冬の大荒れ利尻島訪問記 2008年1月13日

2008年1月13日? 吹雪 気温-6.3℃ 風速8m/s :沓形9時現在

1月11日から北海道を訪れている訪問記録の続きです。11日に抜海港に寄り、12日の朝から礼文島に寄ったのち、1月12日の夕方、利尻島に上陸いたします。しかし翌13日も天気は引き続き最悪。風雪強く波高しです。この日は日中レンタカーで利尻島を廻り、夕方の フェリーで北海道・稚内に戻る予定でしたが、朝の時点で夕方のフェリーの欠航が決まってしまいました。
島から北海道に行くフェリーはこの季節は一日朝・夕の二便になっていますがそのうち夕方の一便が欠航です。
よって朝の時点で選択を迫られます。すなわち利尻島にとどまって翌日のフェリーで北海道に戻る=利尻島にもう一泊するか、朝のフェリーで北海道に引き返すか です。
私の選択は迷うことなく前者です。この季節の利尻島に来る人がいないからこそ楽しいわけですし、今回の旅行の最大の目的は利尻島なわけですから。(とは いえこの天候だと翌日フェリーで戻ることができる保証は一切ありません。皆さんも真冬の北海道の離島に行く際はその辺を十分考慮してください。)
結果的に利尻島に二泊三日滞在することになりました。幸いこの季節の利尻島内の宿泊施設はがら空きです。この日の利尻島での宿泊手続きをするとともに北海 道側で泊まる予定だったホテルをキャンセルします。その後初訪問の利尻島を廻ります。天気はあいにくの猛吹雪。それでももちろん外に出ます。レンタカーですっ飛ばせばあっという間に一週できてしまう島、のんびりと一周しても時間は余りあるくら いです。今回はフェリーターミナルのある鴛泊に泊まり、ここを島を廻ります。

まずは、アザラシの目撃情報の多い場所に向かいますが、若干絶望します。この日はあまりにも風が強すぎです…。さすがフェリーが欠航になるだけあります。 時折猛吹雪、地吹雪になるし。雪がそれほど舞っていなくて方向感覚を失わないのがせめてもの救いです。根性を出して一縷の望みをかけ前進です。
もう真冬の 野生ゴマフアザラシを追いかけるという行為はドMでは無いと務まらないと思います。大金をはたいて、ものすごい天候の中会いに行っても、あいつらはいない時がありますから。

海岸に出てみると猛烈な波と風の中、泳いでいるアザラシが1頭いました。いやー、どこの世界にも風変わりなB型というか、思わず期待に応えてしまうA型 というかそんなアザラシがいるもんですね。でもこれ、当のアザラシ本人にとっては命を張っていたのではないかと少し心配になります。岩場が続いているので 波によっては泳ぎの達者なアザラシでも岩場に打ち付けられないのかな。


この日の利尻島の海の状況です。周りの海は波が砕けまくり真っ白。

動画(2.47MB)

海の様子です。波頭も激しい風に吹き飛ばされます。
動画がいつもより以上に暗いですが、これがこの日の天気です。補正をしないとこんな明るさです。撮影は午前10~11時頃なはずです。

動画(1.68MB)

そんな中泳いでいるアザラシがいました。。。
いや私は利尻島のアザラシに会いに来たのですけどね、ちょっとこの波の高さですから「いいから避難しろよ!!」ってな気分になります。彼の頭も波頭に消えがちですし…。

気合の入った利尻の真冬アザラシ。
襟を正す想いで見つめます。
天気が悪くなかなか撮影も厳しいです。雪がちらついてぼやっとした写真です。シャッタースピードもずいぶん遅くなるし。

動画(1.74MB)

模様から言って、また付近のアザラシの分布状況から言ってもゴマフアザラシでしょう。

髭が白く見えます。光の具合でしょうか。
ここにはこの個体のみしかいませんでした。

動画(2.44MB)

この動画にはこの撮影地の様子が入っております。
管理人の孤立無援状態や原っぱがそのまま海にズドーンと落ちる地形などが良くおわかりいただけるかと思います。

この日の天気も前日と同様、目まぐるしくかわります。
時折こんな青空が望むことも…。なんとも不思議な天気ですが真っ暗な天気でも救いがある、そんな気もします。

ちょっと雲が薄くなった時を狙って(晴れといってもこの程度ですが…)撮影します。

 


と思ったらこんなに暗くなって泣きたくなります。
自然の前での無力さを実感する瞬間です。
自然は人に対してプラスであったりマイナスであったり。私の人生そのものを表しているかのようです。
さてさて、憧れの利尻島。実は私は北海道に住んでいた7年間に利尻島に行ったことはありませんでした。最近何かと話題のこの島、アザラシ以外にも興味深々です。島を廻ります。真冬の猛吹雪という天候だけども。

 


天気は相変わらず吹雪時々晴れ。こんな天気の日は島全体が眠りについたかのようであまり人通りもありません。風が吹き抜けていくのみです。

利尻町のカントリーサインが海沿いの道道に立っております。
利尻島は小さな島ながらも二つの自治体があります。鴛泊のある北側の利尻富士町に南側の利尻町。平成の大合併に呑まれることもありませんでした。

天気は一日中大荒れでした。この厳しい天気も利尻島。利尻島は夏は観光客や登山客で賑わいます。でも夏の姿と冬の姿は全く違います。冬の厳しさを目の当たりにすると自然の強さはもちろん、そこにくらす地元の方の逞しさにも敬服いたします。

利尻富士町側にあったアザラシをかたどった砂箱。
砂は凍結路の滑り止めとして捲きます。
普通は郵便ボックスみたいな入れ物に入っている場合が多いのですが、利尻では一味違うものがありました。

鴛泊のGSにて。レギュラーが180円を超えています。ちなみにこのときの北海道側のガソリンは120~130円ほどです。最近もガソリンの値上げが激し いですが、離島はさらに厳しい。。。ただ旅行者にとっては北海道の離島ではレンタカー代にガソリン代も含まれるのが相場なので特に給油の必要性は無いで す。一周しても60kmほど、数リットルですしね。。

さて島を一巡りしたもののこの日は波も風も強くアザラシはほとんど見られませんでした。天気がよければまた違った結果かもしれませんが、この季節の北海道の日本海側の島でそんな条件になるのはかなり厳しいような気がします。

旅館のおばちゃんにその辺の事情を聞いたところ「利尻島ではアザラシはあんまり見られないねぇ、トドならたまに見かけるけど漁師には嫌われているよー」とのこと。

この季節は日も短く、さらに天気も悪いですし、15時頃には既に夕方の気配。16時頃レンタカーを返すべく営業所に来たものの全く人の気配はありません でした。電話で確認するとどうやら宿の前に適当に置いておけば取りに来るとのこと。利尻島はゆっくりと時間が流れております。この日ものんびりと過ごし、おばちゃんの 手作りの夕飯を食べ部屋でだらだらします。外は相変わらず吹雪ですが部屋の中はぬくぬくで快適そのもの。皆さんもぜひ真冬の北海道の離島にお越しくださ い。のんびりだらだら過ごすだけでも良いです。夏の観光客擦れした感じも無いですし、観光客同士のぎすぎすした軋轢もないですし。まぁ真冬になると島に閉じ込 められることもありますがそれはそれ(^^;

さて、翌日は朝一のフェリーで北海道に渡ります。無事にフェリーも出て北海道へ。北海道でも相変わらずアザラシを追っかけます。

2008年5月31日作成