能取岬のオジロワシとゴマフアザラシの闘い 2008年3月22日

(曇り-0.5℃ 風速4.4m/s:3月22日11時網走)
  
 網走湖でアザラシを見て、次の目的地である能取岬に向 かいます。今回は岬ではなく、2007年12月にアザラシが上陸しているのを観察した岩場に 向かい ます。
 先回は初冬でしたが今回は晩冬。流氷に岩場が覆われていたらアザラシは上陸できないんじゃないかなーとか、海面が出ていれば上陸しているかも、、というようなことを考えながら現場に向かいます。

 


3月も終わりとはいえ、まだまだ森の中には雪があります。時には膝以上まで雪に埋もれながら進みます。スノーシューがあれば楽でしたね。もちろん防寒靴を 履いて防寒対策は最善を尽くしてあります。


岩場を望見できる高台に着きました。12月にたくさん上陸していた岩場は流氷の残骸なのでしょうか、氷に覆われておりました。アザラシは近づかないでしょ うねぇ。。。


とはいえ海面が見えます。なんとなくですがアザラシが「いる」気配がありました。全く自分の勘ですがなんとなく分かります。


そこで双眼鏡で周囲の海を丹念に捜索することしばし。
海面からひょっこり出ている海坊主頭を見つけました。


画像が粗くて申し訳ないですが、かなり遠かったです。
12月は一番右上の写真で説明すると、一番手前の岩場の辺りにたむろしていたのですが、今回はその岩場よりかなり先の海面ですから。良いカメラとレンズが 欲しいものです。


動画(1.08MB)

ばしゃばしゃやっているので不思議に思ったのですが、どうやら二頭でじゃれて遊んでいるような?動きをしていました。


と思ったら、ぼちゃんと海中に。
海の中ではどんなことをしているのでしょうかね(^^)
私も入ってみたいものです。


この写真では前足が写っています。

? そんなのんびり遊んでいるようなアザラシを眺めて観察すること数分。時おり彼らの表情も見えてなかなか楽しい時間でした。
 と、そんなのんびりしていたところに緊張が走りました。急に「彼ら」がやってきたのです。彼らとは本ページのタイトルにもあるオジロワシです。いやー びっくりしました。まさしく「猛禽」という飛び方で視界に入って来るんだもん。
 一応タイトルでは「闘い」と書きましたが、想像すればすぐわかると思いますが、海から出られないアザラシからオジロワシに攻撃をできるわけはなく、アザ ラシは防戦のみ、オジロワシは攻撃し放題なわけです。そんな野生動物の世界の1シーンをご覧いただきましょう。私自身、話には聞いておりましたが、実際に 海ワシがアザラシにちょっかいを出すのを目の当たりにするのは初めてでかなり興奮しました。

 


オジロワシが突然飛んできました。
海面の泡立っている辺りにアザラシがいます。


アザラシは急いで海中に避難した様子。
オジロワシの足が立派。私はアザラシ好きですが、オジロとオオワシのかっこよさは認めます。アザラシにはないかっこよさでであることを認めます。


オジロワシはその場でホバリングできませんから旋回するように飛びながら何度もアザラシの上空にやってきました。


オジロワシの下には2頭のアザラシの姿が海面に出ています。このときはアザラシもかなり焦ったのではと思います。


オジロワシがアザラシに襲い掛かろうとします。アザラシは海中に逃げなんとか難を逃れました。この写真では後ろ足が写っていますし、海面が荒れています。 このときもアザラシはかなり焦っていたのかもしれません。


オジロワシは執拗にアザラシの上を旋回し、ちょっかいを出します。ただアザラシのほうもそれなりに大きな個体だったので水中にいればそうそうオジロワシに 命を取られないのではと思います。


オジロワシも飽きたのか何回かちょっかいを出したらアザラシの上空から去っていきました。


オジロワシは近くの氷の上に止まりました。
休んでいるのかな?


一方、オジロワシの去ったあとのアザラシの様子。「びっくりしたー、危なかったー」とでも言いながら顔を見あせているのでしょうか。ただ彼らは野生動物、 きっと一瞬の油断が命を落とすことにもなりかねないことを知っているでしょうから、陸にいる人間では想像できないようなも切羽詰った会話をしているのかも しれませんね。


アザラシの表情を撮りたかったのですがだいぶ遠かったですね。。。
オジロワシが襲来した海域には少なくとも三頭のアザラシがいたようでした。左の写真では左側に二頭、右側に一頭の姿が写っております。

?野生生物の厳しさを目の当たりにしたような気分になって引き締まった心持ちで能取を後にします。今回のアザラシはそれなりに大きなアザラシ だったので、オジロワシもどれほど本気で狩ろうとしていたのか、本気を出していたのか分かりませんが、実際オジロワシがアザラシに攻撃を仕掛けた場面を見 て、やはり彼らは野生動物であることを実感しました。以前よりアザラシも猛禽もその他の生き物も含め、野生動物の素の姿を見たくなりました。
 能取の次は知床半島の付け根の羅臼に向かいます。本日の宿泊予定地ですが、宿に入る前に羅臼でアザラシの姿を追いかける予定です。

2009年11月3日作成

流氷シーズン真っ盛りのゴマフアザラシ 2008年2月11日

(晴れ 気温-12.0℃ 風速4.4m/s: 2月11日6時 紋別)

? 北海道道東旅行も2月11日で三日目です。2月9日、2月10日午前中と 知床で流氷、アザラシ、ワシを堪能し、2月10日の午後から次の目的地であるアザラシの街、紋別に向かって移動を開始します。幸い天気もよくドライブも順 調です。が、やはり北海道は広いし、いろいろ道中気になるものが目に入ってきて、寄り道をします。紋別に着いたころには既に日は落ちていました。この日は 紋別泊。
 翌朝はここ数年、私の中では毎年恒例の早朝ガリンコ号流氷クルーズに乗り込みます。港を6時に出航します。


この日も前日に引き続き天気は快晴!
三年くらい毎年この季節に早朝ガリンコクルーズをやっていますが、今年は最高の天気です。
定刻6時に紋別港を出航します。


徐々に空が明るくなってきます。
流氷は港近くの海にはありませんでした。
2006年の悪夢が頭をよぎりますが、前日の時点で流氷の位置は港から5~10kmくらい。ガリンコ号の射程範囲内です。風も穏やかでしたし流氷にはきっと会えることでしょう。


出航後30分くらいすると無事に流氷原に突入しました。流氷の上にオジロワシとオオワシが並んで止まっています。日の出間近ですがシャッタースピードはだいぶ遅くなりぶれています。申し訳ない。
ガリンコ号に設置してある温度計はマイナス10~11度くらいを示していました。ガリンコ号も動くので多少風も感じ体感温度はかなり下がっています。


そしてオホーツク海の荘厳な夜明けです。
この日の日の出は6:35。
太陽が変な形をしていますが、これは厳冬期に気温と海水温の温度差が大きくなると発生する珍現象で一種の蜃気楼のような物です。今回はそこまで真四角では ありませんが、この現象は「四角い太陽」とか呼ばれており、ヤフーやグーグルで上記括弧内を検索すると関連情報がたくさん見つかります。この現象は北海道東岸のよく晴 れた厳冬期の海沿いの夜明けに見られるようです。
 快晴の中、不思議な太陽と流氷を眺め、満足して紋別港に戻ります。一旦ホテルに戻り朝食を取り、暖まってから再び屋外へ。このサイトでもおなじみのオホーツクとっかりセンターに向かいます。

 


センターのプールにも氷やら雪やらが浮いていました。真冬のとっかりセンターですね。氷の合間からアザラシがぬぼっと顔を出して息継ぎをしていました。


これはメスプールの写真。真っ白な氷が浮いています。
これでも凍えることなく生きているのですからたいしたものです。彼女達にとっては紋別の寒さくらいなら暖かいくらいなのかもしれませんが。。。


動画(1.69MB)

とっかりセンターは一部改修されておりました。水中の様子が見えるガラスをはめ込まれたプールで、水中が見える部分でテント状の仮設施設だった ところがコンクリート作りの立派な通路になっておりました。。私が通い だしてからでもソフト面では目に見えて進歩するセンターですが、ハードで改修されたのは今回が初めてです。センター施設全体から見れば小さな改修かもしれませんが、改修を行ったこと自体賞賛いたします。


氷のプールを泳ぐアザラシたち。
ゴマフ模様には氷がよく似合うと思います。


メスゴマフプールを眺めているとゴマフ模様でないのが一頭いました。
ワモンアザラシのこむすびです。
飼育されているアザラシの配置は日々異なるので、今もこのように飼育されていないかもしれません。


ワモンアザラシのこむすび。
ワモン模様が薄い、むしろ消えています(^^;


動画(270KB)

そうこうしているうちに給餌タイム。
本日は2月の流氷シーズン真っ只中の土日。
多くのお客さんに囲まれて給餌がスタートです。
この写真はオスの給餌の一コマ。


職員さんに寄ってくるアザラシたち。これはメスゴマフの回です。
奥の目を瞑っているのがコムケ(だったと思います(^^;)
職員さんが手に持っているのは目薬かな。


ふれあい広場にはこのような台が設置されていました。転がった時のアザラシ一頭の体高分くらいの高さがありましたが、気合があるのはちゃんとよじ登っていました。


この台は左の写真の通りセンターの名前と日付入りで人間がかがむとちょうどアザラシの顔と人間の顔が同じくらいの高さになります。アザラシとの記念撮影にはちょうど良い高さでした。


とはいえ、アザラシのほうもバケツの魚を狙う気に満ちています。この台に乗っかれば職員さんが立っている時でもバケツが射程距離内になりそうでした。

 

 

 

 


動画(1.36MB)

職員さんとアザラシと。職員さんとアザラシたちの信頼関係が滲み出ているようで、見ているだけで微笑ましくなります。

 


なお、この季節の触れ合い広場はむちゃくちゃ滑ります。シャーベット状の雪と水が混じってぶちまけられている状態です。私がカメラを持ってアザラシを撮ったり眺めたりするのに夢中になっていた ら、見事に体を持っていかれました。職員さんはもちろんほかのお客さんからも心配されるくらいの滑りっぷりで、したたかに腰を打ちました。皆さんはお気をつけ下さい。


元気なとっかりセンターのアザラシ達を見て、満足します。
この日は一時間くらいで流氷シーズン真っ盛りでお客さんの多いにぎやかなとっかりセンターを後にしました。

 

 

 とっかりセンターの後は恒例のオホーツクタワー方面へ。センター職員さんから「野生のアザラシがオホーツクタワーの前辺りをうろうろしている」とうかがっておりましたので。
 ボケボケ歩きながら海上の氷を眺めます。オホーツクタワーの真ん前の堤防前の雪の山(というほどの山でもないですが)を少しよじ登り、堤防の上に顔を出して タワー前の港内を双眼鏡で見渡すと、一頭のゴマフアザラシが氷の上に転がっておりました。我ながらアザラシを見つけるのが上手くなったものです。堤防から は結構遠くで100m位はあったかもしれません。雪山の上に腰と三脚を据えアザラシを眺め回します。

 


氷の上に転がるアザラシとカラス。カラスはアザラシにちょっかいをかけにきたのでしょうか。「何か変なやつがいるなぁ」とでも思って降りたのかもしれませんね。


アザラシはカラスをあまり気にかけていないようですが、不意に首を上げて威嚇するような仕草をするとカラスは飛んでいってしまいました。カラスは「転がっているだけのつまんないいきものー」とか思ったのでしょうか。


ゴマフ模様が見えますね。ゴマフアザラシです。


何か眠そうな顔をしておりました。氷や岩の上に転がる野生のアザラシは大抵眠そうな顔をしておりますが…。


と、そこに超満員のお客さんを乗せたガリンコ号がやってきました。
おそらく船内アナウンスで「右舷前方にゴマフ一頭発見」とか流れているでしょうから、お客さんも右舷にびっしり並んでいました。アザラシは驚いて潜るかと思いきや、気にしないで転がっていました。


左の写真のガリンコ号が今度は帰港してきました。速度を落としてエンジンの回転を下げ、件のアザラシに近づいていきます。アザラシは写真右上付近にいます。ちっちゃくて見えないけど(^^;

 


ガリンコ号がアザラシに近づいて行きます。写真右上の大きな氷の上にアザラシが転がっております。
よく考えると私はガリンコ号乗船中に上野生アザラシを見たことは無いです。私がガリンコ号に乗るとアザラシが姿を消す説。

 さてさて、続いてはオホーツクタワーを離れ、港へ。実は先ほどのとっかりセンター訪問中に紋別のアザラシ情報を発信しているpramonさんにお会いすることができ「港のほうにもアザラシがいるようです。」という情報をいただいていたので、ちょっと行ってみます。
 港についてびっくりしました。あっさり氷の上に転がる一頭のゴマフアザラシを見つけたのはともかく、岸壁のものすごい近いところにゴマフアザラシが転がっていることに驚きます。転がっていたアザラシはかなり小型だったので、子供のアザラシかもしれませんね。

ここでは双眼鏡でどこにいるかなぁ、と探したら肉眼で見える距離に転がっていた!みたいな状況でした。私もアザラシに気付かずに近づいており、アザラシに気付いた時には、既にアザラシが涎を垂らしながらこっちを見ていました。
とりあえず後足の隙間から覗いているのはうんこでしょうかね(^0^)大海の活力です。なお、この写真を拡大すると、このアザラシが放尿中なことが分かる のですが、彼(お腹側の生殖器の位置からこの個体は雄です。)の名誉のためにも拡大写真を載せるのはやめときます。このサイトに掲載している種々のデータの うちアザラシの放屁動画の次に珍しいデータかと思います。

 


この写真は、サイト掲載に当たって縮小はしておりますが、ノートリミングですし、撮影記録を見たらカメラの光学ズームを全部繰り出さないで撮影したようです。。。
涎やうんこなど体からいろんな物を垂らして純白の氷の上に転がっていました。後足の滴り具合がなんとも・・・。


不意の訪問者にも慣れると再び眠そうな顔に戻っていきました。ちなみにアザラシまでの距離は5m有るか無いかです。豊頃大津港のコロちゃんを除けば野生のアザラシで人間がここまで近づいても動じないで寝ている個体は見たことがありません。ひょっとして人間に飼育されたことがある個体かもしれませんね。


涎垂らして幸せそうな顔で眠りに戻っていきました。
日が暮れて気温も下がってきたので私も紋別を後にします。

?今回のアザラシを追いかけつづける旅はここまで!紋別から女満別空港に移動し北海道を後にします。今回は知床でも紋別でも毎日野生のアザラシを見られましたし、なかなか濃い旅ですっかり満足して東京に戻ってきました。

知床の野生ゴマフアザラシと国後島 2008年2月9日

晴れ 気温-2.1℃ 風速4m/s: 9日10時現在 羅臼

2008 年2月9日~11日の連休を使って北海道に行ってきました。今回の目的地は道東がメインです。知床半島羅臼に行って流氷クルーズに参加したあと、紋別に移 動しガリンコ号です。今年の流氷はなかなかのようで、出発時に情報を集めたところ、先端の一部は知床半島を周り国後島と知床半島の間にまで入ってきている ようです。
わくわくしながら横浜の自宅を5時半頃出発します。京急電車に揺られ羽田空港へ。まずは北海道に向けて飛行機で飛び立ちます。今回の上陸先は女満別空港。羽田空港からは日本各地へ乗り継ぎ無しでいけるから良いですね(^^)
女満別空港からはレンタカーで移動する予定です。


羽田空港に行ったら、搭乗予定の飛行機の搭乗口がなぜか1階。嫌な予感がしましたがやはりバスで飛行機まで運ばれました(^^;
AIRDOのしかも北海道の地方空港行き便だと羽田のターミナルから直結しているタラップが使えないとかそういうのあるのでしょうかねぇ…。やはりAN○やJA○のほうが優遇されているのかな。

何はともあれ北海道に上陸します。レンタカーを借りて、上の写真のような胸のすくような道路を久しぶりに運転します。
この日の道東は快晴。気温はもちろん氷点下ですが、道路はアスファルトが出ており、走りやすかったです。私は北海道で暮らしていましたし、凍結路の運転もそれなりにはしてきましたが、それでもなるべく凍結路は運転したくないです。


車の中からてけとうに撮った斜里岳。
レンズ雲が山頂にできていました。

知床半島の基部を横切って知床半島へ。
羅臼の街を過ぎ、さらに知床半島の先っぽに向かうと知床国立公園に入ります。道路の右側は根室海峡がひろがります。

さて、知床国立公園に入ったものの、右手に広がる海には、一見流氷はありません。それでも何日か前に岸に吹き寄せられたのか、流氷の切れっ端が岸に引っかかっていたり、ちょっとした湾に滞留したりしています。それにしても良い天気です。


羅臼からは国後島がよく見えます。正面の山は何山かなー。羅臼山、子羅臼山かな。(紛らわしいのですが国後にも羅臼の名を持つ山があります。北海道の羅臼 にも羅臼岳があります。北海道と国後島は地名が似ておりますが、両方ともアイヌ語が語源なのでしょうね。)左側の山は特徴ある山容で爺爺岳。国後島最高峰で二重式火山。妙な形の山です。


ふと海に目をやると岩の上に微妙にうんこっぽい形をした何かが乗っかっています。
双眼鏡で見るとゴマフアザラシでした。付近では岩の上以外にも海からもひょこひょこ坊主頭が出ていました。

国後の山々と海と流氷とアザラシ。
近くで泳いでいるのも3頭くらいはいたようです。

後足を丸め込んで転がっています。
腹筋が鍛えられそうですよね。

海中から顔を出すアザラシ。

同じくゴマフアザラシ。頭部しか海上に出ておりませんが、丸々としていそうです。

流氷があると比較的波は穏やかなのですが、、、→

時々ぶばっと波を浴びていました。
それでも波をものともせず転がっていましたが。

動画(1.68wmv)

根室海峡で会ったゴマフアザラシは結構いかつい顔をしておりました。

不意の人間の訪問者には時折目線向ける程度でして、本人はのんびりと岩の上で転がっています。たまに首をもたげ海上を見ます。

アザラシたちは泳いで国後まであっという間にいけるのでしょうね。国境とか領土問題とか関係ないのは羨ましい。国後と北海道で海の匂いや味は違うのでしょうかねぇ。

ちょっと離れたところから。
爺爺岳とアザラシ。

さて、アザラシを見たあと、日が出ているうちに、さらに知床半島の奥を目指します。そして車で行ける道のどん詰まり、end of the roadっぽい雰囲気が漂っている相泊の集落に到着します。


車で行ける羅臼側知床半島最奥に位置する相泊漁港。
真冬にここまで来る人はほとんどなく、とても静かな漁港です。

海に面する岩の上にはオオワシが止まっておりました。

相泊の港近くのちょっとした湾には流氷が溜まっております。

知床半島の浜。
山がちな半島がすとんと海につながっています。

浜には人間、エゾシカの足跡がたくさんありました。
酷寒ですが結構賑やかな浜です。

相泊から羅臼の街方面に戻る途中でエゾシカが浜まで降りていました。シカの背景にあるように彼らは普通に街に出没します。知床ではエゾシカが急激に増えており、植物へ の採餌圧も高まっており、植生への影響が懸念されております。エゾシカは食べると結構美味いので、食料にするのがいいのではと私は思いますが、ハンターも減って いますし、流通経路の確保もしなければいかんですし、なかなか難しいかもしれません。
この日は羅臼の街中に泊まり、翌日は早朝の流氷の海に、船で向かう予定です。船出の時間は朝早いので、この日は早めに就寝。本日は野生のアザラシも見ることができなかなか幸先の良いスタートを切ることができました。
厳しい冬の羅臼の夜には星が輝いています。明日も晴れのようです。

2008年10月8日作成

能取岬の流氷とゴマフアザラシ 2007年2月25日

 2007年2月25日、網走の流氷と網走湖の野生アザラシを見に行ってきました。その際、網走市の能取岬でもアザラシを見たのでその様子を紹介します。

 今回の訪問は夜行列車で札幌を発ち、2月25日(日)の早朝6時15分に網走駅に着き、その後レンタカーを借りて網走周辺を周り、その日の札幌行き最終 列車で帰ってくる日程でした。
 網走に到着後、朝食を食べ、網走湖を回った後に能取岬に向かいます。

 能取岬は去年の2月にも来ていましたし、今年の2月11日、つまりこの日の二週間前にも訪れていたのですが、これまでアザラシは確認していませんでした。ネットや 本で調べてみるとアザラシが生息しているかも、という情報は多いようですが、これまでは2連敗。私にとってはなかなか思うようにアザラシを発見できない戦地です。

 さてさて今回はどんなもんかという思いで到着します。能取岬は断崖上になっており、崖上から海を眺めます。この日は流氷シーズンの日曜日で時折観光バス も やってきますが、普通の観光客の皆さんは駐車場周辺を散策してすぐバスに戻ってしまいます。寒いですし、風景以外に特に見るものも無いのですが崖下の野生動物を無視するのは少しさびしい…。この日は晴 れて風は無いものの、崖上は雪が積もったり凍りついたりしているので、私は長靴を履いてうろうろします。断崖は数百mに渡りつながっているので、その上を歩 き、時折止まり双眼鏡で丹念に海を見て行きます。

 この日の能取岬から見た海は流氷の切れっぱしやカモ・カモメ・ハクチョウなどの水鳥が浮いていました。流氷帯ははるか数キロ沖にあるようでしたが、能取岬の崖下には押し寄せて打ちあがった氷が堆積していました。


能取岬に押し寄せている流氷。


能取岬の崖上から崖下を見てみると流氷が堆積していました。


左が能取岬灯台。
なかなか綺麗な灯台です。

能取岬の崖です。

 ぱっと崖下の流氷を見ると、氷の上にアザラシの姿は無く、いい加減寒くなって帰りたくなってきたのですが、ふと双眼鏡の視界に海からひょこひょこ顔を出して泳いでいるアザラシの姿見つけました!訪問三回目にして漸く見つけました。
 泳いでいたのはおそらくゴマフアザラシ。2007年2月現在このサイトで紹介している野生アザラシ生息地の中で最も遠くにアザラシがいました。距離は200~300mくらいか な?肉眼ではもちろん見えません。双眼鏡を使っても「ここにはアザラシがいるかも」ということが頭に入っていないと気付かないのではと思います。特に水の上に浮かぶ水鳥と氷のきれっぱしとアザラシの頭が同じくらいの大きさに見えて紛らわしいことこの上なかったです。

 アザラシに目が馴れると結構な数のアザラシが泳いでいることに気付きました。ぱーっと海上に顔を出しているアザラシを数えただけでも20頭以上はいました。


動画(751KB)

赤丸で囲ったのがアザラシの頭。
動画はアザラシが確認できる代物ではないのですが雰囲気が伝わるかもと思い置いておきます。

 


等倍で切り抜くとこんな写真。
ひょこひょこ海にもぐったりするのでなかなか写真は撮れませんでした。連写して数うちゃあたるの理論で撮りまくりです。


写真奥を見ているアザラシですね。


こちら側を向いているアザラシの頭部

この写真には5頭のアザラシが写っています。


3頭のアザラシの頭部。
上陸してほしかったなぁ。

これも赤丸でアザラシ部分を囲っておきました。
左上に紛らわしい鳥が写っとります…。アザラシは4頭。


写真の一部を切り抜き
アザラシの背中です。

 1時間位アザラシを見たあと、正午の網走港発の流氷砕氷船を予約していたので、一回能取岬を離れます。
この航海ではアザラシは見られなかったのですがかなり近い距離で氷の上に止まるオオワシを見られたので個人的には満足しました。この航海の様子はこのページの最下部に一部の写真を載せています。

 さて朝の能取訪問ではかなり遠くのアザラシしか見ることが出来なかったので砕氷船を降りた後、再び能取岬を訪れます。今度はアザラシが氷の上にでも上陸していればいいなという想いです。

  が、午後の能取岬は干潮で岩礁が露出しており、かつ風が強くなっており午前とはずいぶん様相が違っていました。波も高くなってきていました。それでも波間 を泳いでいるアザラシを見つけることは出来ました。上陸しているアザラシは皆無。アザラシまでの距離は朝とあまり変わりませんでした。

午前の写真と比較して、波が高くなっている様子がお分かりいただけるかと思います。


写真の切り抜き。
アザラシの背中が写っていました。

このサイズまで縮小すると何が何やらですね(^^;


写真の切り抜き

上と同様


上と同様に写真一部の切り抜き

上と同様


今度は二頭写っていました。
手前を向いているのと横を向いているアザラシです。


二頭が向かい合っている姿です。
しかしアザラシまで遠かったなぁ。


この写真は午後撮影。岩礁が露出しているのがお分かりいただけるかと思います。

 

 

以下おまけ~網走港発の流氷砕氷船~

 アザラシも流氷も見れませんでしたが、網走後発の砕氷船の様子も紹介します。オオワシを何羽か見かけることが出来ました。


網走港港内の様子。
港内で結氷した氷が浮かんでいました。


流氷砕氷船おーろら2号。
網走の砕氷船はおーろらとおーろら2の2隻体制。


流氷のはぐれ氷の上にオオワシが止まっていました。
後ろは網走の住宅。


上で紹介した能取岬の断崖を船上から撮影してみました。


はぐれ氷の上にいたオオワシ。
距離は30~70mくらいかな?結構近かった。


本日の網走沖。
流氷はありません。左上の写真や上の能取岬を撮影した写真にも写っていますが、たまにはぐれ流氷が浮いていたりしました。

2007年2月28日作成

2007年の流氷ととっかりセンター 2007年2月11日

?本日は早朝に流氷砕氷船のガリンコ号に乗って流氷を見たあと(流氷の様子はこのページの下部に掲載しています。)、昨日に引き続きセンターを訪問します。

 本日は3連休の中日。センターは昨日以上のお客さんでにぎわっていました。
 

柵越しにたくさんのお客さんがアザラシたちを見ていました。この日はテレビの取材班も着ていたようです。この写真の真ん中に写っている方はテレビカメラを担いだカメラマン。


センターのアザラシはいつも通り。
のんびり転がったり泳いだりしていました。


この日は気温が高く、風もほとんどなかったので昨日よりあたたかく感じました。アザラシたちの中にもこのようにプールから出て転がっているのがいました。


短い前あしと眠そうな顔が素敵。
これはメスゴマフのキテです。


これもキテ。彼女はずっとこの位置で寝転がっていました。


こちらのプールではアゴヒゲアザラシのアサと
アタックが並んで転がっていました。

 


アサとアタック。


動画(598KB)

アタックを正面から見たところ。
体の左右で柄が違いますが、
向かって左側半身は乾いていて、右側は濡れています。
動画には流氷祭りの放送の音が入っています。


アタックの濡れている側半身です。
乾いているところは毛羽立っています。


転がるアサ。
 
 入場して程なく10時半の給餌解説が始まります。このときの解説は私が今まで見たセンターの給餌解説で一番多いお客さんが入場していたかもしれません。テレビ局も取材をしていました。今回の給餌解説はオスのゴマフ。


動画(2.62MB)

オスゴマフの一頭がお客さんをかき分け
隣のプールにいるアタックにちょっかいを出しにやってきました。アタックも一緒になってぶーぶー鳴いていました。動画は給餌解説前のオスゴマフと転がるキテの様子。この写真のシーンは入っておりません。


オスゴマフはお客さんに寄りかかったりしながら戻っていきました。寄りかかられたお客さんはびっくりされていました。とっかりマニアなら垂涎の体験かもしれませんが(^^)


こちらはオスゴマフのアタック。
アタックは目が悪く喧嘩っ早い性格のせいか、オスゴマフプールとは違うプールに隔離されています。


動画(469KB)

アタックの顔。乾くと毛のもふもふ具合がよくわかります。


動画(363KB)

体を左右に振りながら様子をうかがうワモンアザラシのこむすび。
管理人のどうでもいい戯言が入っていたので音声は消してあります。

 さて、何回かこのサイトを訪問してくださる方にとっては昨日とこの日のコーナーを読んで、”やつ”の写真が一枚も無いことに違和感を覚えるかもしれません。それには諸事情が…。

 


今回、コムケの写真はこれと右の写真の2枚のみ。(おそらくこのいかつさから8割くらいの確率でコムケだと思いますが、職員さんに名前を聞いたわけでも無いので間違っていたらすみません、コムケに間違われたメスゴマフもごめんなさい。)


これもおそらくコムケ。

今回コムケの写真が無いのはですね、給餌解説にメスゴマフが出て来ていなかったからです。
昨日・本日と連休でセンターは混雑しており、臆病なアザラシが多いメスゴマフは給餌解説をしてもあまり出てこないので、オスを出しているそうです。コムケは混雑していても餌さえあれば出てくるそうですが(^^; 
コムケに近づきたい方は混雑していない日を狙ってください。


動画(764KB)

これはこのコーナー上部の写真で寝転んでいたメスゴマフのキテ。短い前あし腹を掻く様子の動画です。おケツ近くの背が禿げているのは何ででしょう?(^^;
キテは現在、メスゴマフの体重チャンピオンで100kgオーバーだそうです。ちなみに食いしん坊コムケは95kg。コムケは86kgくらいまで落ちたそうですから再度だいぶ重くなりました。冬ですし。


動画(1.31MB)

手前がキテ。
後ろのメスゴマフに比べてもやはりでかかったです。


遠足?の小学生の子達もやってきて賑やかでした。
ゾウアザラシの彼も元気そうでした。


アザラシ像は休憩所脇に一体、
門外に一体と別々に配置されていました。

 

ここからは早朝のガリンコ号に乗って見た紋別沖の流氷の様子です。


出航は午前6時。この季節はまだ夜明けまです。
出航前にとっかりセンターを覗きに行きました。
オスゴマフだと思いますが時々ぶーぶー鳴いていました。

薄暗い中、出航します。
この日、紋別沿岸には流氷は着岸していなかったので沖合いにある流氷帯を目指します。


徐々に流氷が近づいてきます。


出航後25分くらいで流氷帯に到達しました。
写真に写っているのは蓮氷と呼ばれる丸っこい流氷です。


ついに流氷ですー。
もちろんくそ寒い中の見物です。
気温は-5度くらいですが、ガリンコ号が走るので風が強く、そっちのほうが辛い。


動画(1.26MB)

このようなでかい氷はガリンコ号がガリガリしてくれます。


動画(1.42MB)

陸のほうを振り返るとこのような状態。
アザラシは転がっていませんでした。
風が強いので音声は消しました。


動画(3.67MB)

徐々に夜も明けますが、天気は曇り模様で太陽を見る事はできませんでした。


20分くらい流氷帯をうろうろしたあと港に戻ります。
流氷さんさようならー。


港内も薄い氷が張っていました。


ガリンコ号です。手すりも凍り付いています。


ガリンコ号のスクリュー。
アルキメディアンスクリューというそうな。

 一昨年・昨年と流氷シーズンに紋別に来たのに流氷を見ることができなかったので、今回は何とか流氷を見ることができてよかったです。残念ながら流氷の上に転がるアザラシを見ることはできませんでしたが、次に来る理由として残しておきます。

流氷ととっかりセンター 2007年2月10日

 2月の連休初日の2月10日に凍って滑る道路におののきながら運転して、流氷シーズンに入ったオホーツク海沿いの紋別まで行ってきました。一昨年と昨年もこの季節に紋別に来ているのですが、2年連続で流氷に嫌われていました。「今年こそは!」の思いで紋別に行きます。もちろんとっかりセンターに行くのも大きな目的です。

 この日、流氷は紋別沿岸に接岸していませんし、砕氷船のガリンコ号に乗船するのは翌11日の予定なので、10日はとっかりセンターでアザラシたちを見ます。センターに来るのは昨年8月以来、久々の訪問なので、心ゆくまでアザラシを堪能します。


動画(743KB)

オスゴマフアザラシ。
繁殖期が近くぶーぶー鳴いているオスゴマフが多かったです。


プールにも雪や氷が浮いていました。
もちろんアザラシは平気です。


これはメスワモンアザラシのこむすび。


こちらはオスゴマフのアタック。
彼は夏でも冬でもいつでもこの格好でプールを漂っています。


アタックとこむすびは同居しています。


動画(2.66MB)

メスゴマフプールの中です。
ばいーんと泳いでいました。ばいーん。


動画(545KB)

こちらはバックヤードの屋内プール暮らしのみにら。
上のこむすびと同じメスのワモンアザラシなのですが、こむすびに比べみにらはワモン模様がくっきりしていました。


みにらー。
冬になってずいぶん丸くなっていました。


みにらのめんたま。
大きい目玉です。


この日は風が強く最高気温が-5℃。手袋をしていても体が芯から冷えるので、暖房の入っている休憩室で暖まります。写真は休憩室にあった写真板。


休憩室の中には大量のマニキュアが!
昨年は大量に必要だったので貰っていたかも。あ、私が爪に塗るのではなく、プレパラートの封入用に使っていたのです。
阿寒にいた頃の話です。

 うろうろしているうちにセンター恒例の給餌解説です。この日は連休で、かつ紋別流氷祭りの開催期間なのでセンターのお客さんも非常に多かったです。給餌解説にも多数のお客さんが参加していました。

 


動画(980KB)

給餌解説の始まりです。
出てきたのはオスゴマフの面々。
ぶーぶーあ゛ーあ゛ー鳴きながらの給餌です。


鼻を手に押し付けるオス。
誰だったかな。ケンジ?カズキ?
自分の記憶力の悪さが憎い。


動画(3.74MB)

みんなで餌をねだる様子。


ひとり後ろでヨダレをたらしながら
おっとりと餌の順番を待つ大吉丸。


オスゴマフでもアタックは別枠です。
給餌もどこ吹く風でプールで浮いとりました。


プールに戻っても餌をねだるオスゴマフたち。

 私の好きなワモンアザラシのもんちゃんが プールにいなかったので職員さんに聞いた所、元気だけどバックヤードにいるとのこと。グーグも繁殖期が近づき喧嘩っ早くなっているので、バックヤードに収容されてい ました。まだアザラシの出産期には早いので、バックヤードは空いていましたが、これからは保護された迷い子たちで賑やかになるのでしょう。

 さてさてお腹が空いたのでセンターを退出してお昼ご飯を食べてからオホーツクタワーに向かいます。


タワーのプールも雪や氷が浮いていました。


プールは雪や氷でとろとろになっていました。


タワープールには2頭のオスゴマフがいます。


タワープール近くの岸壁には鉄涙を流すアザラシのモニュメントがついた、船をつなぐアレが設置されていました。


タワー近くの岸壁から沖を撮影しました。
沖合い数キロに流氷があるようでした。
水平線近くの白い線が流氷。

 タワーから戻り、再びとっかりセンターに入場します。


動画(5.5MB)

ワモンアザラシのこむすびの給餌風景。
相変わらず芸達者なのですが、
寒いのか震えていました。アザラシなのに(^^;


動画(7.36MB)

こむすびの給餌・その2。
ぶるぶるしながらもがんばって指示をこなしていました。


動画(7.72
MB)
こむすびがプールに戻る途中です。
ふにふにたらたら這いまわっているうちにオスゴマフに囲まれてしまいました。

 


オスゴマフに囲まれて潰されそうになるこむすび。

 


抵抗するように左前脚を上げるこむすび。
こむすびはあわあわしていましたが、この様子を見てお客さんは大喜びです(^^;

 

 


動画(8.98MB)

メスアゴヒゲアザラシのノンちゃんの給餌。
奥ではオスのアサの給餌をしているのですが、アサは職員さんの指示を無視して怒られていました。


動画(5.08MB)

アゴヒゲアザラシのアサの給餌。
あまり言うことを聞いていませんでした。
メスのノンちゃんと違うプールになってしまったので反抗しているのかな?(^^;


アゴヒゲアザラシのオスのアサ。


メスゴマフの名前板です。


珍しくメスゴマフの9頭全員がプールから頭を出していました。


これもメスゴマフ。
プールに雪や氷が浮いておりそれらが目に入るらしく、アザラシは目をしょぼしょぼしていました。


動画(4.78MB)

アタックがプールの外に出てうろうろしていました。
職員さんと滑り台をするーっと滑ったり雪山をよじ登ったりしていました。私を含めお客さん大喜び。


右上の動画でアタックが滑り降りた滑り台


動画(4.69MB)

アタックの散歩の続き。アタックはお客さんの人気者になっていました。

 


とっかりセンターの近くでは
紋別流氷祭りが開かれていました。
これは会場にあった氷像。エリザベスとジャスタウェイか?

日が暮れかけた頃、センターをあとにします。翌日はガリンコ号に乗って流氷を見たあと、センターにも行く予定です。