夏新潟~枝豆(茶豆)・トウモロコシ・茄子~

夏になったら食べたくなるのが、生まれ育った新潟の畑の野菜たち。毎年のこの季節の行事なのですが、何年やっても盛夏の野菜のうまさには格別のものがあります。今年は畑仕事を何もやってないので畑を荒らす狸と同レベルですが、夏野菜の熟し具合も佳境に入った8月24日に行ってまいりました。
まずこの季節に食べたい野菜は枝豆と茄子。両方とも一人当たりの消費量は新潟県が日本最大の野菜。ご他聞に洩れず私も夏になるとよく食べていたのですが、子どものころは豆やナスはちっとだけ食べてあとは肉や魚を食っていたような。でも毎日の食卓に両方とも「ふっとつ」出てきて今から思えばアレは父が消費していたに違いない。それはともかく新潟っ子が大量消費する枝豆ナス。両作物とも新潟県内の生産量はともかく県外への出荷量は大したこと無いのです。要するにその辺で適当に作って自分の家や親戚で消費してしまうので、流通に乗るのは少ないので出荷額には現れてこないんですね。物々交換の材料になったり、他人からもらったりするので、新潟の夏の田舎では、茄子や枝豆が貨幣代わりになります。我が家も田んぼ(魚沼コシヒカリ)の畦の空いているスペースに枝豆を適当に植えてそれを収穫して食べます。他の家もそんな感じでしょうからJAに下ろすわけではないので、新潟のナスや枝豆は出回りにくいのかも(とはいえ地元スーパーには流通していますが)。
前置きが長くなってしまいましたが、そんな新潟の枝豆やナスを食べた話。半分以上旨い枝豆とナスを食った自慢なので、むかついたら閉じてください。。。
我が家の枝豆畑。アマガエルどもがうじゃうじゃいます。このカエルが乗っている葉っぱこそ枝豆の葉。
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アマガエルの遊び場になっている枝豆。カエルを追っ払いながら収穫です。
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この日収穫した豆はいわゆる茶豆。枝豆の茶豆としては新潟では黒崎茶豆が有名ですし、お隣の山形県ではだだちゃ豆としてブランド化している茶豆もあります。魚沼でも茶豆は取れます。
大学時代の農学部の講義に畑作系の講義があり、私の専攻とは関係ないので話を聞き流していましたが、その講義で心に残っている話として、いかに美味しくビールと枝豆を食べるかという趣旨の内容がありました。マメ科作物は収穫直後から自ら発熱し、甘みの成分(ショ糖?)を分解してしまうので、取れたてが最も旨く、時間が経てば経つほどおいしくなくなってしまうとのこと。結論としてもっともうまい枝豆の食べ方は取れたてをとっととゆでて食べるのが正しい、、、という講義がありました。(ちなみに枝豆以外の野菜もたいてい収穫後に発熱したりして糖分を分解するので取れたてがうまいという内容だったような??)
今回の枝豆は畑で収穫し塩をふり熱湯に投入して茹で上がるまで30分も経っていない枝豆です。ぴんぴんして枝豆の甘みが強く味が濃いのです。いくらでも食えそうな気になる幸せなものです。
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この写真はゆでたての枝豆の写真。茹でたのですが生みたいな見た目。茶豆の特徴の茶色い産毛がお分かりいただけるのでは。。。新鮮なせいか、ゆでたての豆の毛もぴんぴん跳ねて弾力があります。
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とうもろこしも収穫後からすぐに甘みが落ちていく野菜の代表。こいつも収穫してすぐ茹でるとしっかりした固さがあり食べると甘みが広がります。
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続いてはナス。日本には濃い紫に茄子紺という名前が付けられるほどなじみ深く、美しい色の野菜。新鮮なうちに漬けたものを頂きます。皮の歯ごたえが茄子漬けの妙ですなぁ。目の覚めるような紫色。
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テーブルクロス代わりのものは徳島の藍染の風呂敷。これも美しい紺色。藍染はJapan Blueとも呼ばれた染色。日本人は深い紫や紺色に強く反応するのかもしれません。
十日町の地酒、松乃井のワンカップ(左)と天神囃子のワンカップ(右)。どっちも新潟らしい辛口ですが松乃井は甘みがありまだ飲みやすい。天神囃子はきつい辛口、だから漬け物や枝豆のような塩分の高い料理に合うので、私は天神囃子のほうが今回の料理には合うと思いましたが、どっちも旨い酒なので好みでやればよいかと。
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ナス料理は奥が深い。引き続き味噌田楽。味噌は自分の家の大豆と米で作った味噌。塩以外は自給。贅沢なことです。
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洋風素材との組み合わせもいけます。茄子の包容力は大きい。何の違和感も無くオリーブで炒め物とチーズとあわせたもの。この茄子は梵天丸という種類。名前の通り伊達政宗にちなんでいるのか東北方面でよく栽培されている。
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8月も終わりに差し掛かり、そろそろ畑の作物も秋野菜たちに移行します。そして秋晴れの空が高くなってくる9月中旬頃は魚沼の稲刈りが始まり、いよいよ新米のシーズンになります。