益子参考館に行ってモノについて考える

ここ最近、週末は家のリフォーム関係の打ち合わせ工事が続いており、したがって竣工も遅れに遅れおります 。さすがに心が渇いてきてギスギスしてきたので、この週末は気分転換のため小旅行に出ることに。
行き先は栃木県の益子町。焼物・益子焼の町で、ここに移り住んだ陶芸家の濱田庄司氏の影響か、外から加わる若い陶芸家も多く集まって、焼物に加え現在はオサレ雑貨屋や古道具屋が多くある町です。我が家の新居のダイニングテーブルや椅子を探している最中でもあり、良さそうな品を置いていそうな古家具店も覗いてみたい、ということで目的地になりました。
益子は横浜から高速で3時間、日帰りでちょうど良い距離。益子に行くのは二回目で、先回は秋の「益子大陶器市」の時だったので、人が溢れていました。
今回は普通の土日ですので、人も少なく、町ものんびりしています。おされカフェ雑貨屋や家具屋を覗いたり、陶器を見(たりして、滞在の最後の方で立ち寄ったのが益子参考館。参考館は前述の陶芸家・濱田庄司氏の工房があった場所で、かつ濱田氏が世界各地から集めた民芸のコレクションや濱田氏自身の作品を収蔵した博物館。作品の「参考」にしてきた、あるいは、他の人にも参考にしてほしい、ということで参考館なのでしょうか。
17時閉館の40分前に飛び込んだせいか、他に客はいなかった。
茅葺きの屋根の家の前には椿、万作(?)、桜がまだ三分咲くらい。季節は東京より少し遅いようです。
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栃木県大谷産大谷石作りの倉庫。中には濱田氏の集めたコレクションが。南米で収集したという座面から背面まで一枚の革で出来た椅子から遮光器土偶まで、いろいろです。
濱田氏の作品は中には素人目にも沖縄のやちむんぽいなあ、と思うのがあったのですが、やっぱり沖縄の影響を受けているそうです。と書いても、写真がない・・・。もうちょっとがんばって写真を撮ってくればよかったです。
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濱田氏の作品や世界の民藝コレクションも面白いのですが、濱田氏の陶芸家としての作業スペースが特に面白かったです。強くいぶされた臭いが染み付き、床部は黒光りして薄暗い作業小屋。陶芸家の想いが残っているようです。
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ロクロなど焼き物を作るのに必要そうだけど用途がよくわからない道具等々が小屋中に。たくさんの人がガヤガヤしながら焼き物を作ったのか、黙々と作ったのか。
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小屋を出たところには焼き物を焼く登り窯がいました。斜面に横たわる目と口がついているような生き物のような不思議な見た目。
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焼き物を焼くときはその口やら目やら腹から炎が吹き出すそうで、ラピュタやナウシカに出てきそうです。
腹に開いた穴も見られるようになっていました。ここに焼き物を並べ入れて焼くのかな。この腹の辺りに黄色いヒイラギナンテンが咲いています。
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なかなか可憐な花ですが、葉っぱはトゲトゲしていて引っ掻かれると痛い。まだ小さい木なので彼の陶芸家がこいつに引っかかれたことは無いと思いますが。
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この日妻が吟味に吟味を重ねて選んだ我が家に連れ帰った益子焼の器のおかげで食卓が豊かになりました。改めて民藝の面白さ・考え方を認識した日でした。
冒頭にも書いたとおり、家のリフォームをしており、ダイニングテーブルや椅子などを探している段階ということもあり、陶器から家具まで暮らす上で必要なモノについて考えさせられます。大量生産だから、100円ショップで売られているから、最新の電動製品だからというようなざっくりとしたレッテルで拒否するのではなく、世間一般や固定観念で縛られること無く、毎日生活する上で自分にとって必要で好きなモノを一つ一つ丁寧に選んで、目に入っても邪魔くさくなく、むしろ心地よいモノで構成された生活が幸せなんだろうな、、、と思います。
なるべくそんな家にしていきたいな、と思いました。