6年ぶりにおたる水族館へ 2012年11月17日

小樽10時 雨 気温6.5℃ 風速 0.5m/s

先回の訪問から約6年経ってしまいました。北海道のアザラシ記録自体2008年3月の羅臼以来なのでまともなサイト更新自体が約4年半ぶり。(何かこの レイアウトのページを更新するの自体が久しぶりで、作業自体が新鮮ですが(^^;)

さて2012年は国内の航空路線に格安航空会社が就航しLCC元年とも呼ばれておりますが、北海道もその恩恵に与れまして、成田や関空から新千歳行きの LCC が就航しました。LCCの中の一つ、エアアジアジャパンのウェブサイトを見ていたらキャンペーン価格で成田~新千歳が片道2980円!これは行くしかないっ。
では、いつ行くかと北海道内のどこへ行くかを考えます。上記キャンペーン価格は11月一杯くらいまで。12月以降は観光や帰省で混むのでしょうね。11 月というと時期的には道内 各地の野生アザラシには若干早く、さらに新千歳から太平洋側・オホーツク海側に行くには雪が降り始めるようないや~なタイミング。一方で新千歳から比較的 近い小樽市のおたる水族館の通常営業 は11月一杯。そこで私自身しばらくぶりの北海道訪問でもありますし、アザラシ的にはスタンダードなおたるに行くことにし、おたると近く久しぶりの訪問に なる札幌市の円山動物園に焦点を絞り、天候と余裕があれば積丹 くらいまで行ってこよう、という計画にしました。

11月16日16時40分成田空港を発ち、北海道へ。久方ぶりに降り立った新千歳空港は、なつかしい!!という感覚はあまりなく、綺麗さっぱり 記憶から抜け落ちていました。空港ってどこも似たような感じだし。。。北海道在住時代はあんなに使ったのにまるで別の空港のように感じてしまいました。
この日は札幌に泊まり、翌 17日に車を借りていざおたる*へ。(*注:いまさらながらですが当サイトでは「おたる」というかな表記はおたる水 族館を、「小樽」と漢 字表記するときは街の小樽を指しま す)

17日の天気は生憎の雨。冬の日本海側特有の鉛色の厚い雲が覆っております。まぁ懐かしい天気といえば懐かしい天気な訳ですが・・・。冬も近く雪も降っ てきそうな気配です。

札幌から何度も通ったおたる水族館へ の道を辿っていきます。札幌市街やおたるへの道はさすがに私でもよく覚えており、懐かしい気分になりました。おたる水族館に着いたのは9:30頃。おたる は9時に開館ですが、雨のせいかお客さんは少なく駐車場には3台くらいしか車が止まっ ておりませんが、早速入館です。
(今回は管理人の久しぶりの訪問に付きノスタルジーを覚える場所がたくさんあり、いつも以上に主観的な内容になっ ておりますが、ご了承ください)


玄関前のタコのマスコットは相変わらずです。 やっぱりおたるの玄関には彼がいないとですね。今まではあまり意識しなかったですが、よく見たらこのタコはちゃんとウェイトを腰に捲いており、何か機材を 背負っています。ダイバーがモチーフなんですね。

 

札幌のホテルから見た街並み。この日は一日中こんな空でした。

 

入館前の「ごあんない」
どうやら先日までジンベエがいたんですね。特別展は「お化け屋敷ふぅ~ 恐怖の箱めぐり」。「ふぅ~」ってなんぞや?という気になりますが特別展の様子は また後ほ ど。これがなかなか突き抜けた展示でした・・・。

 

おたる水族館の入館ゲート横には年間パスポート申し込みスペース。通常料金が大人1300円ですが年間パスポートは2600円。良心的な価格設定です。私 は購入を迷いましたが、今回は見送り。北海道在住なら買っていたなぁ。
おたるのパスポートはサンピアザ水族館も割引になるそうな。

 

入館券もこの通りリニューアルされてました。
シンプルながらも日本で住むアザラシだらけ。各種の特徴が描き分けられて、目立たないですが右下に「おたる水族館では北海道の海にすんでいる5種類すべて のアザラシに会うことができます」とさりげなく、しかし、しっかりとアピールされております。
アザラシマニアなら「おぉ!」となるものです。一般の方はそこまで気にしないと思いますが、やっぱり国産アザラシに拘り、おたるは国内の海獣界の頂点の一 つとして認識している私としては、やっぱりおたるがこのようなアピールをされるのはうれしい。

 

おたるでもバックヤードツアーが開催されるようになっていました。これは以前になかったものです。この日は一日二 回。先着順なのでまずは私も入館と同時に申し込んでおきます。この様子も後ほど。
(写真を退館直前に適当に撮ったのしかなく、反射光で見難くなってまして申し訳ない。)

 

おたるの門番ともいえるセイウチ君のぬいぐるみ?も健在。
おたるの入口はどうしても「昭和」な感じがしますが、私はこの雰囲気は嫌いではないです。

さて、おたる水族館に行かれたことがある方はご存知か と思いますが、ここの水族館は入館後はしばらく館内の魚類系の水槽を見た後に、屋外の海獣公園に降りて行きアザラシやトドを見ることになります。私もこの 日はその順に見ていったのですが、このサイトはアザラシサイト。まずは海獣公園のほうから紹介し、後ほど館内展示を紹介したいと思います。

まず目にはいったのが越冬プールに移されたアザラシ たち。ここにアザラシがいるということは活きのいいゴマフやゼニガタの現役アザラシのメイン プールは空な訳で、ちょっと残念。季節的にもうちょっと早く来るべきでした。

 

続いてアゴヒゲアザラシ・セイウチ舎。。。の前にアゴヒゲプールの裏の壁はSeal Wallとなっていて、2011年と2012年のイベントで来館者の方々が思い思いに描いたアザラシの絵で賑わっています。いろんなアザラシがあってなか なか面白い。私も描きたかったなぁ。。。

 

Seal Wallは壁一面。描いている方は老若男女いろいろあるようですが、みんなアザラシが好きという想いが伝わってくるようでうれしいですね。
そしておたる水族館のアザラシのプッシュっぷりが伝わってくるようです。

 

振り返ってアゴヒゲアザラシプール。以前はワモンアザラシもいたのですが、このプールはアゴヒゲのみになってし まってました。 メンバーはウパウパ、パオパオ、ノンノンの3頭。みんな以前と変わらず元気そうで何より です。

 

アゴヒゲプールの隣のセイウチ舎。ここも変わらずウチオとウーリャ夫妻が暮らしていました。以前はセイタという子 供もいたのですが彼は残念ながら亡くなっ てしまいました。その後ツララという女の子が産まれましたが、彼女はイルカスタジアムのショーに出ているのでここにはいません。ツララはまたあとで紹介し ます。

 

ウーリャが立ってました。カバみたいですね(^^;
セイウチもアザラシと同じく食肉目ですが。
おたるのセイウチは活発で見ていて飽きません。

 

オスのウチオは立派な牙を持っています。芸達者でガラスにむちゅむちゅします。芸風は前から変わりません。

 

ウーリャもガラスにむちゅむちゅ。

次はクラカケアザラシのプールです。セイウチ舎から少 し離れています。雨はいよいよ本降りになり、冬の荒天模様になってきました。私はアザラシ好きですがそれでも、かなり辛いぞ、この天気は。。。

クラカケアザラシプール。建物全体にクラカケアザラシの絵が描か れ、すっかり「クラカケアザラシの家」の雰囲気になっていました。

 

クラカケアザラシは不思議な模様。ゴマフとかワモンとかゼニガタの模様は岩に似ているとかで進化の過程で外的に目立たないから今の模様のが生き残ったのは なんとなく判るのですが、このクラ カケアザラシの模様は何なんでしょうね???見るたびに不思議に思います。

 

おたる水族館のクラカケアザラシは一頭だけでクララ。クララは閉館間際のひろお水族館で見ました。ひろおが閉館後、おたるに移ってきました。右上の写真では7歳との表 示がありました。ひろおで見たのは保護されたばかりでした。
この日はプールの隅でずっと逆立ちしていて愛想がないことこの上なしです。0歳のときは愛想があったものですが。

 

クラカケアザラシ舎にはワモンアザラシもいました。以前はアゴヒゲプールにいましたがこっちに移っていたのね。繁殖賞の徽章が誇らしげです。

 

クラカケアザラシのクララは愛想がないですが、ワモンアザラシは愛想がいいのがいました。プールの前で手を動かすと、、、

 

手に合わせて顔をふにふに動かしていました。

 

カメラを構えてたら寄って来ました。
しかし、あまりにも近くに寄って来過ぎてピントが。。。
↑では頭をプールのガラスに擦っています。

 

左の個体は頭に傷があり、どうやら一番若い釧路から来たミントのようです。世界で始めて飼育下 で繁殖したワモルも健在で妹ができていたとは。さすがおたる。ワモルも相変わらずくるくる回っていました。ワモルのお母さんやお父さんなども他の 個体も気になりますが、、、

次は海獣公園のメインであるゴマフ・ゼニガタプール。ただ前述したとおりアザラシたちも大半が越冬用プールに引っ越していて静かになっていました。まだ 海獣公園にいるのは子供のアザラシと年老いたアザラシ。
荒天のため、当初はおたる名物のアザラシの餌やり販売は休止されていましたが、徐々にお客さんが入って来ると営業を開始していました。なかなか商売熱心 です(^^;


餌を持ってうろうろしていると、若いアザラシたち一目散に寄ってきます。

 

子どもアザラシプールのゼニガタとゴマフの子ども、水面を叩いて餌をねだるのはしっかり受け継がれていました。アザラシは賢いです。

 

この伸びているのはゼニガタアザラシのまる。お客さんに口が近い。
左の目が緑のゴマフは病気(緑内障だったかな?)で目がこんな色になっているそうです。それでも餌争奪戦に激しく参戦していました。

 

餌が尽きて去るときはこんな風に哀愁たっぷりに見つめられて見送られてしまいます。その視線の結果、人は餌をもう 一バケツ買ってくる羽目になるのですが。。。おたるはアザラシ・人間が一体となってここの餌代で稼ごうとしているかのようなっ。

 

今年のアザラシの赤ちゃん。ゼニガタ2頭にゴマフ2頭。
うちゼニガタの一頭はおたる水族館生まれ。ゼニガタが産まれたのは5/7ですし、他の3頭も保護されたのは4~5月。子どもを見たいのならやはりこの季節 に来るしかないのか。
ゴマフ2頭は怪我や病気でほとんど目が見えないそうです。

 

おじいさんおばあさんプール。ゴマフ・ゼニガタアザラシのお年寄りたち。あまり動かないせいか藻を背負っているの は昔と変わらず。おたるの餌争奪戦を生き残ってきたアザラシたちなので、彼らの面は歴戦の猛者の雰囲気を漂わせています。

そうこうしているうちに怪獣公園のショータイム!ショータイムの前には放送が入るのでお客さんが集まります。

 


海獣公園ショータイム。セイウチ、アザラシ、ペンギン、トドという流れは変わりませんが、「大樽ごはん」という新 しいイベントが加わっていました。何でしょうね、大樽ごはん?写真は雄雄しく(メスもいると思いますが。。。)トドたちが餌争奪戦を繰り広げているようで す。

 

ショー中のアザラシ。その体型からかダイナミクスさはイルカやオタリアなどにはかないませんが一生懸命間と脱力感 が伝わってきて私は好きです。演じていない待機中のアザラシの様子も可愛いのでお見逃しなく。

 

滑り台を腹ばいで登って、

 

滑り落ちるアザラシ。アトラクション的には何てことはないかもしれませんが、真横からアザラシの歩行ぶりを見られ るめずらしい機会。

 

諸事情によりショー中にハードルに囲まれてしまったペンギン。ショーが終わって仲間たちが餌をもらっているにも関 わらず、まだハードルの中に。。。背中に哀愁が漂っています。(このあとハードルを倒して無事に脱出していました。)

 

ペンギンショーの次はトドショー。
トドは本当に豪快なショー。敷地が広いからこそです。

 

4頭のダイビング。この最上部から飛びます。
お兄さんの身長と比較してもわかるとおり、結構な高さがあります、この台。

これが小樽の大樽ごはん。リヤカーに満載された魚をトドやアザラシたちに与えるものです。この魚の量!お客さんが 買ってアザラシたちに与えているのは彼らにとってはおやつくらいのもんでしょうかね。

 

大樽ごはんで立ち上がるゼニガタアザラシのまる。やっぱり人気者になっていました。

 

すばやい動きで魚を取りに行くゼニガタアザラシの子ども。隣プールのアザラシがうらやましそうに覗き込んでいました。

 

老いたアザラシプールでも大樽ごはん。
こちらは落ち着いて餌を食べていました。

 

トドのショープールではひっそりとショーの練習をしていました。
努力の賜物ですね。

次はアザラシ以外の展示。私が実際に見た順番で言えばアザラシやトドたちの前に見たですが編集の都合上後半部分に持ってきました。

水族館に入ってまずは順番に展示を見て行きます。


水族館の玄関の「ご案内」にも掲げられていた
「特別展 お化け屋敷 ふぅ~」
水族館をはいってすぐのところにある展示で、まだまだお客さんも元気があって食いつきのいいところにあるいわば「顔」にあたる企画展ですが、
何でこの季節にお墓なのかはともかく、この内容がまたぶっ飛んでいるおたるクオリティーなわけです。まずは、お墓を模した水槽、ろうそくやお供え、卒塔婆 まで作ってなかなか再現率が高い。

 

魚より髑髏に目が行ってしまう水槽や、、、
(黒のツートンが魚)

 

「脚の箱」という意味ありげな箱の中に顔を突っ込んで見られるのが何かというと、、、

フナムシの大群。
これは力技で驚かす気がすお化け屋敷感がしないでも無いですが、お客さんが入館して5個目くらいに見る水槽がフナムシの大群(^^)確かにぞわぞわしま す。

 

これは写真で見ると何てことないですが、真っ暗な部屋にはいってボタンを押すと電気がついて、お客さんはアザラシ や貞子?の剥製や標本に驚くという仕掛けです。(もう展示期間も終わっちゃったと思うのでネタばれ。。。

 


そんな展示を見て次に出るコーナーが「ほのぼのプール」(^^;
フナムシや貞子のあとになかなかですよね。かつてはネズミイルカとアザラシのほのぼのプールだったのですが、やつらの組み合わせは殺伐としていたのか、仲 が悪かったのか、ここのプールからアザラシはいなくなっていました。看板の絵や文字のフォントが過 去のものを再利用していてうまいと感心しました。

 

こちらは秋らしい展示。モミジをあしらった赤が展示が生えるベニザケの展示です。ベ ニザケはもともと日本にはいない種類のサケの仲間ですが、試験放流をされているそうな

 


しかしここまで真っ赤になってしまったら敵に見つかりやすい気もしますが、紅葉で埋め尽くされるこの季節はむしろ 赤色のほうが目立たないとか合ったのでしょうかね?

 

タラバガニ?アブラガニ?すんませんカニは詳しくないのです。でも北海道の水族館らしく立派なサイズのカニがいま した。

 

サンゴ礁水槽。西表島の海でも会った懐かしいマンジュウイシモチ(通称イチゴパンツ)。後ろのサンゴの骨格は天然ではありえない紫色になっていたのが気になる。。。

 

この口が常に半開きの魚はフウセンウオ。北国の深い海にいますがその鮮やかな色彩とすっとぼけた顔で近年人気の魚 です。そういえば稚内のノシャップ寒流水族館ではこいつをイメージキャラクターにしていたな、、、と思ってこのサイトのノシャップ寒流水族館のページを見ましたが、アザラシの写真 しか載せてねえ、ホント使えねえ。今後はアザラシ以外でも気に入ったものは掲載しておこうと思いました。上の写真は変な向きになっていますが、ちゃんと写 真の上が水槽の上方向であっています。吸盤でガラスに吸い付くんですね、フウセンウオ。吸盤は決行グロイので水族館に行ったらガラスの裏を覗き込んであげ てください。

これはチンアナゴ(ガーデンイール)
石垣島で会いました。天然物は近づくと砂に引っ込むのですが、水族館のは人に慣れているのか出ずっぱり。この魚はいろんな水族館で飼われている人気者です が、砂の無い水槽で飼うとどうなるんでしょうね?ちょっと見てみたい。

 

こちらはイルカショープールでショー中のセイウチのツララ。上でも紹介した芸達者なウチオ・ウーリャ夫妻の娘です。血筋を受け継いだのか、娘も芸達者で ショーデビューをしていました。シャボン玉を勢いよく吹いていました。

 

オタリアショーの組体操。オタリアはずいぶん艶々して黒光りしています。トドより小さくて可愛らしい。まぁ私は私は茶色っぽくて豪快なトドの方が北海道ら しくて好みです。

最後にバックヤードツアーの様子を少し。参加者は大人を中心に10名程度、水族館フリークっぽい男性や夫妻(若干同好の香りがする)、若い女性の4名く らいのグループ、一組くらいの親子とかなり年齢の高い(^^;メンバーでスタートします。


バッ クヤードツアーは通常の展示も解説を交えながら見つつ、途中から一般のお客さんは入れないバックヤードに行きます。こんなところから?というようなとこ ろから水族館の裏側に侵入し、研究スペースや治療スペースやらを見せていただきました。しかしその通路が入り組んでいること!おたるに何度も来ている私で すがどの辺にいるのかよくわからなくなりました。↑の写真はサンゴの水槽を上から見ているところ。南の海を再現しているだけあって光は明るい。

 

これはバックヤードにいた前述のフウセンウオ。洗面 器のようなタライで飼育されていましたがこんなにいるとは!北の海の深いところにいるそれなりに珍しい魚ですが。丸々してころがっていました。

 

こちらは別水槽のフウセンウオ。折り重なるように積もっていました。非常につめたい海にいる生き物なので、水族館ではむしろ水を冷やして飼育しているそう です。クーラーのようなものですよね。ということは電気がないと彼らの飼育はできないんですね。人気が出そうな魚ですがなかなか一般家庭で飼育するのは大 変そう。

 

バックヤードツアーを終わって出てきたところはやはり普通のお客さんがいるフロア。え?というところから出てきます。近くのプールにはコツメカワウソがい てせわしなく動いていました。彼らはおたるでは貴重な後足を足として使う哺乳類。

おたるには結局9時半から15時くらいまでいました。天気が悪くなったので、積丹行きはあきらめて、この日はおたるをじっくりと堪能することにしたの で。

私も約6年ぶりの訪問になりましたので、すっかり一訪問者として楽しんでしまいました。ので逆にマニアックな視点はあまりなかったかもしれません。あと です ね、海獣の話も少ないと思います。これは天気が冬の荒天模様になってきて、屋外の海獣公園はじっくり見ていられなかったのですよ。もっとじっくりアザラシ の解説や特徴を書いた展 示をじっくり見たかったのですが、私も人の子でして、寒いもんは寒い。降っているのは雪ではなく雨で、雪ならまだ払えるのですが冷たい雨に濡れるのは溜ま りません。私がおた るで一番好きな大人ゴマフゼニガタアザラシたちは越冬用プールに行っていて相手をしてくれないし。
ので、今回のコーナーは特に海獣公園の話が手薄になっているのは自覚しているのですがいかんともしがたく、申し訳ない!やっぱりおたるの海獣は春先~初 夏の穏やかな季節にじっ くりのんびり観察したいものです。

そして水族館を出る間際に 売店で購入したおたる水族館の本。立て続けに二冊(→)出ているんですね。ずいぶんおたる水族館も攻勢に出ているようでうれしい限りです。どちらもおたる 水族館 が作成に関わっていて職員さんがイラストや文を作成している本。
二冊とも表紙をごらんいただければ判るとおり、海獣中心の本。左の「かいじゅうさん、ハイ!」は海獣+鳥、右のほうは魚もいますが半分以上は海獣の話。 職員さんの話やトドやアザラシの逸話も紹介されており、おたる好きな人にはお勧めできる本です。やっぱりパブリックな出版物でも海獣やアザラシ・トド・セ イウチが大きなウェイトを占めるんですよ、ここは!

さて、おたる水族館はこのくらいにして、札幌に戻ります。翌日は札幌市の円山動物園に向かう予定です

2012年12月9日作成

今期営業最後~初冬のおたる水族館 2006年10月28日

おたる水族館が冬期休業にはいる前に今年度最後の訪問に行ってきました。といってもこのページを作っている現在は訪問から4ヶ月くらい経っていまして、記憶があやふやな部分もございますがご了承ください(^^;

まずは屋内のネズミイルカとゴマフアザラシの混合飼育プール「ネズミイルカとゴマフアザラシのほのぼのプール」から紹介します。


今回の入館で一番驚いたのが、こういった掲示形式の展示物が充実していたこと。その掲示も、思わず見入ってしまうような質が高いものばかり。さすがおたる水族館。
この展示物にはネズミイルカのジロキチが最高齢ということとゴマフのたまこが静岡のあわしまマリンパークにお嫁に行ったことが書いてあります。

ほのぼのプールに暮らすゴマフアザラシとネズミイルカの生態の
説明です。これも今回の訪問で始めて見ました。

 

アザラシの分類についての掲示です。

 

食べ物についての掲示。
おたるのアザラシはホッケとイカナゴを食べているそうです。

 

イルカとアザラシの泳ぎ方の違いについて。
振り返ればイルカとアザラシが一緒に泳いでいるので
すぐに実際の泳ぎ方と比べることができます。

 

プールに住んでいるゴマフ。
ほのぼのプールに住んでいるゴマフは若いアザラシが多いです。

 

プールの底に沈んでいるアザラシ。
イルカのほうは常に泳ぎまわっていてゴマフはこのように沈んだり浮上したりと気ままに生きていました。

 
この写真のゴマフもたまに息を吸うために浮上していました。

動画(3.74MB)

じゃれあうアザラシたち。
館内が暗く写真がぶれていますがご容赦ください。

続いて屋外に出てアザラシの主力部隊が暮らす海獣公園へ。海獣公園はすっかり冬支度が終わっており、ほとんどのアザラシたちは越冬用のプールに引っ越していました。

 

 


動画(657KB)

誰かわかりませんがワモンアザラシ。
体の模様がえらい事になっていました。

 

すごい模様ですよね…。
ワモンのちゃんとした?模様はこちら。

 

ワモルも真っ黒になっていました。

 

ワモンアザラシの名前板。
以前に比べ頭数が減っていました。
バックヤードとかにいるのかな?

 

ワモンの隣プールは夏に行ったときはオタリアプールでしたが、今回の訪問時は年老いたアザラシが暮らすプールになっていました。掲示板に「冬に」とあるので夏になったらまた移動するのでしょう。

 

お年寄りアザラシは背中に藻が生えるくらい
のんびり暮らしていました。

 

動画(1.2MB)

お年寄りアザラシたち。

 

お年寄りゴマフの背中。藻がびっしりと生えています。
毎日↑の写真位まで水につかっているのでしょう。

 

動画(582KB)
越冬用プール。あまりお客さんが来ないのか
不意の訪問者にばしゃばしゃ騒いでいました。

次はクラカケアザラシのプールです。クラ カケは日本ではおたる(2006年10月現在)でのみ飼育されている珍しい種類のアザラシです。名前にあるように体の表面に鞍を掛けたような模様がでるの でこの名前があります。メスよりオスのほうが模様ははっきりしているそうで、さらに子供のうちはあまりクラカケ模様が目立たないといいます。
おたるで飼育しているのは2頭のメスの子供。ですのであまり模様が目立たないと思いますが、それでもだいぶ模様がはっきりしていました。

 


動画(1.79MB)

クラカケアザラシ
プールが暗くて泳ぎ回るのでぶれている写真ばっかりでした(^^;

 

クラカケは不思議な模様です。

 

ゴマフやゼニガタの模様が保護色になるというのはまだわかるのですが、このクラカケの模様はどうしてこのような模様になったのでしょうか?不思議です。この模様によって海や流氷の上で目立たなくなるとは思えないし…。うーん。

 

陸に上がったクラカケアザラシ。
二頭のうち一頭は今は亡きひろおで保護されたクララ。
もう一頭は釧路動物園で保護されたクラリス。
どっちがどっちかはわかりません(^^;

 

この写真はどっちかな?
クララはお腹に傷があったので実際に見れば
見分けることができるかも。
傷のほうはだいぶ目立たなくなってきていたようですが。

次はいつもの海獣公園。アザラシたちも大半が越冬用プールに引っ越していて静かになっていました。


海獣公園。静かで物寂しい雰囲気の秋のプール。

 

いつぞや野生のアザラシを見かけた海獣公園裏の海岸。

 

海獣公園もずいぶん展示が増えていました。
喜ばしいことです。

 

こちらもアザラシの名前や性格を書いた展示物。
以前このサイトで「おたるも飼育しているアザラシの名前を知りたい」などと生意気なことを抜かしたことがありました。その後、ちょうどタイミング良く、おたる水族館が展示物に力入れはじめ、このような名前や性格を載せた掲示が増えてきて気づきました。
それはおたるは飼育しているアザラシの数が多すぎて、私に見分けることは無理です。名前とかあっても誰が誰やらわかりません、生意気なことを書いてごめんなさい。
でもアザラシの個性などの掲示を見るのは楽しいです、マニアにとっては。

 

釧路からゼニガタがやってきて、さらに数が増えたようです。
見分けるコツも書いてありますが、難しい…(^^;
全頭見分けている職員さんは尊敬します。

 

越冬用プールに引っ越したお知らせ。
このお知らせと書いてあるやつは、
流木にマジックでアザラシの体を書いてあるのですね。
上手ですし、良いセンスだと思います。

 

こっちは保護されたアザラシの名前板。

 

アザラシのリハビリに必要なもの。
食べ物や薬やミルク等に加え一番右上の写真に
「もっとも大事なもの 体力・折れない心・深い愛情」
とあります。アザラシをたくさん保護して育てているおたる水族館だけに重みのある言葉です。

 

子供プールはまだアザラシが残っていました。
彼はゴマフアザラシの子供ですね。

 

動画(2.36MB)

こんな目で見られたら餌を与えたくなります。
二頭ともゴマフの子供です

 

ゼニガタの子供も一緒に暮らしています。

 

ゼニガタアザラシ。
真っ黒な体に白い眉毛が映えてかっこいい。

次はアザラシ以外の展示。

 


動画(747KB)

特別展示では生物と料理の展示をしていました。
写真はアメフラシと和え物の展示。
水族館で飼育動物を食べ物として展示するのは斬新な視線かもしれません。

こちらはニンジンにたかるウニの子供。
ウニがニンジンを食べるとは知らなかったなぁ。

 

おたる水族館正門。
この後、半年近い冬期休業に入ります。
お客さんは入らなくても飼育動物の世話のために
職員さんは働いていると思います。
今年もワモンの赤ちゃん生まれるかな?

2007年2月15日作成

北海道・稚内でクラカケアザラシが見られるようです

昨日から研究のため阿寒湖にやってきています。森や湖の豊富な土地は私の性にあっています。
湿地帯には水芭蕉が咲いていました。内地の尾瀬の水芭蕉というと可憐な小さい花のイメージがありますが、北海道の水芭蕉は巨大で20cm以上になっているのもざらです。
さてさて、北海道のアザラシというサイトの名前通り北海道のアザラシの情報を提供します。
本日は稚内のアザラシに関する小ネタです。情報元は北海道宗谷支庁発行のメールマガジン。
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◆アザラシベビー、子どもたちに人気
  稚内市の市立ノシャップ寒流水族館が今季の営業を始め、かわいらしいアザラシの赤ちゃんに人気が集まっています。
アザラシの赤ちゃんは、4月の季節はずれの流氷などに乗り、道北地方の沿岸に漂着したもので、
ゴマフアザラシや、北海道近海では珍しいクラカケアザラシなど6頭がお披露目されました。
来館者からは、「かわいい」、「こっち見て」と歓声が上がっていたとのことです。
なお、市立水族館の今季の営業は11月末までとなっています。
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あまり飼育施設では見られないクラカケの赤ちゃんがいるとは見に行きたい。子供ゴマフも一緒に暮らしているようですね。
稚内もとっかりセンターのようにある程度回復したら放流するのでしょうか?
近隣の方は訪れてみてはいかがでしょうか…、といってもこのブログを見ている方の中に稚内近隣の方がいるのかな。
もうひとつ極小道内アザラシネタ。出展は同じく宗谷支庁発行のメールマガジン
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◆ 利尻ぐるり 観光バス運行開始
  利尻島を周遊する定期観光バスが、今季の運行を開始しました。
  鴛泊港発は午前9時40分と午後2時35分。午前と午後で見学地が一部異なりますが、
逆さ富士で知られるオタドマリ沼や、奇岩、アザラシが見られる島最南端の仙法志御崎公園などを巡り、
途中、人面岩、寝熊の岩などを車窓から見学し、同港に戻るルートになっています。
島内の観光スポットを効率的に回れるとあって人気も高いとか。
所要時間は2時間20分から3時間5分で、いずれもフェリーの時間に接続しています。
料金は大人2800円から3300円。運行は10月8日までの予定ということです。問い合わせは宗谷バスまで(TEL:0162-23-5510)
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仙法志御崎公園のアザラシも気になっているのですよね。
何とか今年は離島のアザラシたちにちょっかいを出したいと思っております。

斜里町立知床博物館のアザラシ展示 2005年11月13日

斜里町立知床博物館 2005年11月13日

オホーツク海側の知床半島は斜里町の行政区域で流氷が毎年押し寄せるエリアなのでアザラシが豊富な土地です。その斜里町の中心部にあるのが知床博物館。 小さな町の町立博物館ながら周囲からの評価が高い博物館なので私にとっても気になる存在でした。念願かなって行ってきたので訪問時の様子を紹介しましょ う。

博物館ですから生きたアザラシを飼育しているわけではなく、アザラシの生態から生理、そして人間との関わりまで展示してあり、
生アザラシそのもので勝負の水族館・動物園の展示とは違うのは説明するまでも無くお分かりいただけるかと思います。また展示の都合上でしょうか照明を落と して薄暗い展示部もありましたので、多少写真がぶれてたりするのはご了承ください。

大量の剥製たち

知床博物館は大量の剥製を所蔵しているようでした。表に出ているだけでもゴマフ・ワモン・ゼニガタ・クラカケ・アゴヒゲアザラシと北海道近海に住むすべ ての種のアザラシの剥製を展示しているところは珍しいのではないでしょうか。今までは北海道近海に住む5種のアザラシを同時に見られる水族館・動物園は国 内に存在していませんでしたから(つい先日おたる水族館が生アザラシ5種を揃えたようですが…)これだけでも見る価値のある施設だと思います。

梁の上に置かれているクラカケアザラシの剥製。

クラカケアザラシですね。クラカケアザラシの実際の「鞍掛け」模様を見ることができる場所は珍しいのではないでしょうか。

一番奥のそっぽを向いているのがアゴヒゲアザラシの剥製。
手前の白いアザラシはなんだったかなー。

ワモンアザラシの剥製です。

右上のワモンアザラシとゴマフアザラシの剥製。

階段のちょっと暗いところに追いやられていたゴマフの剥製。

展示スペースに入りきらないほどの剥製を所有する知床博物館。
剥製貯蔵室みたいなのがガラス越しに見られます。
覗いたら大量の剥製(アザラシ含む)がありました。

棚のアザラシ剥製。多分ゴマフアザラシでしょう。

覗き窓の真下にはクラカケアザラシの剥製がありました。

これは真っ白な剥製でした。ゴマフアザラシかな?

ゴマフアザラシの剥製だと思います。

これもゴマフかな?
まだまだ死角になっていたところに
アザラシ剥製があったかもしれません。

骨格標本
続いてはアザラシの骨の標本です。あまり他では見たことが無いものなので興味深いです。アザラシ以外 にもいろんな生物の骨が置いてありました。


ゴマフアザラシの頭の骨。いわゆるアザラシの髑髏なのかな?

これなんだと思います?
左のアザラシの下にあった標本です。
これはヒグマの頭の骨です。
左のアザラシの骨と似てますよね。
これを見るとアザラシの祖先はクマや犬と
共通だったというのがうな ずけました。

ゴマフアザラシ(左)とオットセイ(右)の頭骨。
耳たぶがあるかないかは、アザラシとアシカの仲間(トド、オットセイなど)の違いなのですが、耳 周りの骨も違うそうです。

アザラシの骨格標本。
この標本は博物館の入り口近くにありました。

アザラシ・アシカ・クジラの骨格の図。


左の骨格図の上の展示は、とっかりブログで紹介した大泰司先生の仕事から作ったパネルがありました。大泰司先生は生きたアザラシを捕まえリュックに入れ電 車で持ち帰り食べた先生です。

アザラシ土偶
博物館一階にはアザラシに関する民俗学的な展示がありました。


昔の人が作ったアザラシの土偶です。
骨で作っても土偶と言うとは知りませんでした。
アザラシ土偶はちゃんと足があって
短い前鰭がありなかなかな出来栄え でしたよ。
500円くらいで似たようなのがあれば
買っても良いと思えた品質でした。

左のアザラシ土偶を作った民族の説明。
氷海の民と呼ばれ航海術に長けアザラシや海獣などを
狩って暮らしていたそうです。
北海道の原住民族というとアイヌ民族を想像しがちですが
この民族とアイヌ民族は別民族のようです。


アイヌ民族の伝説とアザラシ猟

次はアイヌ民族のアザラシ伝説があったので紹介します。


挿絵1
夫婦とアザラシの絵ですね。

伝説1
続きは左下。

伝説2
美しいアザラシ。
とっかりセンターのナオミみたいなやつかな?続きは右

伝説3
続きは左下

伝説4

挿絵2

これは伝説とは関係ありません。
アザラシ猟の様子です。

近年のアザラシと人間
大正~昭和の道具やら風俗を紹介するコーナーにアザラシ皮を使った品が2点ほど展示されていました。ゴマフ模様は私も美しいと思いますが、毛皮のために アザラシが殺されるのはやはり忍びないです。


アザラシ皮のコート、襟と袖のところは他の獣の毛でした。

アザラシ皮のカバン。


特別展「世界遺産 知床」

知床博物館とつながっている交流記念館では特別展が開かれていました。知床博物館はこういう特別展をたまにやっています。


世界遺産・知床
スペースはそれほどでは無いのですが展示は面白かったですよ。
知床の希少種・絶滅危惧種・固有種をまとめた表が印象に残っています。

特別展に出張していたゼニガタアザラシ。
知床にゼニガタのイメージは無いですが
昭和30年代くらいまではいたようです。

知床の動物についてのパネル。
もちろんアザラシも紹介されています。


アザラシ資料集

以下は知床博物館で販売したり配布しているアザラシ関連の資料です。これらの中身を見るとさすが評価の高い知床博物館だなぁと思います。


「第20回特別展 知床の海獣狩猟」の冊子です。
表紙は昔のアザラシたちの絵のようでしたが昔から何種かに分かれて認識されていたようですね。中は知床だけではなく海外の海獣狩猟についても書かれてあり ました。海外のワモンアザラシを使った浮き(ブイみたいな使い方だと思いますが)の写真が印象に残っています。300円。

知床博物館が刊行している郷土の学習シリーズの第10集。
知床の哺乳類についてまとめてある本です。海獣以外にもエゾシカやヒグマなどの陸上の哺乳類についても掲載してあります。このシリーズは知床斜里駅の売店 にも置いてあるので知床博物館まで行くことができない時でも購入できます。500円。


海獣の剥製コーナーにおいてあったA4版のパンフレットです。表はカラー、裏は単色ですが表は赤ちゃんの写真を使って目を引き、裏でコアなアザラシの説明 をしています。とてもわかりやすい説明です。これは無料。

私は2005年11月13日の日曜日の午後に訪れたのですが客が己一人という状態で非常に落ち着いて楽しむことができました。むしろたくさんの剥製に囲 まれて怖いくらいでした。JR知床斜里駅から歩いて15分くらいなのでふらっと訪れた際に寄ってみるのも良いかもしれません。入場料は大人300円。月曜 日が定休の9時~17時に開館しています。

2005年11月22日作成

閉館日のひろお水族館 2005年11月3日

ひろお水族館へ

 2005年11月3日、北海道十勝南部の広尾町にあるひろお水族館が閉館することになりました。私は夏の訪問でひろお水族館に別れを告げ、閉館日のお 祭り騒ぎには加わらないつもりでしたが、前日ゴマスケさんの管理されるアザラシMLでひろお水族館について投稿をされている方がいて、その投稿を拝見して いるうちに急に行きたくな りました。というわけで行ってきました、ひろお水族館。
 前日阿寒を出発し襟裳岬で車中泊、早朝の襟裳岬で野生のゼニガタアザラシを 見た後、ひろお水族館に到着です。ひろお水族館前に着いたのが8時10分頃、9時開館なのでまだお客さんは誰もいませんでした(^^;
 なぜこんなに早く来たかというと、本日 の水族館はおそらく大混雑するであろうから朝のうちに入園して混む前に帰ってこようという魂胆からです。

 

閉館日の朝

 8時10分に着いてもやることがありません。数枚の写真を撮った後は門の前に座って開館を待ちます。バイトの若い高校生の兄ちゃん姉ちゃんが続々集結し ます。
 9時頃開館しますが、私のほか数人の「水族館好き」「アザラシファン」といったような私と同好の香りがする雰囲気を持つ方のみのお客さんとい う、かなりコアなお客さん構成で開館します。地元の普通のお客さんは朝から並んだりしませんわな(^^;


開館前のひろお水族館門前
「長い間ありがとうございました」の看板が掲げられていました。


同じく開館前の遊園地。
この遊園地は閉館後取り壊されるのかな。
水族館本館はかなたにあります。

 

ひろおのアザラシたち

 早速入館しアザラシプールに行きます。まだ朝ということでお客さんも少なくアザラシたちものんびりしていましたが、マスコミが来ていて、こう言っちゃな んですが彼らがかなり目障りでした。通路にでかい機材を置いたり、断りも無く客を撮ったりするなよ!ってなもんです。おそらく道内のローカルニュースに 使ったのでしょうね。マスコミ関係が全員このような人たちではないとは思いますが(^^;
 夏にも紹介したとおり、ひろお水族館のアザラシプールは地下から水中のアザラシを 眺めることができるようになっています。このプールが完成したのは1983年のことだそうです。20年前からこのようなプールを作っていた着眼点は尊敬し ます。当時としては画期的な展示だったのではないかな。あの旭山動物園のアザラシプール改修の際にも、ひろお水族館のプールを参考にしたと聞きました。


まだお客さんがあまりいない水族館本館。


動画(5.4MB)

泳いでいるアザラシたちです。


動画(580KB)

クラカケアザラシの子供のクララ。
顔がネズミに似ていると感じるのは私だけかな?(特に横顔)
彼女は春に保護され、閉館後も海に帰る訓練を行い彼女を海に帰してひろお水族館は閉まるそうです。

 


ゼニガタアザラシ。

 

 アザラシたちは相変わらずでした。「閉館?何それ?」というような感じで、ずもーっとプール内を泳いでいます。いつものようにホース遊びをするアザラシ も いれば、いつものようにガラス越しに人間を観察しているアザラシもいます。お客さんも少なくあまりにもいつもの通りなので閉館日な雰囲気ではありません。
?それでも通路に置いてあるノートには閉館を惜しむ声が綴られ、本当に閉館するんだなーと改めて思います。私も一筆書かせていただきました。


動画(1.6MB)

お客さんをじーっとみるイー君(12歳・オス)


動画(3.6MB)

ホース遊びをするゴマフたちです。
ショープールなのでコスケとカービィとスモモが写っています。


お客さんの熱い想いがこもったノートです。


動画(1.0MB)

勢いよく泳ぐショープールの面々。

 

 それでも10時を過ぎた辺りからお客さんも徐々に増え始め混雑してきます。園内には出店が出て子供には風船が配られ、閉館でさえなければ素敵な休日な雰 囲気なんですけどね。
 記念に何か買って行こうと思い水族館本館の売店に向かいますが、残念ながら売店は閉まっていました。前もって閉店したような雰囲気です。

 11時のアザラシショーが始まるまでアザラシの写真や動画を撮ったりしてすごします。それにしてもここの水族館のアザラシたちは爪が長い!夏に来た時も 同じ感想を抱きましたが、いつ見ても驚きます。実は先々週アザラシに詳しい方と道内のア ザラシについて話し込んだ時も「なんでひろおのアザラシの爪は長いんだ!」という話題になりました。そんなことを思い出しつつアザラシたちを眺めます。

 


ひろお水族館のアザラシたちはこのように爪が長いのです。


陸に上って眠そうにしているクラカケアザラシの子供・クララ。


動画(3.4MB)

クララとゴマフの子供。
クラカケアザラシを見ることができる施設は全国でもここだけだったので閉館は残念ですね。


ゴマフの子供ですね。

 

 

最終日の海獣ショー

 ショーを開始する11時が近づくにつれアザラシプールの前に人垣ができ始めます。私は閉館していたラッコ館の屋上からショーを眺められることに気 付き、「こ りゃいいな」と思ってラッコ館の屋上に陣取っていました。一回トイレに行って戻って来る間にラッコ館の屋上にも人垣ができ始めている状況に少々驚きました が。

 11時のショーの始まる直前には超満員の人によって海獣プールは囲まれてしまいました。ショーの開始前にあらかじめ注意事項が係りの方から伝えられま す。アザラ シを刺激しないように子供に配られた風船は手に短く持つということ注意がありましたがこれは本日ならではですね。

 そして11時、海獣ショーの始まりです。まずはトドのゴンタ君のダイビングとジャンプ。続いてアザラシショーに移ります。が、本日は超満員のお客さんに 囲まれたせいかアザラシ達が少々落ち着かないようでした。台にじっとしていませんし、プールに戻ることもしばしばです。途中お兄さんが、海獣舎の屋上から 撮影したマスコミのカメラに退く様に指示します。アザラシ達はお客さん側と反対側のアザラシ舎の屋上から撮影していたカメラが気になっていたようです。ま たお前らかよ!ってなもんです。マスコミのカメラが退いた後は比較的スムーズにショーは進行しました。
 この職 員さんとアザラシたちの努力の賜物のショーもなくなってしまうと考えると残念ですね。施設そのものが消えるということ以外にもこのような目に見えない価値 もたくさん消えていくのでしょう。海獣ショーが終わるとたくさんの拍手が送られていました。


動画(23MB)

ショーその1
満員のお客さんに囲まれて始まったアザラシショーです。
続きは右の動画です。


動画(11MB)

ショーその2(左の続きです)
職員さんとアザラシたちの訓練の賜物だったショーもこの日が最後になります。長い間お疲れ様でした。


動画(6.5MB)

トドのゴンタ君のショー。ゴンタ君の巻き上げる水しぶきの大きさ。


たくさんの人が訪れたひろお水族館の営業最終日でした。

 

 さてショーが終わるとお客さんがかなり増え、私は混雑に巻き込まれるのが嫌だったので、ひろお水族館を後にしました。次は今年の営業最終日のおびひろ動物園に向かいます。

  帯広に向かう最中、車の中でひろお水族館についていろいろ考えましたが、残念ながらも現状のひろお水族館を見ると閉館もいたし方ないのかなと思います。通 常料金・大人900円は正直なところ高いでしょう。マニアな人はともかく一般の家族連れが頻繁に行くには辛いところがあります。年間パスポートのようなも のもないですし。場所も交通の便が良いと言えるところではなく、行くとなると一日がかりで行かなければならない人が多いのではと思います。要するに一日が かりでたくさんの人が何回も行けるような施設ではなかったのではと思います。人口の少ない地域ですので地元のリピーターを獲得しないとやっていけないよう な場所ですし。辛口ですが…。
 しかし運営については改善すれば良いだけのことです。一旦閉館してしまうと、それまで築いてきた有形無形の財産は無に帰してしまいます。ひろお水族館は意欲のあるスタッフにも恵まれていたようですから、それだけに非常に残念です。
 図書館が無料で使えるように、特に公営の水族館・動物園は無料に近い料金で運営しても良いのではと思います。水族館・動物園は教育施設の一種として考え れば、人がたくさん訪れるならば優良施設施設と言えるでしょうから。予算が無いなら無いなりに心をわしづかみにするような展示をして、「予算がありませ ん。ここの展示を改善するために寄付をしてください」という立て札と募金箱を置いておけば結構お金が集まるんじゃないかなー、などと素人アザラシファンは 思ってしまいますが(^^;
?少なくとも「採算が取れない」という理由で公営の水族館・動物園といった類の施設が閉館になるような事はなくなって欲しいものです。ひろお水族館が公営なのかは良くわかりませんが…。閉館時に際してヤフーニュースに取り上げられてい ましたが「町の補助金がカットされる」とあったので半公営のようなものなのかな?
 今後ひろお水族館の施設は高級カレイ(だったかな?)の養殖施設になるそうです。

 

 

=以下は追記・好きなことを言っています=

 pramonさんのサイトのコメントにも書きましたが、黄金道路(国道336号・広尾~襟裳岬。作るのに大金が投じられたためこの名前)の覆道一個分の 予算を回してくれたらひろお水族館の何年分の補助金になるのでしょう。町からは年間2500万円の補助金が出ていたそうですから10年分ではきかないで しょうね、30年分くらいにはなるかもしれぬような気が…。黄金道路、海沿いに覆道作って開通したのに山側にでかいトンネルを掘って道の付け替えをしてい ます。落盤も多いし地震も多い場所なので道を付け替えるなとは言いませんが札幌~釧路・帯広を結ぶ大動脈国道よりも立派なトンネルが連続していて驚きまし た。あんなばかでかいトンネルいるのかなー。

 あと広尾は大きな港を持っているし漁業も盛んな場所です。申し訳ないですが海・港のイメージが強くサンタクロースなイメージは持てません。実際に広尾に 行っても「何でここでサンタ?」と思いました。サンタといったら寒いのと海より森なイメージがありますが広尾は太平洋側で北海道の中でも比較的暖かそうな ところだし。寒い森の多い道北の音威子府とか中川とか幌加内とかがサンタならしっくりきそうです。
 余計なお世話ですがサンタクロースよりも地元産業に関係のある水族館の方でがんばったほうが良いような気がします。アザラシについては定評がありますし襟裳岬の野生ゼニガタアザラシも近いし。まぁアザラシファンだからそう思うのかもしれませんが…。

2005年11月5日作成

夏休みのひろお水族館 2005年8月15日

 ひろお水族館はアザラシの保護活動では定評のある水族館。アザラシファンの中にはコチラの水族館のファンも多いと思います。そんな理由で行くのを楽しみ にしていました。念願かないまして8月15日の終戦記念日に行ってきました。

 

広尾へ

 私は8月13日14日と紋別のオホーツクとっかりセンターに行っていましたので、 14~15日にかけて北海道の右上から下にかけて移動です。北海道は広いといわれますが、単に人口が少なく密度が少ないのでそう見えるだけ、実際には数時 間で端から端へ行くことができる小さな島です。ですからのんびりドライブ気分で移動します。15日のお昼過ぎひろお水族館に到着します。

 ひろお水族館は遊園地を併設している水族館です。入場料を払って水族館まで遊園地の内部を通ってたどり着きます。入場門から水族館まで離れており、結構 歩きます。この日も真夏の太陽が降り注ぎ、水族館にたどり着く頃にはへばり気味です。水族館は水族館本館とトドやアザラシがいる海獣の飼育プールとは少し 離れておりました。アザラシを見に来ているわけですからまずはアザラシから見ていきます。

水族館への入り口。ここで入場料を払います。


遊園地にあった素敵な雰囲気の遊具。
遊園地は夏休みで結構にぎわっていたのですが、この遊具の周りだけは違う雰囲気でした。
こういうアレな物が好きな人にはたまらないでしょうね。


アザラシプールの様子。中央の台はショーに使います。


上陸していたゴマフアザラシ。


水面から顔を出すゴマフ(ゼニガタ?)アザラシ。


手作りのゴミ箱もこの通り。

 

 

水中のアザラシたち

 屋外プールは日差しをさえぎるものはありませんから、アザラシをみているだけで強烈な日差しが降り注いできます。肌が じりじりしてくるので、プールを上か ら眺めるのはそこそこに階段を下りて、地下に行きます。地下からはガラス越しに水中のアザラシを観察することができます。水も綺麗ですばらしかったです。 あと涼しかったですし(^^)


動画(4.3MB)
プールの水中の様子。


動画からのキャプチャー。
ゼニガタアザラシです。


動画(1.4MB)
陸上のアザラシの動きに慣れていたものですから水中の彼らの泳ぎの早いことにかなり驚きました。


動画(1.9MB)
プールのホースで遊ぶゴマフアザラシ。


動画(1.1MB)
ガラスを拭くのに反応するゴマフアザラシ。


アザラシの赤ちゃんの保護活動を紹介するパネルです。


動画(4.7MB)
これゴマフアザラシの爪の画像なんですね。
ひろお水族館のアザラシは爪が長くて驚かされました。↓のような画像の爪に慣れていた私には少しショックでした。


ちなみにこれがとっかりセンターのゴマフアザラシの爪。
上のひろお水族館のアザラシの爪と比べてください。


水槽の反対側の壁には飼育しているアザラシの一頭一頭の特徴が掲載されておりました。
これはコスケの紹介。ショーにも出演するアザラシですね。
その名前から一瞬某コムケかと思いました。


今年保護された赤ちゃんアザラシたちの紹介パネル。
ゴマフ2頭にクラカケ1頭です。
ナウい名前ですねぇ。



クラカケアザラシの赤ちゃん

 ひろお水族館では2005年8月現在国内で唯一クラカケアザラシという種類のアザラシを飼育しております。このクラカケアザラシは2005年春に保護さ れ たものでリボン状の模様が体に入るのが特徴です。ただこの模様はオスの大人が顕著に持つもので、このメスの子供のクララは模様がはっきりしておりません。 それでもゴマフアザ ラシの赤ちゃんとはずいぶん模様が違います。この体の模様もクラカケアザラシの特徴なのかな。


動画(3.4MB)
クラカケアザラシのクララ。


クララはメスの0歳です。


爪もこの通りまだ短いですね。


動画(1.4MB)
お腹の筋は傷かな。治ると良いですね。


これもクララ。
ちなみにここにある水中のアザラシの様子を写した画像はすべて動画からキャプチャーしたものです。
水面下のプールは案外暗いうえにアザラシの動きも速いので
普通に写真に撮るのは難しかったです。


これもクララ。
水中のアザラシを撮った静止画はほぼ全滅でした…。

 

 


アザラシショーの様子

 ひろお水族館ではアザラシショーをやっております。ここではその様子を紹介しましょう。


動画(23MB)
動画はフルタイムで紹介しています。まずは輪投げから入ります。


次は頭でボールのバランスを取ります。


腹筋運動。


次はボールをキャッチ。


掲げられた輪をくぐって、


指示にしたがってゴロンゴロン転がって、


キスをする。

さて今まで紹介したようにアザラシに関してはものすごく充実しているひろお水族館ですが、残念ながら2005年11月に閉館が決定しております。未訪な方は 早めの訪問をお勧めします。

2005年8月28日作成