仲の御神島を離れて夜の海の中へ~西表島ダイビング2日目・その4~

二本目のダイビングで仲の御神島の独特な地形を楽しみ、次は三本目になります。三本目は再び仲の御神島近海の激流ポイントでドリフトで大物を狙うそうな。しかし、大物ダイビングはあまり一本目で性分に合っていないことはわかりました。それでも通常なら”せっかく来たんだから三本目も!!”といくところですが、妻が船に貼られていた一枚のチラシを見つけした。”ナイトダイビングも受付中、サンゴの産卵が見られるかもしれない”という内容です。

サンゴの一斉産卵として有名なのは、圧倒的に生物量が多いミドリイシ系のサンゴの産卵ですが、八重山の場合、これは初夏の大潮の頃。でもサンゴはミドリイシ系だけではありません。八重山には350種以上のサンゴがいて、きっと産卵のタイミングもまちまちなはずです。

再度、青い海でイソマグロを追いかけて泳ぐよりは、夜になってから活発になっているサンゴや逆に寝ぼけている魚の生態を見るのも面白そう、ということで、この日は3本目は仲の御神島ダイビングはキャンセルし、ナイトダイビングに参加することにしました。なので、皆さんが3本目に潜っている間、我々は船上待機。待機中は島に渦巻いているカツオドリなどの海鳥たちを観察したり、ドリフトダイビングの様子を船上から眺めたりしていました。他の皆さんの3本目が終わり、仲の御神島から西表島に戻ります。

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朝から一日のみの滞在ですがずいぶん名残惜しい島です。海中も陸上(の海鳥)も楽しめたし、日本最果ての無人島というシチュエーションが良いのでしょうね。

ちょっと感傷的になってたら、、、なぜか船をずっと追ってくる2羽のカツオドリを見つけました。

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もちろんダイビング船なので餌付けなどしていませんし、何が彼らを駆り立てるのか、、、。動いている船へは警戒心は無いのか、ずいぶん近くまで寄ってきます。二羽が交互に船に近づいては離れてを繰り返します。

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この↑写真は私の一眼レフ+望遠レンズで写真を撮っていますが、そんなものが無くてもタイミングとピントさえ合えばコンパクトなカメラでも撮影を楽しめる距離でカツオドリが飛んでいます。

↓はカツオドリを眺める乗客の頭や船の手すりを入れてみました。こんな距離感です。

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ダイビング船の皆さんもダイビングが終わって手持ちぶさたですし、あとは帰港するだけの気軽で気だるい時間ですので、携帯電話や海中撮影用の機材でカツオドリを撮っていました。帰りはカメラの残バッテリー量も気にしなくて良いですから気楽です。
水の中の他、鳥も楽しめたら仲の御神島のダイビングの楽しさは2倍くらいになるはず!

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徐々に仲の御神島も遠ざかり、島影は小さくなり、夕方の光の中に消えていきそうです。カツオドリも仲の御神島海域から離れたと察知したのか、島にUターンしていきました。ちょっと寂しいような夕方の海景です。

 

でも今日はこれで終わりではありませんっっっ!!!!本日三本目、ナイトダイビングです!

一度帰港し、他のお客さんを下ろし、ナイトダイビング参加チームは夕飯を食べたあと、夜の帳に閉ざされつつある港から再び出航です。

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この日、ナイトダイビングを申し込んだ好事家は我々を含め9名、結構盛況で良かった、良かった。夜はにぎやかなほうが心強いし楽しい。

夜なのでそんなに遠くに行くこともなく港から10分くらいで停船。よく分かりませんが感覚としては西表島北部の陸域から繋がっている浅目のポイントのようです。

 

ロープを使って潜行し、海底に着底してからライトを付けます。ライトを付けると周りは夜の海。様子が昼と違い、サンゴが昼とは違って触手を出しまくっています。これを見るとサンゴは動物だな~、と実感します。
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今回、サンゴの産卵は見ることはできたのですが、産卵していたのは↑のようないかにもサンゴ!な感じのミドリイシ系サンゴではなく、ノリコモンサンゴという地味系なサンゴでした。写真に卵が写らないほどだったので写真は割愛しますが、、、。

魚たちも夜モードになっていて、寝ぼけているようなやつが多くて、昼間は近付けないだろう魚たちに近付けるし、中には触れるくらいぼんやりしているやつも。ぼんやりしている魚たちの様子を少し紹介します。

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↓はスジアラ(ミーバイ)かコクハンアラかよくわからない。顔はアラの顔をしていますが、体色の変化が著しい魚で、特に水揚げ後の姿と全然違うようです。この黒い部分の縁にある青い点模様も夜独特の体色の変化なのかな、、、。サンゴの下に隠れるようにぼんやりしていました。

 

居酒屋さんで馴染み沖縄らしいカラフルな魚の代表格であるハゲブダイも夜モードでサンゴの陰で休んでいます。
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写真に写っていないのが残念ですが、ハゲブブダイは透明の膜を張ってその中で休んでいました。防御壁でしょうかね。ブダイの仲間は膜を張って寝るのが何種類かいるようです。

 

次はチョウチョウウオ系のヤリカタギ。

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こいつは夜になって完全に模様が変わっています。体の側面ににわかせんべいの目みたいな白黒模様が浮かび上がっています。これは外敵への警告モードなのかもしれません。陸の生き物でも蝶の幼虫や蛾の仲間は目玉のような模様を持ったりしているのと同じように。昼のヤリカタギの写真も載せたいのですが手元にはデータがないので、googleのイメージ検索へリンクを張っておきます。

夜の海は生き物も昼間と表情を変え、なかなか興味深いのですが、残念ながら一時間ほどで浮上。

ぼんやり光っている船の上の雰囲気も新鮮です。船も夜は表情が変わります。

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何が出てくるかわからず、心細いような、一方でワクワクするような、不思議な気分です。

 

明日は西表ダイビング3日目。早いもので、そして残念ながら今回の八重山ダイビングの最終日となります。

楽しい時間はあっという間に過ぎます。最後を締めくくるような素敵な一日になりますように・・・。

海鳥の楽園・仲の御神島~西表島ダイビング2日目・その2~

激流の仲の御神島の東海域でのダイビングを終え船に戻りました。

次の二本目のダイビングまで移動&休憩タイム。船の上で日光浴をする人もいれば、撮影した写真のチェックしたり、壁にもたれて昼寝をしたりする人もいますが、私は仲の御神島と海鳥観察タイム。さすがにウェットスーツは脱いだけど、海水でびしょびしょのまま、望遠レンズと一眼を抱えて船の屋上へ。屋上は360度の視界が確保でき、望遠レンズを振り回しても比較的他のお客さんには迷惑にはならないのです。(さすがに三脚は立てませんが・・・)

仲の御神島の岩の上にはたくさんのカツオドリが止まっている様子。岩だらけの島肌も新鮮。
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島の岩の上のには体の白い部分が多いタイプのカツオドリがいます。こいつはアオツラカツオドリ。日本ではあの尖閣諸島で繁殖しているそうです。この日の仲の御神島にも数は少ないけど何羽かいました。通常の黒地に白のカツオドリより相当レアな感じでしたが。
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ただのカツオドリはうるさいくらいに船の周りを旋回しています。ダイビング目的のお客さんも最初は珍しそうに見えていましたが、しばらくすると誰も見向きもしないくらい普通な存在感です。
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島の岩の上。カツオドリが岩の上に止まったり並んだり舞ったりしていますが、その中にも一羽アオツラカツオドリが紛れ込んでいます。
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島にあった唯一の(?)人工物。赤い標柱と鉄パイプかなんかが何本か島に生えていました。
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しかし改めて見ると、本当に岩だらけの島です。カツオドリは重なった岩の隙間にももぐりこんでいました。
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こちらも岩陰の隙間で楽しく暮らしていそうなカツオドリ、、、と、写真右下にカツオドリより二周りくらい小さな黒い鳥が飛んでいます。
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この黒い鳥は、おそらく日本では先島諸島と小笠原諸島でしか一般的に見られないレアモノのクロアジサシ。仲の御神島では普通に飛んでいました。1509041437_IMG_2745_40D

 

あ、またアオツラカツオドリ。黒いノーマルなカツオドリに混ざっています。黒い普通のカツオドリ一杯いますが、白いやつのほうがどうも気になってしまいます。
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カツオドリや海鳥達を眺めたり写真を撮っていると、そろそろ本日二本目のダイビングの用意が始まったようなので、鳥はひとまずこの辺にして再度海の中へ向かいます。

網走から知床ウトロ側へ。フレペの滝周辺~2014夏・北海道旅行・その4~

北海道上陸二日目。
網走を後にして、国道244号線をオホーツク海に沿って東へ。知床を目指します。
、、、と思ったら、ちょっと停車。
網走市の市境には濤沸湖という湖が拡がっています。この湖畔には草が生え、馬が放牧されていました。北海道らしい風景で思わず車を止めます。
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馬は競争用のサラブレッドではなく、足が太くて短い種類の馬。道産子なのかな?観光用なのか、みんな綺麗な毛並みに整えられ、優しい目をした馬でした。
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馬を眺めてからは、順調に東へ。斜里市街を抜け、知床半島に入ります。オシンコシンの滝を無視して、ウトロ市街を抜けて、知床自然センターの駐車場へ。
今日は妻のリクエストで、まずは彼女が好きなフレペの滝、夏verを見ます。今回の旅行は山に海にハードな旅程ですから、少しは妻の希望を叶えないと夫婦仲も険悪になります。
さて、このフレペの滝は流氷の押し寄せる3月頃に来ました。運良く晴れた日で、輝く海と流氷、凍った滝、雪に覆われた山を見たものです。はるか昔のように感じますが、あれから4ヶ月くらいしか経っていないんだな、、、、と思うと感慨深いです。
自然センターの駐車場に車を置いて、遊歩道を歩いて行きます。
知床では珍しくもなんっともない動物ナンバー1のエゾシカ。写真で見ると可愛いですが、実際には口をモグモグ動かしながら目は笑わないでこっちを見つめ続けるというムカつく表情をしていました。
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フレペの滝周辺のエゾシカは人が近づいても逃げません。慣れきっているのでしょう。
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駐車場から15分くらい歩いてフレペの滝の脇の展望台へ。
フレペの滝全景、とは全然違う光景。インパクトはやはり滝が凍り付いている冬のほうが上か・・・。
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フレペの滝は崖の半ばから水が染み出て滝になっている不思議な地形。流れは細く「乙女の涙」とも呼ばれます。
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崖直下の海は印象的な青色をして拡がっています。浅い珊瑚礁の海のような色をしていますが、浅い砂地ならこんな色になるのかな。
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岩が妙に白っぽいなぁ、と思って双眼鏡で眺めたら、断崖に鳥が営巣しています。今の季節は鳥達の繁殖シーズン。フレペの滝の断崖ではウミウが子育てをしていました。敵が来ない素敵な営巣場所なのでしょう。私は転がり落ちないか、むしろ心配になってしまいます。
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岩は白っぽいけど主がいない岩も。子育てシーズンも佳境に入っています。すでに巣立ってしまったあとなのでしょう。
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ヒバリも歌う夏。
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断崖の途中から咲く白い小さな花。よく見ないと見逃してしまうような小さな花ですが、よくここにたどり着いて育ったな、と感心します。
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振り返ったら知床連山。冬の時は全身真っ白でした。少し雪渓が残っていますが、すっかり夏です。
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斜面にはオジロワシ。基本的には冬になると渡ってくるオジロワシですが、道内でも繁殖する個体がいるらしく何個体か見かけました。冬ほど高密度には見かけないです。白と黒のツートンのオオワシは全く見かけなかったです。
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ピントが手前の葉っぱに来ていて残念な写真ですが、エゾライチョウの子供。丸々して可愛い鳥ですが美味な鳥らしいです。かつては食肉用にずいぶん捕られたようです。
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ふとした道端にはヒグマの糞がボトボトと。それなりに新しいのでやはり近くにいるんでしょうね。
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近くの海岸に出たらミンククジラの死骸がうち上がっていました。長さは4mくらい。9.5割くらい肉が無くなっていましたのでここに上がってから相当の日時が経っていると思われます。(↓妻が撮影した写真)
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そしてその辺の棒っ切れを拾ってきて骨をいじりだす妻。気温が低い北海道とはいえ7月。クジラの周囲には腐敗した臭いが立ち込め、ハエがブンブン飛び交い、ウジが大量に湧く中のことですので、自分の妻ながらよくやるなと感心します。普通の女性なら近づくのも嫌がりそうなものですが、妻は動物好きであり、その好奇心が勝ったようです。クジラの骨を持ったり、ひっくり返したりして重さや大きさを体感していました。
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今日は森や海を軽くうろうろして終わり。夜は友人と久しぶりの再会を祝し祝杯、この友人は3月の流氷の時も相手をしてくれたありがたい友人です。しかし、明日以降は文字通り山から海まで知床を堪能していく予定であり、激しい旅程が待ち構えていますので、本日は大ジョッキ2杯くらいで解散します。
我々は宿に戻ります。温泉に浸かって明日に備えカメラの電池を充電したりして就寝。。。
明日は念願の知床の海でダイビングの予定です。アザラシやトドが泳ぐ知床の海の表情はどんなものか楽しみです!

もうすぐ春の網走湖!アザラシはいるかな? 2014年3月8日

 (薄曇-0.9℃ 風速6.2m/s:3月8日12時網走)

 久しぶりの春の北海道東旅行。釧路周りでタンチョウやオオワシを見て、網走方面に移動してまいりました。釧路から列車で網走に着き、駅前でレンタカーを借りて、まずは網走湖へ。
今回はアザラシ的には”堅気”の一般人な知人も同行しているのでアザラシの追求はライトな感じでちょちょいと出来ることのみに抑えています。

 そういう意味で、網走湖はアザラシがいれば、車を降りて5秒くらいでアザラシを見ることができる超お手軽なポイント。ということでレンタカーを運転し、網走湖にやってまいりました。

 アザラシはいるかな?


無念・・・。お手軽な分、勝負は一見で付いて、アザラシはおらず。


ここは網走湖の結氷した面と結氷しない流出口の境目の氷の上にいるのですが(アザラシがいる時の様子は過去の訪問記録をご覧ください)


網走湖の水面にはホオジロガモの群れが浮かんでいました。そういえば以前もここでアザラシとホオジロガモを見た覚えがあります。


春が近いのか、だいぶ氷も薄くなっている様子。

 アザラシがいないのは無念ですが、仕方が無い。このあとは能取岬にも行く予定なので、そちらのほうでアザラシを探してこようと思います。
 なお今回の旅行は女満別空港から羽田に戻ります。ので、明日もちょろっと帰る前に網走湖によってアザラシチェックだけは行うつもりです。明日はアザラシがいるといいのですが。

 翌日の網走湖の様子については↓に掲載しております。

?春の網走湖 Ⅱ 2014年3月9日 (晴れ -2.2℃ 風速2.5m/s:17時網走)

 昨日は上述の通り、網走湖によった後、能取岬や知床のウトロで遊んで、明けて本日にはもう東京へ戻ります。慌しい旅行です。東京には女満別空港から戻るので帰る前にもう一度だけ網走湖によってみることにしました。ただ知床で遊びすぎたのと冬は日が短いので網走湖に着くころには日も落ち掛けです。


アザラシ的にはまたもや空振り・・・。無念。
ただ、氷の上に大きな鳥が2羽止まっていました。


オオワシとオジロワシです。貫禄がありアザラシよりこちらのほうが人気のある生物かもしれません。


もう一羽、ワシがやってきて、なかなか激しい動き。


羽をバサバサしていました。


湖畔の森からキタキツネが出てきて氷の上に座っていました。ワシ達の喧嘩を眺めてすぐに森の中へ戻っていきました。


昨日もいたホオジロガモたちも夕日の中で羽繕いしたり丸まったり休んでいます。

 日も落ちて暗くなってきたので、写真を撮るには厳しい。日が落ちるとあっという間に寒くなってきますので、早々に切り上げ女満別空港に向かうことにしました。

2014年3月15日作成


能取岬のオジロワシとゴマフアザラシの闘い 2008年3月22日

(曇り-0.5℃ 風速4.4m/s:3月22日11時網走)
  
 網走湖でアザラシを見て、次の目的地である能取岬に向 かいます。今回は岬ではなく、2007年12月にアザラシが上陸しているのを観察した岩場に 向かい ます。
 先回は初冬でしたが今回は晩冬。流氷に岩場が覆われていたらアザラシは上陸できないんじゃないかなーとか、海面が出ていれば上陸しているかも、、というようなことを考えながら現場に向かいます。

 


3月も終わりとはいえ、まだまだ森の中には雪があります。時には膝以上まで雪に埋もれながら進みます。スノーシューがあれば楽でしたね。もちろん防寒靴を 履いて防寒対策は最善を尽くしてあります。


岩場を望見できる高台に着きました。12月にたくさん上陸していた岩場は流氷の残骸なのでしょうか、氷に覆われておりました。アザラシは近づかないでしょ うねぇ。。。


とはいえ海面が見えます。なんとなくですがアザラシが「いる」気配がありました。全く自分の勘ですがなんとなく分かります。


そこで双眼鏡で周囲の海を丹念に捜索することしばし。
海面からひょっこり出ている海坊主頭を見つけました。


画像が粗くて申し訳ないですが、かなり遠かったです。
12月は一番右上の写真で説明すると、一番手前の岩場の辺りにたむろしていたのですが、今回はその岩場よりかなり先の海面ですから。良いカメラとレンズが 欲しいものです。


動画(1.08MB)

ばしゃばしゃやっているので不思議に思ったのですが、どうやら二頭でじゃれて遊んでいるような?動きをしていました。


と思ったら、ぼちゃんと海中に。
海の中ではどんなことをしているのでしょうかね(^^)
私も入ってみたいものです。


この写真では前足が写っています。

? そんなのんびり遊んでいるようなアザラシを眺めて観察すること数分。時おり彼らの表情も見えてなかなか楽しい時間でした。
 と、そんなのんびりしていたところに緊張が走りました。急に「彼ら」がやってきたのです。彼らとは本ページのタイトルにもあるオジロワシです。いやー びっくりしました。まさしく「猛禽」という飛び方で視界に入って来るんだもん。
 一応タイトルでは「闘い」と書きましたが、想像すればすぐわかると思いますが、海から出られないアザラシからオジロワシに攻撃をできるわけはなく、アザ ラシは防戦のみ、オジロワシは攻撃し放題なわけです。そんな野生動物の世界の1シーンをご覧いただきましょう。私自身、話には聞いておりましたが、実際に 海ワシがアザラシにちょっかいを出すのを目の当たりにするのは初めてでかなり興奮しました。

 


オジロワシが突然飛んできました。
海面の泡立っている辺りにアザラシがいます。


アザラシは急いで海中に避難した様子。
オジロワシの足が立派。私はアザラシ好きですが、オジロとオオワシのかっこよさは認めます。アザラシにはないかっこよさでであることを認めます。


オジロワシはその場でホバリングできませんから旋回するように飛びながら何度もアザラシの上空にやってきました。


オジロワシの下には2頭のアザラシの姿が海面に出ています。このときはアザラシもかなり焦ったのではと思います。


オジロワシがアザラシに襲い掛かろうとします。アザラシは海中に逃げなんとか難を逃れました。この写真では後ろ足が写っていますし、海面が荒れています。 このときもアザラシはかなり焦っていたのかもしれません。


オジロワシは執拗にアザラシの上を旋回し、ちょっかいを出します。ただアザラシのほうもそれなりに大きな個体だったので水中にいればそうそうオジロワシに 命を取られないのではと思います。


オジロワシも飽きたのか何回かちょっかいを出したらアザラシの上空から去っていきました。


オジロワシは近くの氷の上に止まりました。
休んでいるのかな?


一方、オジロワシの去ったあとのアザラシの様子。「びっくりしたー、危なかったー」とでも言いながら顔を見あせているのでしょうか。ただ彼らは野生動物、 きっと一瞬の油断が命を落とすことにもなりかねないことを知っているでしょうから、陸にいる人間では想像できないようなも切羽詰った会話をしているのかも しれませんね。


アザラシの表情を撮りたかったのですがだいぶ遠かったですね。。。
オジロワシが襲来した海域には少なくとも三頭のアザラシがいたようでした。左の写真では左側に二頭、右側に一頭の姿が写っております。

?野生生物の厳しさを目の当たりにしたような気分になって引き締まった心持ちで能取を後にします。今回のアザラシはそれなりに大きなアザラシ だったので、オジロワシもどれほど本気で狩ろうとしていたのか、本気を出していたのか分かりませんが、実際オジロワシがアザラシに攻撃を仕掛けた場面を見 て、やはり彼らは野生動物であることを実感しました。以前よりアザラシも猛禽もその他の生き物も含め、野生動物の素の姿を見たくなりました。
 能取の次は知床半島の付け根の羅臼に向かいます。本日の宿泊予定地ですが、宿に入る前に羅臼でアザラシの姿を追いかける予定です。

2009年11月3日作成

野生ゴマフアザラシと海ワシと流氷 2008年2月10日

2008年2月10日 晴れ 気温-8.1℃ 風速2m/s:7時

さて、昨日に引き続き、アザラシを中心に冬の羅臼を楽しんで行きます。本日は早朝5時発の観光船に乗って流氷の様子を見に行くつもりです。したがって午前4時くらいに起床!
午前4時に起床というと気の弱い私などは「宿の人に迷惑だよなぁ」と思っていますが、この日は観光船を出している会社の運営する宿に泊まっているので、 大手を振って4時くらいからごそごそ起きだします。周りの部屋に泊まっている人もどうやら早朝の船に乗るようで物音がします。とりあえず防寒具に身を包 み、防寒靴を履いて外に出ます。もちろんこの季節の午前4時は真っ暗。気温も氷点下です。しかし空は晴れているようで満天の星空が出ています。冬の酷寒の 地ですが、星は刺すように光っていました。
車に乗り込み、船が出港する羅臼港へ向かって出発です。港へは10分くらい。道路ががちがちに凍りついているので慎重に運転します。

真っ暗な港には結構な数の人間が集まっていました。船に乗る人、船を操る人立場はそれぞれですが賑やかなものです。観光船も合計3隻くらいは出るようで皆さんそれぞれの船に乗り込んでいました。午前五時頃出航です。


本日私が乗る船。2~30人くらいは乗れるのかな。
基本一階建てで、デッキの一部が2階になります。野付の観光船に似たタイプの船です。
本日は冬至よりは春分に近いとはいえ、まだまだ真冬。この日の羅臼の日の出は6時半くらい。出航後は真っ暗な海を進みます。

AM5:54くらいの海の画像。出航後一時間弱。羅臼港の付近には流氷は来ておらず流氷に向かって船は動きます。知床半島東方にある国後島の空がオレンジ色に染まってきます。気温も氷点下ですし、船が動いているので風も強い。室外の体感温度もとても低いです。

船を動かすこと一時間余り。ようやく流氷の塊に遭遇です。流氷に近づいた途端、気温がぐっと下がったように感じました。気のせいかな…。
写真は知床半島側を写したものです。右側には灯りが映っていますがこれは羅臼の街の明かりです。

6:08の画像。国後島方面方向。刻一刻と太陽の光の強さが増していきます。
この日の羅臼は晴れ~快晴。絶好の流氷、野生動物観察日和になりそうです。

動画(779KB)

6時半頃の写真。国後島からの日の出です。
流氷の上にうじゃうじゃ群れているのはオオワシとオジロワシ。カラスではありませんよ~(^^;この写真のうじゃうじゃの9割くらいはオオワシ。この季節の羅臼の海に彼らは集まってきます。

夜明けです。知床半島側に雲ひとつ無い快晴。
一際高い山は羅臼岳(1660m)。


朝陽の中、流氷の上で餌を摂るオオワシ。
日本で見られるワシタカ類の中では最大の大きさ。大きな黄色い嘴と黒と白のツートンカラーが特徴です。北海道には冬鳥として渡ってきます。

動画(882KB)
すっかり夜が明けました。流氷の上にオオワシとオジロワシが写っています。
オオワシがごしゃごしゃと写っていますが彼らは世界にも5000羽ほどしかおらず日本でも天然記念物に指定されております。

オオワシ。翼を開くと2m~2.5m以上になります。黒と白のツートンカラーと大きな嘴が特徴。太い足に大きな爪を持ちます。天然記念物に指定されております。流氷の海では魚を食べています。
美しくかっこいい鳥です。見る人を魅了する鳥ではないでしょうか。

オオワシとならんで流氷を象徴する鳥であるオジロワシ。オオワシより若干小さめですが、それでも翼を広げると2m超です。写真のように色は地味ですが名前 の通り尾が白くなっております。(左の写真のオオワシもケツの羽が白やん!と言うことは言わないように。オオワシもケツの羽は白です。)彼らも天然記念物。オジロワシも魚を 食べており、オオワシと獲物を奪い合うこともしばしば。
このサイトはアザラシのサイトですからワシの話はこの辺にします。(ワシが気になる方は下部にワシのコーナーを作っていますのでそちらも読んでいただければ幸いです)

そうこうしているうちに、船員の方よりアザラシの群れが見えるとの情報が入ってきました。船の2階デッキに駆け上がり双眼鏡で辺りを見回すと。。。。
いました!500m以上は有ったと思いますが、確かに流氷の上に転がる黒っぽい姿をしたアザラシの群れを発見しました。


アザラシの色合いと周りの流氷との大きさの比較、そして羅臼という土地柄、群れを作って転がっているという状況からゴマフアザラシだと思います。
このアザラシの群れは50頭くらいがずらっところがっていました。


双眼鏡で観察すると、前足を振り上げたり、頭をひょこひょこ上げたりする様子が観察できたのですが、写真にすると厳しいですね。私のデジカメではこのくらいが限界です。。。

この写真ではアザラシのそれぞれの姿というか転がり方が見えるのではと思います。
奥側を向いたり、そっぽを向いたり、転がりながら首を上げてこっち側を向いているものなど思い思いに転がっているようですね。

流氷の上のアザラシ。


たくさんのオオワシとオジロワシが群れる羅臼の流氷の海。アザラシも含め多くの動物が暮らしています。

流氷域を離れ、帰港するかと思いきや船が変な向きに進んで行きます。不思議に思っていると、アザラシの群れが遥か遠くに見えてきました。船長の粋な計らいでアザラシの群れまで最も近づけるところまで船を回してくれたのでした。

アザラシの群れは流氷原の真ん中にいる一方、船は流氷の縁に沿って進むので思いっきり近づいてもこんなもんです。
遥か遠くにアザラシがずらっと並んで転がっていました。

画質は悪いですが流氷の上のアザラシたち。

今度こそ流氷から離れ羅臼の町に戻ります。海は青々としており、天気は快晴。羅臼岳がきれいに見えています。

本日乗った流氷観光船。
羅臼の流氷観光船は何隻かあるようですが、いずれも網走のおーろら号や紋別のガリンコ号と違い小さな船です。砕氷能力は紋別や網走の船に比べ劣るとおもい ますが、小さな 船であるが故に野生動物にも上記船より近づけるのかもしれませんね。なにより少人数なので紋別や網走の砕氷船より落ち着いて流氷や動物を見られるのがよ かったです。

 

羅臼港。岸壁も凍りついています。
日は完全に登り、きれいな青空。
船を下りたお客さんは思い思いの方向に散っていきました。

羅臼の港に戻った後は私は宿に一旦帰り、朝食を摂ります。冒頭にも書いた通り、私が泊まっているのは流氷観光船の系列の宿。宿に戻ると心得ているおかみさんが迎えてくれ、 温かい朝食が用意されております。いやー、氷点下の海に出た後では何物にも換えがたい暖かいサービスです。ありがたいですね。

ご飯を食べ終わって宿を出発した時が10時過ぎ。早起きした分、一日が長く使えます。まずは野生のアザラシどもを発見すべく知床半島沿いに車を 進めます。朝の航海では氷の上にも転がっているのを見つけましたし、天気もいいので、丹念に探せばどっかに転がっているだろ~ってなもんです。

車を走らせて暖かい陽気の中(と言っても氷点下なのですけどね)ドライブです。車を走らせること20分くらい、、、いました!ゴマフアザラシが数頭、岩の上で転がっております。


海から突き出る岩場に転がるアザラシです。
これもゴマフアザラシですね。

車を降りて海岸に出ます。
付近の岩にももう2頭転がっていました。

動画(821KB)
この岩場には4頭が上陸しておりました。
上陸アザラシに満足してあまり周りの状況は確認しませんでしたが何頭かひょこひょこ海から頭を出しているアザラシもいたようです。

この背景の山は国後島最高峰の爺爺岳(チャチャダケ、何げに難読地名ですね)。この山は火山でなんとも不思議な形をした山です。
例えるならば富士山の七合目くらいから上が全部吹っ飛び、吹っ飛んだ部分から一合目くらいが生えてきたような山容。爺爺岳は1822m。北方領土の最高峰です。

知床半島のゴマフアザラシ。乾いてふかふかな体毛になっています。真冬ですがこの日は暖かい穏やかな日差しが降り注いでいました。

暖かい日差しに半睡状態のようです。

国後島とゴマフアザラシ。

時々ふと顔をあげて周囲の状況を確認します。アザラシの背中から吻部。美しいラインです。


知床半島にあるトッカりムイ岳。
トッカリはアザラシを示すアイヌ語です。昔からアザラシはこの辺りに多かったのでしょうか。ムイのほうはアイヌ語で「箕」。山の名前の由来としては「?」という感じです。
何か違う語源があるのかもしれませんね。

道路わきの崖から滝が流れ落ちています。
岩の表面は凍りついていますが、、一部(写真の黒っぽい部分)は氷が解けたのかもともと凍っていないのか水が流れておりました。

長いツララからも雫が垂れてくるほど暖かい日でした。

知床半島で爆発的に増えているエゾシカ。
昨日に続き本日も登場です。まあ知床に行けば普通に見かけます。たまに道路に飛び出してきます。

羅臼町市街地近くにはヒカリゴケが生息している洞窟があります。ヒカリゴケも冬の間は氷の下に閉じ込められるようです。それにしても立派なツララ!

この日は午前中一杯で知床を切り上げ、今回の旅の次の目的地、紋別に向かいます。紋別のページはこちらからどうぞ!紋別でも流氷・アザラシを見ることができました。

このページの以下では朝の流氷観光船で見たオオワシやオジロワシの写真を紹介します。

日の出の頃のオオワシ。
背景は国後島です。

国後島からのぼる太陽とオオワシ。

夜がすっかり明けました。氷の上の黒いのはオオワシかオジロワシ。うじゃうじゃいます。。。結構貴重な鳥なはずなのに。

餌を食べているオオワシとオジロワシ。
羅臼の海は間近でこれらの猛禽を見ることができる場所で世界中から鳥好きな人が集まってきます。この日も外国の方が何名か乗船しておりました。

餌を奪い合うオジロワシとオオワシ。
船から船員さんが魚の切り身を投げていました。餌付けとはちょっと違うような気がしますが人工的に餌を撒いています。
与えているのは生の魚なので添加物等は無いと思います。スナック菓子をカモメに与える観光船よりは害は無いのかなとは思います。

オオワシとオジロワシ。
餌を持っているのがオオワシ。
黒と白のツートンは美しいですね。

飛ぶオオワシ。
船の周りをぶんぶん飛びます。

これも船の周りを飛ぶオオワシ。
わっさわっさと羽の音が聞こえるくらい近くを飛びます。

オオワシとオジロワシ。オオワシのほうが若干大きいのですが、臆病なのもオオワシのような印象でした。
船にもオジロワシのほうがよく近づいてくる印象を受けました。

オオワシとオジロワシ。嘴の色や大きさの違いも印象的です。