秋の抜海港 野生のゴマフアザラシ 2006年9月23日

 稚内市の抜海港はこのサイトでも取り上げてきましたが野生ゴマフアザラシの越冬場所として名が知られています。越冬するゴマフアザラシは晩秋に抜海港等の北海道にやってきて初春に北に帰って行くといわれております。

 一方、近年では春になっても北に戻らずに北海道に居座る越冬アザラシが増えていると天売島・焼尻島などでは指摘されております。

 この話を聞いて抜海港のアザラシたちの中にも港に居座っているのがいるかも?と思っていました。が、晩秋~春先以外の抜海港のアザラシについての情報はあまり無く、自分の目で確かめようと思い9月23日に抜海港に行ってきました。
 この日は抜海以外にも天売島の野生アザラシ生息地を訪問する予定です。天売島には羽幌港8:30発のフェリーで渡るつもりです。抜海港~羽幌港間は約 120km。車で2時間ほどの距離です。よって抜海港は遅くとも6:30に出発です。この日の稚内の日の出は5:20。よってアザラシ観察に割くことので きる時間は日の出から出発までの1時間ほどです。


釣り人の皆さんの車両。かなりの数の車が来ておりました。
札幌ナンバーの車も多かったです。(稚内は旭川ナンバー。)
 どこかに泊まり早朝に起きて抜海港に来るのがめんどくさかったので、いさぎよく抜海港で車中泊をしました。抜海港には夜釣りの釣り人がたくさん出ていました。私 はあまり人の来ない埠頭に車を止めて一人酒盛りをしたのですが運転疲れのせいかワンカップ一杯を空けたくらいでころっと寝てしまいました。この日は札幌から宗谷岬などいろいろな場所に寄りながらの抜海港到達で700kmくらい運転していましたから。
 目が覚めたのは 夜明け間近の頃。車の周囲がいつの間にやら釣り人に囲まれておりびびります。


アザラシ生息地への看板。生息地への道がわかりやすくなっていました。
 もぞもぞ起きてアザラシの出没する地点へ。抜海港周辺には「アザラシ生息ゾーン→300m」というような看板が整備され迷わずに生息地にいけるようになっておりました。去年訪問した際は多少迷いながら行ったものですが、生息地までだいぶわかりやすくなっていました。

 アザラシは、、、転がっていました! 3頭のゴマフアザラシがテトラポッドの上に寝ています。徐々に日も昇りアザラシの毛皮が日を反射して綺麗なゴマフ模様を描いておりました。


動画(3.51MB)

アザラシが3頭いました。写真では2頭のみ写っていますが、
陰にもう一頭います。


抜海港の夜明け。
カメラの望遠機能を使わないとこんな写真です。
アザラシの写真を撮るなら望遠機能の充実したカメラが良いと思います。アザラシは中央のテトラポッドにいます。


カモメが飛んできて手を上げているゴマフアザラシ。


3頭のうち左端のゴマフの顔。
性別まではわかりませんでした。


アザラシとカモメ。


動画(5.02MB)

日が昇り、あっという間にアザラシを照らしました。
アザラシは寝ころがっているので、
首をひょこひょ上げる程度の動きの動画です。


奥に写っている山は利尻島(利尻富士)。
抜海港からは晴れると利尻富士が綺麗に見えます。
アザラシは中段右側に小さく写っています。


3頭のうち奥にいた一頭は愛嬌のある顔をしていました。


3頭のうち右にいたアザラシはなかなか凛々しい顔をしていました。


奥のはやはりひょうきんな顔(^^)

 以前ブログで取り上げたぱっかいぺさんや冬季のみオープンするアザラシの観察小屋プレハブも置いてあり中を覗いてみます。
 アザラシ出没スポット付近も釣り人がいまして、特にアザラシを見るでもなく釣りに勤しんでいました。ちょっと話を聞いてみると「あいつら(アザラシた ち)が海に入ると魚が釣れなくなる。海をかき回してしまうんだなー」とおっしゃっておりました。一方アザラシの見物客は皆無。季節が季節ですし時間も早朝 ですから仕方ないかな。


見た目はただのプレハブですが冬になるとゴマフアザラシの観測小屋になります。暖房も入ります。


左記小屋の中にあったゴマフアザラシ観察所駐車場の看板。


ぱっかいぺ。
ラーメンを食べたかったです。


アザラシ観察スポット付近。
右手の白い車のあたりから見ます。左の車と人は釣り人。
アザラシ観察所といっても特に何かあるわけでもなく普通の地方漁港の波止場です。


抜海港にはアオサギも来ていました。
この鳥は一時期激減していたものですが、現在ではどこにでもいる鳥のイメージがあります。ほんとに激増したなー。

 初秋に抜海でアザラシが見られることは観光客としてはありがたいですね。やはり冬は寒くて長時間外でアザラシを見るのは辛いですから…。ただ この季節に抜海港にいるアザラシは居座り組みなのか気の早い越冬組みなのかはわかりません。また真夏の最も観光客の多い季節にも見られるかもわかりません。
 が、この日に見たアザラシがイ レギュラーな個体であることは確か。アザラシにも人間にもイレギュラーな個体はいるものです。アザラシファンという存在自体が人間界のイレギュラーみたい なものですが(^^;


動画(6.65MB)

道道106号の景観です。電柱も無い原野をすっ飛ばします。
窓外には海と利尻富士です。
こういう道を見ると、日本にもまだまだ私の知らない場所がたくさんあると思いわくわくします。
 これはおまけ。アザラシを見た後は道道106号線で南下。羽幌を目指します。バイク乗りの方に愛好されている道です。私の中でも「彼女とのドライブお勧めコース」の3位以内に入る良い道です。彼女とこの道を走るときは南から北へ走るのがおすすめです。

2006年10月11日作成