見たあと、能取岬を後にします。今回の旅行の一発目でアザラシをみられました。幸先はなかなかです。翌日は少し場所をかえて能取のアザラシを探してみる予定です。

 なお、この場所はほとんど整備されていないので、万が一訪れたいと思う奇特な方がいても事故には十分注意してください。崖からの滑落が一番危険です。本 文中にもでてきますが、藪の高さも相当なものです。私は183cmあり、藪は胸の高さくらいでしたが、小柄な女性や子供でしたら視界が効かないかもしれませ ん。冬期の訪問はそれなりの装備と馴れが必要ですし、天候が良くない場合は絶対に無理をなさらないでください。今回の訪問も天気に恵まれていたため可能で した。
 天候の優れない場合は無理をせず遊歩道の整備されているオホーツクの塔までにしておき、藪にわけ入るのはやめましょう。オホーツクの塔まででも相当な防寒対策をしておかないと辛くなるので装備は慎重にして下さいね。

 翌日は上陸アザラシを探すために岬からは離れた能取周辺をうろうろします。

2007年12月29日作成