「作家の住まい」を拝見

北海道旅行の記録が続いておりますが、一方で私の日常生活では細々と続いている我が家のリノベーション。この連休に大型の生活家電を入れるので、生活の中心は新居に移り、旧居は撤退方向に向かう予定です。長かった旧居と新居の往復生活もそろそろ終わりが見えてきました。
しかし新居で実際にどのように暮らすか、どうすれば快適に暮らせるかを考えるのは、まだまだ続いています。むしろ目に入る家具だったりインテリアだったりで住む家の快適さは雲泥の差が生じるかもしれません。
そんな家造りの考えのヒントを探しに行った書店の建築コーナーでふと目に止まったのが「作家の住まい」という本。
ページを繰ってみると冒頭は作家の北杜夫家の様子。二十年来の北杜夫氏の読者でありますので、この冒頭だけで本を購入してしまいました。随筆に出てきたあのシーン、本の中から想像していたものと写真からの現実のギャップに面白さと新鮮な驚きを感じます。あのハガキもここで書かれたのでしょうか。
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北家で印象深かったのは玄関の優しいただ住まい、庭の自由さ、応接間の書棚が可動ではないにもかかわらず全て高さが異なるという不思議な設計、そしてご夫人が築50年経っても襖や障子にまったく狂いが無いという担当された建築家・大工さんの技術の高さ。応接間に置かれたサントリーの”北杜”。そういえば娘さんもサントリーの社員さんでした。商品名となにか関係あるのかな?
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「作家の住まい」には北家以外にもひきつけられる家がたくさん掲載されていました。
森の中の二筋の沢沿いにある堀田善衛氏の森に面した角部屋の作業机、さりげなく置かれた鳥の置物。秋岡芳夫氏の作業机の板と自ら設計された椅子。塔本シスコ氏の団地のアトリエは団地購入者としては勇気付けられる。
我が家はオンボロ団地で、これらの作家さんの家とは比べ物にならない家ですが、家に対する愛着と大事にする気持ち、家具や物を大事にする気持ち、そして自由な心は見習いたいものです。

(掲載されている作家は永井荷風、川端康成、北杜夫、塔本シスコ、武満徹、大島渚、安井かずみ、藤田嗣治ほか。 )

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